ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8【Amazonプライム・ビデオ→スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS

ゲームオブスローンズ

ゲームオブスローンズ シーズン8第1話 あらすじ相関スッキリ解説!

ついにあのドラマが終わる――。

世界がそう待ちわび、震えながら待っていたゲームオブスローンズ シーズン8第1話 あらすじ相関スッキリ解説。

シーズン7の終わり方は最悪でした。

ゾンビドラゴンに、ナイツキングが乗っかって、壁を壊す。

これ以上ない最悪の状況です。

忘れちゃならないのがこの2人でしょう。

◆デナーリス・ターガリエン

◆ジョン・スノウ

最終決戦の総大将たるこの二人が、いろいろとやらかしています。

やらかしているのは、彼らだけではありませんが。

いろいろとモヤモヤしたまま、シーズン開幕。

感想・あらすじ・解説をミックスさせて進めましょう!

 


物語は、ウィンターフェルから始まる

思えば、この物語はスターク家の本拠地・ウィンターフェルから始まりました。

そこへ、デナーリスはじめ大勢の人物が向かうという、象徴的な場面から始まります。

ティリオンはヴァリスをこうからかいます。

「いいよな、宦官は凍りつく***がないもんな」

ヴァリスはムッとしています。

自分が小人であることを言われると嫌なくせに、こちらのことは言うわけですね、と嫌味を言うわけです。

ティリオンはポンポンと悪いことを言うタイプですので、深く考えていない気もします。

この宦官ジョークが、あとから考えると笑えない状況になると言いますか。

アリアは、デナーリスとともにやってきたドラゴンを、目を丸くして見つめています。

ジョンは、ブランとしっかりと抱き合います。

すっかり大人になったと安堵するジョン。それはどうかと落ち着いた口調のブラン。

あのやんちゃな少年が、スターク家の中で一番精神的に老成したと言えるかもしれませんね。

 


動揺する北部諸侯

ウィンターフェル女公となったサンサは、デナーリスを出迎えます。

デナーリスのドラゴン・ヴィセーリオン(※デナーリスの兄・ヴィサーリスが名前の由来、クリーム色と金の鱗、濃いオレンジの翼)はアンデッドになっているという報告も。

このヴィセーリオンのアンデッド化も、デナーリスに責任の一端がないとも言えないと申しましょうか。デナーリスが【壁の向こう】までジョン一行救出に向かったのはよいにせよ。

三頭全部連れて行く必要はありましたかね。

そこはちょっと、突っ込みたいところです。

 

少年のアンバー公がサンサに進軍について報告しています。

こういう北部諸侯との折衝を、全部サンサが担当しています。

北部諸侯は、当主および時期当主が【レッド・ウェディング】で亡くなった家が多く、幼主が多いのです。

その代表例であるモーモント女公・リアナは不満を見せています。

彼女は、反対する北部諸侯の前で、ジョンこそが北の王だと擁立した立役者です。

それなのに、ジョンは北の王であることを撤回して、デナーリスの軍門に降っているのです。

 

このわだかまりの残り方は、徳川家に対しる島津家のようなところですかね。

ジョンは、リアナに感謝はしていると言いつつも、勝利のためにこそ同盟が必要だったと弁解します。

 


サンサの憂鬱

ジョンも、もうちょっと考えろと言いましょうか。

よりにもよって、ラニスター家とドラゴンも加勢すると言いだすのです。

案の定ざわめく北部諸侯。

ウェスタロスは、外部から侵攻してきたヴァリリア人・ターガリエン家が、元いた王の軍勢をドラゴン戦術で制圧した歴史があります。

七王国の玉座が剣だらけであるのは、ドラゴンの炎によって溶けた諸侯の武器が固まったものです。

そんな歴史をふまえていると、ドラゴンはすごいと呑気に言い切れないものがあるわけです。

それよりも!

ラニスター家がまずい。【レッド・ウェディング】で当主を殺された北部諸侯が大勢いるわけですから。

サンサはチベットスナギツネ顔になりながら、兵糧について懸念します。

それだけの兵士を養う兵糧はあるのか。

ドラゴンは何を食べるのか。

ちゃんとそこまで考えているのか?

サンサはそう苛立っているのです。

このあと、サンサはティリオンと再会します。

夫婦の再会と言えるわけですね。

「ウィンターフェル女公!」

「女王の手……」

ティリオンは、サンサのサーセイへの敵愾心を懸念しています。

サンサは、ティリオン相手でも陰鬱です。ラニスターとの因縁からすれば、それもそうかもしれません。

それだけではなく、根深いデナーリスへの不信感があるのかもしれませんね。

ジョンにせよ、ティリオンにせよ、あの女王にくっついている男ども、大丈夫なの?

そんな懸念があるように思えます。

 

アリアとジョンの再会

ここで、ちょっと宗教につきまして。

ウェスタロスで最も一般的な【七神教】がキリスト教のような存在感だとすれば、北部にはケルトの信仰のような、【古き神々】がおります。

ウィアウッドは、そうした神が宿る大樹として、スターク家の象徴でもありました。

ジョンはここで、もう一人の妹であるアリアと再会を果たし抱き合います。

かつてはおてんば娘であったアリアは、本物のアサシンになっています。

ジョンが、自分が贈った剣【ニードル(針)】を使ったかと聞きますと「1、2回」と答えるアリア。

まぁ、刺突武器のニードルよりも、喉を搔き切るナイフを使っているもんね……。

そんなアリアに、ジョンはヴァリリア鋼である【ロングクロウ】(※ジョンの善人ナイツウォッチ総帥である故ジオー・モーモントから引き継いだもの。本来はジョラーが継承するはずだった)を持たせます。

ヴァリリア鋼の剣といえば、エダード・スタークの【アイス】がありましたっけ。

アリアは私には重たいよ、と答えるわけです。

女の子だからもぉ〜という解釈は、この場合できませんね。

アリアのようなアサシンは、もっと軽量じゃないとね。

そんなアリアは、姉であるサンサの護衛だと語ります。

ジョンは、彼女がどれほど腕利きの暗殺者で、何人手にかけたか、まだわかっちゃいないんだよな……。

 


女王とクラーケンの陰謀

さて、もう一方の女王ことサーセイです。

クァイバーンから、壁崩壊と聞いてニヤリとしています。

北部とデナーリスごと、共倒れになれば思う壺というわけでして。

ユーロン・グレイジョイが、そこへやってきています。

彼は姪であるヤーラを散々バカにしています。

ラムジー・ボルトンによるシオン去勢をからかうユーロン。

***がついている俺は、サーセイとやるからよぉ、と自慢しております。

※弟の切断されたもの入り箱を姉が開けるという、そんな修羅場もありましたね……

はい、このグレイジョイを整理しておきましょうか。

・前王はベイロン。ヤーラはその長女、シオンは三男(上の兄二名は反乱で戦死)

・シオンは反乱後、人質としてスターク家に預けられていた。その後はラムジーに捕まってしまう

・誰もが見捨てる中、ヤーラは弟の救出に向かった

・ベイロンはユーロンが謀殺した

・ベイロンの後、ヤーラとユーロンが王位継承を争った。ヤーラの王位を、ユーロンがクーデターで覆す。その後、ヤーラが捕まった

 

私と寝たいなら結果を出せ

サーセイは、傭兵団【ゴールデンカンパニー】を配下につけました。

ただ、象がいないことにちょっとがっかりしています。

そんな中、ユーロンはサーセイと寝ようと迫ります。

サーセイは娼婦でも買えと一蹴。

ただ、サーセイは自らの貞操を守るということはない。そういう人です。

むしろちらつかせ、私が欲しければ勝利を収めてこいと言うわけです。無礼者は殺してきた、とも。

サンサもそうですが、本作の字幕は女言葉が少ないのです。

こういう目下の者と話す時。命令するとき。女言葉として表記されることはありません。

細かい点ですが、それでこそ本作であると感じます。

気の毒なのが、ジェイミーです。

彼は、生涯において性交渉を持った相手は、サーセイだけなのです。

双子の姉と弟でそういう関係ってなんなのさ。

ここは物語のコアとなる部分です。

ただ、それにしたってこの二人は、男性側だけが貞操を大事にしているんですね。

【王の盾】になった時点で、性行為は禁止ではあるんですけどね。

妙にそこが潔癖。それがジェイミーの悲しさです。

彼はドラマ版でも十分傷ついていますが、原作だともっと生々しく衝撃を受けております。

 


女王サーセイの弟を殺せ

そんなジェイミーに仕えていたブロンは、娼館で遊んでおります。

ドラゴンに焼かれた男の話はやめろと言いながら、遊ぶことはやめないブロン。そこへ、クァイバーンが入ってきます。

しかも、娼婦の一人は疫病(※どう考えてもこれは性病ですね)ですね〜とご丁寧に忠告まで。

あわてるブロンに、サーセイの命令を届けます。

ラニスターを裏切った弟二人(ジェイミーとティリオン)を殺せ――。

二人とも、ブロンにとっては元主君です。

それでもさして悩んでいるようには見えません。それはそうとして、サーセイはジェイミーも殺す気なんですね……。

ティリオンを殺す理由も、ジョフリー暗殺犯と疑っていたからであったはず。

それは晴らされたわけですが、それでも殺すわけです。

父(タイウィン)の仇でもあるわけですが。

どうすっかなー、とブロンは迷っています。

貴族の娘と結婚し、城主になったはずが、それもうやむやに。彼の今後の動向も、気になるところです。

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