どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第11回「信玄との密約」

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『どうする家康』感想あらすじレビュー第11回「信玄との密約」
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どうするまっとうな女性描写

瀬名と田鶴をクローズアップしたことで、本作の女性描写がどれだけ酷いか再認識できました。

こういう記事がありますが、どれこれも脳内妄想女だとしか思えません。

◆有村架純&松嶋菜々子&古川琴音ら「どうする家康」のカギを握る女性たち(→link

もう2020年代ですからね。

こうした記事でも参考にしましょう。

◆あの女性キャラが魅力的なのはなぜ?人気映画5タイトルに共通する「3つのルール」(→link

まずは「ベクデル・テスト」。

ベクデル・テストという言葉をご存知でしょうか。これは、映画に登場する女性がどのように描かれているのかを測る基準で、以下の3つのルールがあります。

女性キャラクターが2人以上出演している
その2人が互いに会話をする
話題は男性以外のものである

大河ドラマは長丁場なので、だいたいクリアできます。

近年は、これだけは不十分だという認識があり、「マコ・モリテスト」があるそうです。

これは、『パシフィック・リム』シリーズで菊地凛子が演じた「マコ・モリ」というキャラクターにちなんだテスト。以下のような条件が当てはまります。

映画またはドラマに、最低でも1人の女性キャラクターが出演している
独自のプロットアーク(話の曲線)を持っている
プロットは男性キャラクターのプロットアークをサポートするためだけに存在するわけではない

これはどうでしょう。

フェミニズム批評は北村紗衣さんの本がおすすめです。

追っかけから始めて何が悪いのか『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』

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でかした! ひらパー

『どうする家康』のおかげで、よいこともありました。

ひらパーことひらかたパーク名物の、超ひらパー兄さん・岡田准一さんのパロディ広告やね!

◆『どうする家康』を無許可パロディー? 岡田准一の攻めたネタが話題に(→link

◆「ひらかたパーク」新CMで岡田准一さんが「園長(そのなが)」に どこかで見たようなビジュアルに「これOKなんですかwww」「参りました」 (→link

こちら(→link)の公式サイトに、岡田園長(そのなが)が、そんまんま信長な格好でメリーゴーランドに乗っています。

ひとしきり笑ったあと、満足ではなく、苦いものも噛み締めてしまいました。

どう見ても作り物の馬に乗って、はしゃぐ信長もとい園長て……そんなんお前、むしろ皮肉っとるんやないか?

ま、それはさておき、関西弁ネイティブの岡田准一さん、時代劇もお得意です。

関西出身の役はまだでしょうか。

公卿でありながら剣豪の強い麿とか。そろばんも得意な上方の武士とか。

バリバリに関西弁を使う役が見たいんですよね。どうですかねえ。楽しみにしております。

 


どうするコメディーセンス

先週の話になりますが、こちらの記事に注目しますと……。

◆NHK大河「どうする家康」、かわいがられる松本家康に「ムツゴロウさん」爆笑の嵐!遂に信玄始動…第11回見どころ(→link

「爆笑の嵐!」という見出しが絶望的にダサい。

「!」まで付けて、何なのでしょう。

大昔のコメディでは、サウンドエフェクトで笑い声をつけたものです。わーっと笑っている声を「爆笑の嵐」と言いました。

しかし、今時そんなものはない。つまり、こういう見出しを使う時点で、想定読者層の年齢は見えてきます。

次はこちら。

◆『どうする家康』側室選びにフォーカス コメディタッチの描写から見えてくるもの (→link

どうしようもなくズレを感じるのが以下の部分です。

家康とお葉の床入の際、SNSでは「ムツゴロウさん」と言われていた、動物を調教するような仕草をお葉がして(瀬名仕込み)、家康よりも優位に立つことは、女性がいやいや男性に組み伏せられる悲劇を逆転させたといえる。

家康の弱点である耳をお葉が狙うという一連のアクションは、かの名作『うる星やつら』の第1話の名シーン、あたるとラムの鬼ごっこに似ていた。

ラムの角を掴むことができたら勝ちで、あたるが必死に追いかける姿が、お葉に耳を掴まれそうになり家康があたふた逃げ回ることと重なって見える。

例えに出してきた例があまりに古い。

『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』の放送は1980年から2001年。

『うる星やつら』アニメ版は1981年。

つまり、今年の大河を見て「うんうん、新しいよね、新解釈だね、SDGsだね」と語っている層は、1980年頃に青春を送っていた世代ということになります。

そこを踏まえて、もう一度問いかけます。

『どうする家康』は、若者を狙ったドラマなのでしょうか?

全く笑えないどころか、時代錯誤的だと嘆く声も紹介しましょう。

◆ 大河ドラマ史上最大の暴言?『どうする家康』松嶋菜々子の言動にドン引き(→link

◆ 『どうする家康』過去最低を更新! クソすぎる「コメディー回」に呆れ声(→link

 

どうしたステラ

先週、7.2%という戦国大河初の一桁となった視聴率。

今週は巻き返せるかどうか。

◆【どうする家康】視聴率7.2%の「爆死」…危険水域は目前、WBCきっかけで10%割れが続く可能性も(→link

絶望的な状況でも、毎週、提灯持ちをしてくれるポリアンナが湧いてくるのが大河ドラマです。

面白ければ褒める。

つまらなければ批判する。

レビューというのは当然そうあるべきだと思いますが、つまらない作品についてそう批評していると、私のような末端の者にまで「なぜ褒めないなんだ、馬鹿か!」といった言葉が飛んでくることがあります。

そんな中でも別格――いわば公式ポリアンナとしてNHKのステラがありますが、そこに『おやっ?』と思わせる、一風変わった記事が投下されていました。

◆家康(松本潤)の側室問題は続く!? 大河で描かれるセクシュアリティーってなんだ? 大河初心者の“見た蔵”とマニアの“同門センパイ”が第10回を大胆レビュー!(→link

以下の部分です。

見た蔵:女性同士というのは、記録にないんでしょうか?

同 門:さて、どうだろうね。そういう女性はいただろうけど……。

ドラマでは、扱い方がセンシティブで難しいんだ。今回は、家康は同性愛について理解を示した、それくらい懐の深い人でした、というのがオチだよね。

でも、ドラマからはそれ以上のメッセージは伝わらないように感じたんだ。

第10回放送「側室をどうする!」の回について触れているのですが、公式ポリアンナすら引いているのは珍しいことですよ……。

いったい何が起きているのでしょうか?

 


四面楚歌

『どうする家康』を表す言葉として、四面楚歌をあげます。

先週の雑なLGBT描写により、ドツボに陥るどうしようもなさがあらわになりました。

「百合オチwww」と草を生やして喜んでいる人は、声が大きいノイジーマイノリティのようです。

むしろ反発した人も多く「こんな雑な描写は差別的だ!」と怒る人もいる。

かと思えば「LGBTなんて余計なものを入れて、意識高いフリすんじゃねえよ!」と怒る人もいる。

『ジョン・ウィック』のポスター並みに、360度敵に回しているんですね。

◆ 【どうする家康】「側室との一夜」シーンがコメディ要素満載で「大笑い」の声 一方で「雑なLGBT」に批判も(→link

◆ 松本潤「どうする家康」はNHK大河にあらず? LGBTQ問題絡める意欲作も視聴率1ケタで“悪夢”再び(→link

出さなくてもいい要素を雑にからめて、失敗してしまう――いったい何をやっているのでしょう。

本作は、視聴者のニーズと噛み合っていないから、徹底して叩かれる。

その一因として『平清盛』の影が見えてきます。

あのドラマはバッシングがひどかったものの、当時、流行り始めたSNSのハッシュタグをからめて「ドラマ通は理解できる作品」という位置付けを得たように思えます。

けれども、本当に必要だったのは、批判の中身を吟味して改善することだったのではないでしょうか。

本作が失敗している要素は『平清盛』と共通点が多いと思える。

つまり反省からの改善が無い。

だからなのか『平清盛』と『いだてん』のファンは、その話をしていない時でも一方的に、

「世間では酷評されたけど、私は好き!」

と語り始めることがよくあります。

作品を少し批判しただけでも露骨に機嫌が悪くなり、殺気が漂っていたほど恐ろしいこともあり、私は大河ドラマの話は他人となるべくしません。

するにせよ、事前に好きな作品を聞いて、無難な時だけ話を進めます。

大河の好み程度のことで、揉めたくない。無駄な労力は使いたくないのです。

『どうする家康』は、そんなギスギスしたファンダム形成まで踏襲しないことを祈るばかりです。

項羽作『垓下の歌』より

力抜山兮気蓋世

力は山を抜き、気は世を蓋(おお)う

私の大河愛はめっちゃ素晴らしくて、タイムラインを絶賛で埋め尽くすほどなのに

時不利兮騅不逝

時に利あらず、騅(すい)逝(ゆ)かず

ドラマ通が少ないのか、マスゴミやアンチのせいか、視聴率が低迷してる!

騅不逝兮可奈何

騅(すい)の逝(い)かざるを奈何(いか)にすべき

トレンド一位取ればヒットのはずなのに、それが通じないってどういうこと!?

虞兮虞兮奈若何

虞(ぐ)や虞(ぐ)や若(なんじ)を奈何(いかん)せん

えーん辛いよぉ、推しがヒットしないのどうすればいいのぉ〜!

お田鶴の方
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文:武者震之助note

【参考】
どうする家康/公式サイト

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