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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第10回「側室をどうする!」】
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どうする役者頼りの殺陣
織田信長は、毎回無駄に武芸を披露しています。
あの無造作に矢を連射していた弓の時間――矢は全て的を捉えていて、思わず本気で頭を抱えてしまいました。
あれは笑いを狙いにいった……のかな……?
もう、どっちかわからないぐらい岡田准一さんの顔が真剣で。
武士だから武芸に励むのは良いとはいえ、他にすることはないのでしょうか。
武術が得意な岡田さんの力量に丸投げしているようで、せっかくの信長シーンに制作サイドの工夫が何も見られません。
どうする豊臣秀吉
女好きの部分を強調したいのか。
あるいは身分が卑しいことを表現したいのか。
今週の豊臣秀吉ほど、気持ち悪い存在は無かったでしょう。
あのお市のことについて、書くのも嫌になる下劣な台詞が出てきた。
「いっぺんやっとけばよかった」って……絶句するしかないですよ。
山田風太郎には『妖説太閤記』という怪作があります。
豊臣秀吉が若い頃、お市に思いを募らせるも嫌われてしまう。そのモテない男の僻みが天下取りにつながるという話です。
こう書くとギャグのようですが、読むとひたすら陰惨でおぞましい。傑作です。好きではないけれど、あんなに怖い作品もそうそうない。
そのおぞましさだけが今回の秀吉に乗り移っているようで、しかし描写の秀逸さでははるかに及ばない。
下劣極まりない秀吉像でした。
なぜあんな描写になるのか。秀吉をバカにするにも程がありましょう。
どうする武田信玄
武田信玄は、またもやバーベキューを楽しんでいそうな雰囲気で登場しました。
史実でお得意だった『孫子』ぐらい読ませたらいいのに、なぜそうしないのでしょう。
穴山梅雪と山県昌景だけでなく、軍議の場に千代が一緒にいるあたりもどうしようもない。彼女は隠密ですよね? どういう状況ですか?
そしてこれみよがしに金を握る様が、見ていて恥ずかしくなってくる……。
家臣の前で、あんなバカげた真似をしますか?
金をニギニギして手のひらを刺激したいなら、胡桃でも握ったらどうでしょう?
見ているだけで脳みそが溶けそうなシーンでした。
どうする今川氏真
裏切り者は許さんと飯尾義龍に迫る――今川氏真は、なぜいつもスモークの中を歩いているのか?
このドラマはCGだけでなく、画面の効果が無茶苦茶。ドライアイスを豪快にぶちまけたようで、何がしたいのでしょう。
家康は、敵をろくに殺さないけど、この作品は役者の魅力を殺しまくって無双状態。凄まじい脚本センスです。
イケメンとイケメンの顔を近づければBL好きが喜ぶとでも言いたげな、しょうもない演出にもウンザリします。
今後は、若い美女である田鶴を惨殺できて、ウキウキチャンスの到来ですね。
どれだけ酷い殺し方にするのか。
どうするペース配分
41分ほどのドラマで、39分くらいが側室ドタバタ。
その後ちょろっと、政治背景の描写でした。
13代将軍・足利義輝の死ですら、ササっと済ませるのですから、歴史を表現しようなんて考えてないのかもしれません。
「フィクションの大河ドラマに何を期待してんだよwww」ってことでしょうか?
いや、もうわけがわからなくなってきました。
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