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信長公記 諸家

雑賀孫一(鈴木重秀)を討て!信長と雑賀衆の全面対決~信長公記143・145話

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織田軍は総勢10万とも

同じ頃、越前~播磨までの織田家の勢力圏にある大名・武将も上洛し、出陣の準備を進めていました。

織田方の総勢は、10万ともいわれる大軍でした。

2月13日には信長が京都から出陣し、淀川を渡って八幡へ到着。ここでも雨に降られ、14日は駐留しています。

15日には若江(東大阪市)、16日に和泉・香庄(岸和田市)へ進みました。

ここで「貝塚に雑賀方が立てこもっている」という情報が入り、17日はそこを攻めることにします。

しかし……。織田軍が攻める前に敵が引き上げてしまったため、逃げ遅れた者だけを打ち取る程度に終わりました。

香庄で信長が首実検したようですので、ある程度の人数はいたのかもしれません。

同月18日に信長は佐野(泉佐野市)へ陣を移し、ここから慎重に事を進めています。

以降3日ほど信長公記での記述はなくなり、22日に志立へ進んでから軍を二手にわけました。

内陸を進む軍と、海沿いを進む軍の2つに分かれて雑賀へ向かうことにしたのです。

 

内陸の織田軍

内陸は、今回織田方についた杉之坊と雑賀衆の三組が案内役を務めました。

同行した織田方の武将は、代表的なところでざっと以下の通り。

佐久間信盛
羽柴秀吉
荒木村重
・別所長治
・別所重宗
堀秀政

錚々たるメンバーです。

伊勢の長島一向一揆へ攻め込んだとき(1574年)も織田軍総力というイメージでしたが、当時より織田家の戦力も充実しており、当時を上回る規模です。

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彼らは雑賀へ進撃し、堀秀政の隊が小雑賀川で堀秀政が雑賀衆と戦闘開始。

対岸まで押し寄せたものの、岸が高く上陸に手こずっている間に鉄砲で狙い打たれ、撤退を余儀なくされます。

鉄砲威力の凄まじさを感じさせますね。

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そこからしばらく睨み合いが続きます。

膠着した織田軍を援護するために、稲葉一鉄父子・氏家直通・飯沼長継が紀の川の渡り口を警固に就きました。

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飯沼長継は旧斎藤家臣で、いつ織田家に仕えるようになったのかはよくわかっていません。

ずっと氏家卜全の下についていた人ですので、彼と同じ頃でしょうか。

卜全が長島一向一揆との戦い(77話)で討死して以降は、その息子である氏家直通についていたのかもしれません。

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海沿いの織田軍

海沿いの軍は、

滝川一益
明智光秀
丹羽長秀
細川藤孝
筒井順慶
・大和勢

などがおりました。

丹和から先は一本道かつ難所のため、三隊に分かれて進んだそうですが、その内訳は書かれていません。

途中、細川藤孝・明智光秀が一揆勢(雑賀方)と一戦しています。

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ここで細川家臣の下津権内(しもづごんない)が一番槍をつけるという手柄を挙げました。彼は以前にも三好三人衆の一人・岩成友通と組み討ちを演じた勇将です。

また、信忠・信雄・信包・信孝がこちらに追いついて参戦していたようです。

その後周辺を焼き払い、中野城を包囲にかかりました。

【雑賀衆の拠点】

※主な拠点である中野城(上)と雑賀城(下)

2月28日になって信長が丹和(岬町)へ進んだ頃、中野城は織田軍に降参&退去。信忠が受け取りを済ませ、ここに陣を置きました。

30日には信長が丹和を出発し、この日、下津権内を引見して褒め称えています。

3月1日は、海沿いの諸将と若狭衆に命じ、敵の総大将である鈴木重秀(雑賀孫一)の居城(雑賀城?)を攻めさせました。

(やぐら)を建てて昼夜問わず攻め立てたものの、さすがに粘ります。

苦しい戦況報告を受けてか。

翌日2日に信長は鳥取(阪南市)の若宮八幡宮へ陣を移動。ここからであれば、海岸沿いからでも内陸側からでも攻めやすいという場所でした。

堀秀政・生駒一正・生駒一吉らを根来方面へ向かわせて山沿いに陣取らせ、長期戦の構えを取ります。
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