まんが日本史ブギウギ

100万石と引き換えに利家が背負った賤ヶ岳の苦悩|日本史ブギウギ170話

2020/08/02

歴史は勝者のもの。

敗者に弁明の機会はなく、事実は伏せられ、都合の良いところばかりが大きく喧伝される――。

後に100万石オーバーの大大名になった前田家にとって、突かれると痛いのが【賤ヶ岳の戦い】でしょう。

柴田勝家vs豊臣秀吉で知られるこの一戦。当初はどちらも動けないほど膠着しておりました。

両軍が琵琶湖に沿って構築した砦群が強力であり、互いに攻め込めずにいたのです。

それを突破したのが【鬼玄蕃】として知られる佐久間盛政であり、一時は柴田方の有利になるかと思いきや、その後の混戦を制して勝利したのはご存知秀吉です。

佐久間盛政(鬼玄蕃)
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大事な場面で動いた利家。それは柴田方から見れば大いなる裏切りでしかない【戦線離脱】でした。

なぜ利家はそんな選択をしたのか……マンガ「日本史ブギウギ」第170話スタート!

 


逆調略

◆若い頃から織田信長の躍進を支えてきた二人。

前田家の娘(豪姫)を秀吉の養女に入れるなど、家ぐるみで親密な付き合いがありました。

北陸で勝家と共に働いていた利家にとって、柴田vs羽柴の争いが起きるなど悪夢でしかなかったでしょうね。

ともかく利家は秀吉につくことに決めます……。

前田利家の肖像画
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織田信長
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豪姫イメージ
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利家板挟み

◆利家の戦線離脱によって柴田軍は一気に崩壊。

柴田勝家の本陣も兵たちが逃げ出し、わずかな供を引き連れ妻・お市の方がいた北ノ庄城へ戻ったとされます。

その途中、利家と面会し「裏切ったことは気にしてない……」だなんて、いかにも男泣きさせる話が伝わっております。まぁ史実ではないんですけど……漫画ということで。

柴田勝家の肖像画
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三姉妹

◆信長を裏切り後に滅ぼされた浅井長政

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その娘たち浅井三姉妹は、母・お市の方と共に二度目の落城です。

母お市は勝家と共に北ノ庄城で自害となりますが、娘たちは後に天下を動かします。

男系は権力闘争によって滅びることも珍しくありませんが、基本的に女系の血は受け継がれていくことが多いものですよね。

三姉妹から秀忠へと繋がれたことは最終的に勝利かもしれません(徳川家光が実子かどうか疑問視される向きもありますが)。

 


一番槍

◆賤ヶ岳の戦いが終わり、秀吉が世間に向けて広めたのが有名な【賤ヶ岳の七本槍】ですね。

実は九本槍では?という話もあるのですが、今も伝わるのが以下の七名。

【賤ヶ岳の七本槍】

福島正則(1561-1624年)

加藤清正(1562-1611年)

加藤嘉明(1563-1631年)

脇坂安治(1554-1626年)

平野長泰(1559-1628年)

糟屋武則(1562-1607年)

片桐且元(1556-1615年)

賤ヶ岳の七本槍って実は九本槍!? 戦場ではどんな活躍を? まんが戦国ブギウギ81話

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いずれも槍働きで注目されたメンツで、豊臣家にとって不幸だったのは、その裏方で重要な任務に就いていた石田三成との間に確執が生まれてしまったことでしょう。

特に大軍ともなればそれを支える兵糧・資材の確保などはめちゃめちゃ重要な役割なのですが……。

 

信孝の最期

◆織田信長の三男・織田信孝

その最期は「切腹後に自身の内臓を壁に投げつける」という凄まじいものでした。

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切腹
切腹のルールと恐ろしい現実|もしも一人で実行したら地獄の苦しみが待っている

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毛利や島津のように兄弟が協調できていれば、また展開も違ったのでしょうけど……。

 

決別

◆伊賀へ勝手に攻め込み、大軍で惨敗した経歴を持つなど。

愚将として知られる織田信雄が、

織田信雄
信長の次男・織田信雄は本当に愚将だったのか?信長の血を後世に残したその生涯

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その後、秀吉vs家康のキーマンとなっていきます。

 

魔王の末裔

◆そして徳川との距離を詰める信雄さん……。

 

恒例ミーティング

◆かくして今後始まるのが家康vs秀吉の全面戦争として知られる【小牧・長久手の戦い】です。

『小牧長久手合戦図屏風』
小牧・長久手の戦い1584年|秀吉vs家康の複雑すぎる戦況をスッキリ解説

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日本を真っ二つに分けた戦いといえば関ヶ原がお馴染みですが、小牧・長久手の戦いも戦線拡大していきました。続き次回へ!


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著者:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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