こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
【『どうする家康』感想あらすじレビュー第10回「側室をどうする!」】
をクリックお願いします。
お好きな項目に飛べる目次
お好きな項目に飛べる目次
どうするポニーテール
本作の関連ニュースを見ていると「髷姿」が出てきます。
髷になっていません。ポニーテールです。
まるで雑な戦国乙女ゲームのよう。
◆モデルプレス - なにわ男子・長尾謙杜、初大河で髷姿を披露「どうする家康」久松源三郎勝俊の扮装写真公開(→link)
茶髪じゃないしw ピアスしてないしw そのくらい許せよww
とでも言いたいのですかね。
『大奥』は髷の美男が大勢出ています。本作の場合、甘えではありませんか?
どうする小道具
草履が真新しく、とても履き慣れているように見えない。
おろしたてにせよ、質感がつい先ほどホームセンターから買ってきたように見える。
本当に藁でできているんですか?
小道具作りの時間もないようですが、大丈夫でしょうか?
どうする書物の持ち方
おそらく所作指導の問題なのでしょう。
和綴の本や漢籍を読む時の手つきがおかしく、あれはどうにかならないものでしょうか。
『大奥』ではきちんとしておりました。
本作では、殺陣や乗馬はおろか、本すらまともに持てない。
もしかして読書を嫌う人がドラマを作っているのでは?と思うほどです。
読書中に肩揉みだの、お色気サービスだの。普通、そんなことされると邪魔でしかありません。
まるで気が散って読書に集中できない子供たち。
『大奥』のストイックだった漢籍読み合いと比べると、あまりにも稚拙です。
どうするケアワーク
家康は側室に着替えだのなんだの用意してもらい、デレデレしています。
このケアワークの内容が、昭和のダメ親父が喜びそうなサービスなんですね。
家康の小姓はいないんですか?
女性に衣食住の面倒を見てもらうという考え方がもう絶望的に古い。
女性が関与した外交。文書作成。そうした役割が今見直されているのに何なのでしょう。
『おんな城主 直虎』でも、『鎌倉殿の13人』でも、そういった中世女性像が出てきました。
それに引き換え本作では
「着替えを用意してくれてイイ女だな♪( ´θ`)」
って、何ですか?
そんな昭和の親父ファンタジーをダラダラ流され、虚脱感でいっぱいです。
どうする愛情表現
家康と側室の関係も、ただただ驚きました。
「側室をやめたい」と語った相手に怒鳴り散らすって、男性としての魅力がゼロを通り越してマイナスですよね。
嫌がったら手討ちにするって、何を考えているのか。
『麒麟がくる』の松永久秀は、妻を亡くしたあと、伊呂波太夫に後妻にならんかと迫っていました。
あれは艶っぽい場面ですし、やんわりと彼女が断ったても久秀は怒るどころか、嬉しそうでした。
断固として意思を貫く彼女だからこそ、俺は惚れたんだ。そう自分自身のセンスにも誇りを抱くような展開です。
伊呂波太夫は、松永久秀が託した平蜘蛛を光秀に託します。本能寺の変のあと、伊呂波太夫は光秀ならばきっと信長を討つだろうと思っていたと語ります。
伊呂波太夫は、久秀の妻にはならなかった。それでも、彼は彼女を信じた。彼女は彼を理解した。そういう大人の関係と比べると、本作は途轍もなくしょーもない。
こんな暴君DV予備軍野郎が天下泰平を築くって?
いやいやいや、無理無理。
史実における築山殿と家康は、このころ既に仲が良くなかったと推察されますが、それを表現したいなら納得できますね。
こんなバカ殿、腹が立つだけ。なぜ築山殿の前で、わざわざ側室のことを話すのか? 本人の前では「やはりあなたが素晴らしい」の一言ぐらい出せませんか?
それこそ『大奥』の家光はそうでした。
『鎌倉殿の13人』随一のチャラ男・三浦義村も、遊ぶにせよ女の前では全力を尽くす!と真剣に語りました。それが本当のモテる男でしょうよ。
妻に対してこんな無神経なくせに、それでも築山殿を愛しているなど笑止千万。
イケメンがエッチなことをヘラヘラ言っていればいいって?
そんなわけないでしょ。
※続きは【次のページへ】をclick!