世界がそう待ちわび、震えながら待っていたゲームオブスローンズ シーズン8第1話 あらすじ相関スッキリ解説。
シーズン7の終わり方は最悪でした。
ゾンビドラゴンに、ナイツキングが乗っかって、壁を壊す。
これ以上ない最悪の状況です。
忘れちゃならないのがこの2人でしょう。
◆デナーリス・ターガリエン
◆ジョン・スノウ
最終決戦の総大将たるこの二人が、いろいろとやらかしています。
やらかしているのは、彼らだけではありませんが。
いろいろとモヤモヤしたまま、シーズン開幕。
感想・あらすじ・解説をミックスさせて進めましょう!
シーズン1~8や前史も含めて全部で14本の解説記事!
- ゲームオブスローンズ シーズン8第6話 あらすじ相関スッキリ解説【最終回】
- ゲームオブスローンズ シーズン8第5話 あらすじ相関スッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン8第4話 あらすじ相関スッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン8第3話 あらすじ相関スッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン8第2話 あらすじ相関スッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン8第1話 あらすじ相関スッキリ解説!
- ゲーム・オブ・スローンズ前史 登場人物や背景をスッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン7 登場人物や背景をスッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン5-シーズン6 登場人物や背景をスッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン3-シーズン4 登場人物や背景をスッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン2 登場人物や背景をスッキリ解説!
- ゲームオブスローンズ シーズン1 登場人物や背景をスッキリ解説!
- ゲームオブスローンズの紋章など超絶カンタン!西洋紋章はヤバすぎる
お好きな項目に飛べる目次
物語は、ウィンターフェルから始まる
思えば、この物語はスターク家の本拠地・ウィンターフェルから始まりました。
そこへ、デナーリスはじめ大勢の人物が向かうという、象徴的な場面から始まります。
ティリオンはヴァリスをこうからかいます。
「いいよな、宦官は凍りつく***がないもんな」
ヴァリスはムッとしています。
自分が小人であることを言われると嫌なくせに、こちらのことは言うわけですね、と嫌味を言うわけです。
ティリオンはポンポンと悪いことを言うタイプですので、深く考えていない気もします。
この宦官ジョークが、あとから考えると笑えない状況になると言いますか。
アリアは、デナーリスとともにやってきたドラゴンを、目を丸くして見つめています。
ジョンは、ブランとしっかりと抱き合います。
すっかり大人になったと安堵するジョン。それはどうかと落ち着いた口調のブラン。
あのやんちゃな少年が、スターク家の中で一番精神的に老成したと言えるかもしれませんね。
動揺する北部諸侯
ウィンターフェル女公となったサンサは、デナーリスを出迎えます。
デナーリスのドラゴン・ヴィセーリオン(※デナーリスの兄・ヴィサーリスが名前の由来、クリーム色と金の鱗、濃いオレンジの翼)はアンデッドになっているという報告も。
このヴィセーリオンのアンデッド化も、デナーリスに責任の一端がないとも言えないと申しましょうか。デナーリスが【壁の向こう】までジョン一行救出に向かったのはよいにせよ。
三頭全部連れて行く必要はありましたかね。
そこはちょっと、突っ込みたいところです。
少年のアンバー公がサンサに進軍について報告しています。
こういう北部諸侯との折衝を、全部サンサが担当しています。
北部諸侯は、当主および時期当主が【レッド・ウェディング】で亡くなった家が多く、幼主が多いのです。
その代表例であるモーモント女公・リアナは不満を見せています。
彼女は、反対する北部諸侯の前で、ジョンこそが北の王だと擁立した立役者です。
それなのに、ジョンは北の王であることを撤回して、デナーリスの軍門に降っているのです。
このわだかまりの残り方は、徳川家に対しる島津家のようなところですかね。
ジョンは、リアナに感謝はしていると言いつつも、勝利のためにこそ同盟が必要だったと弁解します。
サンサの憂鬱
ジョンも、もうちょっと考えろと言いましょうか。
よりにもよって、ラニスター家とドラゴンも加勢すると言いだすのです。
案の定ざわめく北部諸侯。
ウェスタロスは、外部から侵攻してきたヴァリリア人・ターガリエン家が、元いた王の軍勢をドラゴン戦術で制圧した歴史があります。
七王国の玉座が剣だらけであるのは、ドラゴンの炎によって溶けた諸侯の武器が固まったものです。
そんな歴史をふまえていると、ドラゴンはすごいと呑気に言い切れないものがあるわけです。
それよりも!
ラニスター家がまずい。【レッド・ウェディング】で当主を殺された北部諸侯が大勢いるわけですから。
サンサはチベットスナギツネ顔になりながら、兵糧について懸念します。
それだけの兵士を養う兵糧はあるのか。
ドラゴンは何を食べるのか。
ちゃんとそこまで考えているのか?
サンサはそう苛立っているのです。
このあと、サンサはティリオンと再会します。
夫婦の再会と言えるわけですね。
「ウィンターフェル女公!」
「女王の手……」
ティリオンは、サンサのサーセイへの敵愾心を懸念しています。
サンサは、ティリオン相手でも陰鬱です。ラニスターとの因縁からすれば、それもそうかもしれません。
それだけではなく、根深いデナーリスへの不信感があるのかもしれませんね。
ジョンにせよ、ティリオンにせよ、あの女王にくっついている男ども、大丈夫なの?
そんな懸念があるように思えます。
アリアとジョンの再会
ここで、ちょっと宗教につきまして。
ウェスタロスで最も一般的な【七神教】がキリスト教のような存在感だとすれば、北部にはケルトの信仰のような、【古き神々】がおります。
ウィアウッドは、そうした神が宿る大樹として、スターク家の象徴でもありました。
ジョンはここで、もう一人の妹であるアリアと再会を果たし抱き合います。
かつてはおてんば娘であったアリアは、本物のアサシンになっています。
ジョンが、自分が贈った剣【ニードル(針)】を使ったかと聞きますと「1、2回」と答えるアリア。
まぁ、刺突武器のニードルよりも、喉を搔き切るナイフを使っているもんね……。
そんなアリアに、ジョンはヴァリリア鋼である【ロングクロウ】(※ジョンの善人ナイツウォッチ総帥である故ジオー・モーモントから引き継いだもの。本来はジョラーが継承するはずだった)を持たせます。
ヴァリリア鋼の剣といえば、エダード・スタークの【アイス】がありましたっけ。
アリアは私には重たいよ、と答えるわけです。
女の子だからもぉ〜という解釈は、この場合できませんね。
アリアのようなアサシンは、もっと軽量じゃないとね。
そんなアリアは、姉であるサンサの護衛だと語ります。
ジョンは、彼女がどれほど腕利きの暗殺者で、何人手にかけたか、まだわかっちゃいないんだよな……。
女王とクラーケンの陰謀
さて、もう一方の女王ことサーセイです。
クァイバーンから、壁崩壊と聞いてニヤリとしています。
北部とデナーリスごと、共倒れになれば思う壺というわけでして。
ユーロン・グレイジョイが、そこへやってきています。
彼は姪であるヤーラを散々バカにしています。
ラムジー・ボルトンによるシオン去勢をからかうユーロン。
***がついている俺は、サーセイとやるからよぉ、と自慢しております。
※弟の切断されたもの入り箱を姉が開けるという、そんな修羅場もありましたね……
はい、このグレイジョイを整理しておきましょうか。
・前王はベイロン。ヤーラはその長女、シオンは三男(上の兄二名は反乱で戦死)
・シオンは反乱後、人質としてスターク家に預けられていた。その後はラムジーに捕まってしまう
・誰もが見捨てる中、ヤーラは弟の救出に向かった
・ベイロンはユーロンが謀殺した
・ベイロンの後、ヤーラとユーロンが王位継承を争った。ヤーラの王位を、ユーロンがクーデターで覆す。その後、ヤーラが捕まった
私と寝たいなら結果を出せ
サーセイは、傭兵団【ゴールデンカンパニー】を配下につけました。
ただ、象がいないことにちょっとがっかりしています。
そんな中、ユーロンはサーセイと寝ようと迫ります。
サーセイは娼婦でも買えと一蹴。
ただ、サーセイは自らの貞操を守るということはない。そういう人です。
むしろちらつかせ、私が欲しければ勝利を収めてこいと言うわけです。無礼者は殺してきた、とも。
サンサもそうですが、本作の字幕は女言葉が少ないのです。
こういう目下の者と話す時。命令するとき。女言葉として表記されることはありません。
細かい点ですが、それでこそ本作であると感じます。
気の毒なのが、ジェイミーです。
彼は、生涯において性交渉を持った相手は、サーセイだけなのです。
双子の姉と弟でそういう関係ってなんなのさ。
ここは物語のコアとなる部分です。
ただ、それにしたってこの二人は、男性側だけが貞操を大事にしているんですね。
【王の盾】になった時点で、性行為は禁止ではあるんですけどね。
妙にそこが潔癖。それがジェイミーの悲しさです。
彼はドラマ版でも十分傷ついていますが、原作だともっと生々しく衝撃を受けております。
女王サーセイの弟を殺せ
そんなジェイミーに仕えていたブロンは、娼館で遊んでおります。
ドラゴンに焼かれた男の話はやめろと言いながら、遊ぶことはやめないブロン。そこへ、クァイバーンが入ってきます。
しかも、娼婦の一人は疫病(※どう考えてもこれは性病ですね)ですね〜とご丁寧に忠告まで。
あわてるブロンに、サーセイの命令を届けます。
ラニスターを裏切った弟二人(ジェイミーとティリオン)を殺せ――。
二人とも、ブロンにとっては元主君です。
それでもさして悩んでいるようには見えません。それはそうとして、サーセイはジェイミーも殺す気なんですね……。
ティリオンを殺す理由も、ジョフリー暗殺犯と疑っていたからであったはず。
それは晴らされたわけですが、それでも殺すわけです。
父(タイウィン)の仇でもあるわけですが。
どうすっかなー、とブロンは迷っています。
貴族の娘と結婚し、城主になったはずが、それもうやむやに。彼の今後の動向も、気になるところです。
※続きは【次のページへ】をclick!