鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー

鎌倉殿の13人感想あらすじ

鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第3回「挙兵は慎重に」

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鎌倉殿の13人感想あらすじレビュー第3回「挙兵は慎重に」
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枕元に現れた後白河法皇

頼朝は寝ています。すると何か怪しげな光が見えてくる。

枕元には後白河法皇!

頼朝が忘れていると、会うたのは随分昔だと言い出します。こんな小さかったと言われ、頼朝は気付きます。

「法皇様!」

「そうじゃ、法皇様じゃ」

「どうされたのですか!」

本当にどうされちゃったんでしょうねえ。

見る側も困惑する。なんでも法皇様は一日も早く助けて欲しいのだそうです。清盛入道にさんざん酷い目に遭わされていて、今福原に幽閉されている。

清盛の首を取り、平家を都から追い出してくれ! それができるのは頼朝、おぬしだ!

法皇に揺らされまくり、返事を迫られる頼朝。

「うわあー!」

政子も慌てています。

八重も、頼朝は寝汗がひどいと言っていましたが、こんな夢ばかり見ていたらそりゃそうなるでしょうよ。

大泉洋さんが頼朝でよかった。こんな場面をあの照明を背景に演じられるのって、やはり彼しかいないのでは?

ただし、見ている視聴者の皆様は、こんな気持ちになっているかもしれません。

『これだから三谷さんは嫌なんだよ。ふざけてんなぁ』

単に笑い狙いではなく、実は深い意義があると思います(詳細は後述)。

ことはまだ、終わっていなかった――長澤まさみさんのナレーションが告げます。

京の三浦康信から書状が届きました。

なんでも以仁王の令旨を受け取った源氏全てに追討令が出たとかで、奥州の藤原秀衡なら匿ってくれるから逃げるべきだと言っている。

藤原秀衡
義経を二度も匿った藤原秀衡はどんな武士だった?鎌倉殿の13人田中泯

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すかさず悲痛な声をあげる頼朝。

「何もせんでも咎めを受けるくらいなら、兵をあげた方がマシだった!」

完全にうろたえていて、政子にまで口を挟むなと怒鳴っていますが。

妙な話なんですよ。ここで、後世これはただの早とちりだったとされているとナレーションが説明します。

平家が追っていたのは頼政の残党のみ。早とちりした三善が硯をひっくり返して紙を台無しにする場面が入ります。細かいですね。

『やっぱり軽薄だよな。三谷、ふざけすぎ!』

と思われたでしょうか。これはドラマの描き方が味があって正しいと言いますか。私もこのあたりを追っていると「なんでだよ! そんな早とちりでいいと思ってんのか!」と突っ込みたくなります。

当時の人はものすごく杜撰だということは念頭に置くとよいかもしれません。私たちも後世の人々から「令和の人たちって杜撰だよ」と言われている可能性は大いにあります。

 

とにかく怪しい、僧侶・文覚

怪しい僧侶が道端で叫んでいる。

「日照りのあとには何が来る? 長雨じゃ! よって来年必ずや飢饉となる!」

ああ〜、その子らも生き延びられると思うなよ……それでも食い物がある者として、平家を責め始めます。

「平家じゃ平家じゃ平家じゃ! 平家を許してはならぬぅ!」

怪しい僧侶は坂東武者に殴られ、水に沈めかけられております。

このドラマのアクションシーンは生々しい。これまた『麒麟がくる』と比較しますと、あれは剣術の系譜がありました。

当時はまだそんなことは先なので、ともかく殴っちまうのが上等です。

その場に居た北条宗時が止めに入ります。泳げない文覚は浅瀬にも関わらず慌てふためいていました。やはり坂東の治安は悪くて怖い……。

宗時は騙されやすい性格ですね。文覚が語る義朝の髑髏を持っているという話をアッサリ信じてしまう。なんでも、この僧侶・文覚は元北面の武士だから、獄門から取ってきたとか。

文覚が北面の武士を辞めた契機も酷い話でして。

人妻相手に悪質ストーカーとなってしまい、ノイローゼとなった彼女の手引きで彼女自身を殺してしまい、世を儚んで出家しているのですね。

宗時以上に思い込みが激しい性格破綻者なのです。

文覚
史実の文覚は殺人事件の疑惑ある破戒僧~鎌倉殿の13人市川猿之助

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しかし騙されやすい宗時は、自分の家に佐殿がいると招いてしまう。

もしこれが義時なら、助けたとしても「ハイハイ、髑髏はどこかに埋葬しましょうね」となだめてしまいそうですよね。

 

本当は清盛の首を打ちたい

頼朝がうろたえている、政子が義時にそう告げています。

奥州に逃れても追われてしまう!

そう政子が指摘すると、平清盛に文を書こうとして、意味がないのではないかと義時に諌められます。

政子は見抜いていました。

本当は頼朝は清盛の首を打ちたい。挙兵したい。しかし、戦になったとして、勝てるのかどうか? 問題はそこです。

困った義時は、義村の意見を聞くのですが……大事なことがあります。政子も義時も、兄の宗時には相談しない。義時にしても、自分で勝てるか勝てないか判断せず、義村に聞きに行きます。

「俺の思った通りだ。頼朝は疫病神なんだよ」

チクリと言わねば気が済まない。それが義村だ。

彼からすれば、周囲はわかりきった簡単なことすら読み取れず、右往左往しているように思えるのかもしれません。

それでも義村は、勝敗はどれだけ兵を集められるか?だと話を進めます。

波に乗れば、味方は増える――そんな見立ても重要なところでしょう。利害関係やノリで、ホイホイ去就を変えられたらたまったものではありません。ゆえに、武士たちにも道徳観が浸透してゆきます。

二君に仕えることは恥である。忠義を見せろ! と、人質をとるだけではなく、道徳観の浸透も課題になっていくのですが、それはまだ後世のこと。これはそんな時代より前の話。

義村は大事なのは緒戦だと言います。300は欲しい。

「揃えられるか?」

「ちょっと付き合ってくれ」

義時はそう言うと、義村とどこかへ向かいます。

あらかじめ言っておきます。年齢的にこの二人はまだ若く、頼朝挙兵の初期には、ここまで具体的な策を立てたことは考えにくく、創作ですね。それでも意味はあります。

そのころ義村の父・三浦義澄が時政を訪ねて来ました。

三浦義澄
史実の三浦義澄は頼朝幕府のオールラウンダー鎌倉殿の13人佐藤B作

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なんでも後白河法皇が直々に言付けがあったとか。といってもその対象はあくまで頼朝であり、義澄は伊豆へ帰るから頼まれたという仲介役です。

そして書状を見せる義澄。

「本物なのか?」

そう聞かれ、いい臭いがすると答える義澄。

「ほんとだ!」

「はははははは!」

アホみたいなおっさん同士のやりとりのようで、これもなかなか大事です。

京都の貴人ともなれば、香を焚きしめるもの。紙に香りがついていてもおかしくない。そしてこういう香木の類は海外産であることすらある。

焚いたらおしまいのたかが香りに、金を注ぎ込む都の連中。坂東武者はそんなことをする意味がわからないけど、なんかすげえなあ、こりゃ本物だわなあ、となってしまうわけです。

それなのに、時政は「たぶん偽物です」とそっけなく安達盛長に渡します。

心底そう思っているのか、役目を任された義澄のことが悔しくてそう言ったのか。わからないところが時政の恐ろしさだとは思う。

そのころ父に似ていない息子たちである義時と義村は、山木邸で木簡を探っていました。

 

頼朝に追っ払われる文覚

政子は義時がいい知らせを持ってきたと頼朝に告げます。

「実は昨日……」

義時が話し始めると、そこへ宗時がカットイン。どうしても会っていただきたい方として、あの僧侶・文覚を連れて来ました。

神護寺ゆかりの文覚上人――諸国を周り源氏再興を唱えておられるとか。

「今こそ平家打倒の好機なり!」

怪しさと迫力をムンムンと漂わせる文覚に向かい、安達盛長は二度と佐殿の前に顔を見せるなといったはずだ!とつっかかります。宗時はビックリしている。

文覚は、なんでもその辺の髑髏を義朝のものだと言い、売りつけようとした騙り者だそうです。やはり詐欺師か。

それでも文覚は、これこそまごうことなき義朝殿のしゃれこうべと言い切る。頼朝はしらけ切っていますけどね。

怒った盛長が帰れと追っ払おうとすると、

「今こそ平家打倒の好機!」

と、しつこい文覚。市川猿之助さんの魅力が怪しく輝きますなぁ。

帰れと言われても食い下がり、首はまがいものでも平家の横暴に苦しむ民の声は本物だシレっと言う。

頼朝は疲れたように、戦をするつもりはない、なぜそれがわからぬと呆れ顔。

「それは、殿の本心はそこにないからでございます」

政子はそう言います。

頼朝は立ちたくてうずうずしている。でも怖い。目の前まで来て立ち上がらないのは意気地が無いから。

「座して死を待つおつもりですか?」

政子はここであの髑髏を持つ。

これには平家と戦って死んでいったものの無念がこもっている。この髑髏に誓って欲しい。今こそ平家を倒し、この世を正すと。

それでも必ず勝てるという証がない限り、兵を上げることはできないと肩を落とす頼朝に、今度は義時が口を開きます。

「勝てます、この戦」

義時は挙兵した際、どのくらいの兵力になるのか割り出しました。木簡に記された米の量から兵数を調べたのです。

ざっと見積もって300。三浦、和田、山内首藤、畠山、熊谷。その数は3000。

当面の敵は大庭と伊東であり、彼らはどれだけ集めても2000限り。

すごいぞ小四郎! そう興奮する兄の宗時ですが、頼朝はまだ動かない。

「絵に描いた餅じゃ。大義名分が必要である」

以仁王の令旨は死人が出したもので使えない。頼朝は夢枕に法皇が立ったことを告げ、何かあるかと思ったと言います。

と、ここで安達盛長が咳払い。

後白河法皇から密書が来ていることを告げます。夢枕のことを知らなかったから言わなかったってさ。

なんと!

条件は揃いました。見たことのない軍勢になる! この戦に賭けよう!

そう言い合い、戦支度が始まりました。

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