『西郷どん完全版第壱集Blu-ray』/wikipediaより引用

西郷どん感想あらすじ

『西郷どん』感想あらすじ視聴率 第30回「怪人 岩倉具視」

こんばんは、武者です。
本日30回放送は、アバンでも説明されたように、西郷どんが倒幕決意を固めて動きます。

あのですね。
何がダメって、薩摩藩が倒幕に向かった理由を、
「だって西郷どんが決めたんだもん♪」
とだけ説明しているところです。もう、何もかもが歪んでしまっているのです。

いきなりダメ出ししてすみません。
今週もこんな感じでレッツスタートです。

【TOP画像】
『西郷どん完全版第壱集Blu-ray』(→amazon

 


公家親子があまりに馬鹿っぽい麿設定

西郷どんは、ワガママな一橋慶喜を制するため、公家の近衛忠煕・近衛忠房親子の元へ向かいます。

のっけから痛い公家親子です。

昨年『直虎』で昇太さんの今川義元や、尾上松也さんの今川氏真があった後に、よくまぁ、こんなアホ丸出しの【麿描写】ができるなぁ、と脱力してしまいます。
本作って岩倉具視以外の公家や皇族は、アホ麿にすれば一丁あがり!と考えている気がしてなりません。

スペシャル編では、
【事前に考証担当も一緒に史実についての確認を入念に行った】
みたいな説明がありましたが、それって本当ですかね?

だとしたら、あの回は罪作りでしかありえません。
なまじっか「これは史実です」感を演出してしまったため、マジメな視聴者さんほど信じてしまう危険性が……。

ここで「ヤモリ」なる人物の話を聞く西郷どん。
誰かと思えば岩倉具視さんでした。

てなわけで、岩倉のところへゴー!

 


歴史捏造は続くよ、どこまでも

岩倉は、かつて和宮と徳川家茂の婚姻をまとめた注目の貴族でした。
それが大久保によると今はすっかり落ちぶれてしまっているようです。

しかし西郷どん、岩倉の
「身分制度なんてクソだぜ!」
みたいなロックロールアナーキーな書状を見て、納得します。

はぁ……。
また先週に続いて捏造っすか。

この描き方だと、幕府が作ったダメな身分制度を明治政府が撤廃する――という流れですよね。

一体なんなんでしょう。
明治維新が始まった頃から「薩長閥だけバリバリ!」という世の中にしたのは、ドコの誰ですか。
佐幕派、先住民、被差別層への差別は、その後もガッツリと続いておりました。

私が指摘するまでもなく、嘆いている幕末ファンの方は少なくないでしょう。
こんなSNS時代に、なぜこうも堂々と歴史捏造をしてしまうのか。
本当に意味がわかりません。

あるいは、こんな調子ですと、西郷が西南戦争に至った動機も
「腐った明治政府をわからせるためには、おいが犠牲になるしかなか!」
とか言い出すんでしょうね。

それで西郷どんだけ免責だって? バカヤロウ。

 


天皇は自ら長州藩を嫌っていた

岩倉を見ていて少し懸念したことがあります。

本作は、皇室に対してもいささか姿勢が悪くありませんか?

【身分制度】のこととか、【孝明天皇が悪い人に騙されている】みたいな描写は、将来的に、岩倉はじめ明治政府にブーメランとしてブッ刺さってしまう内容のはずです。

さらに史実の岩倉は、孝明天皇の暗殺説が囁かれるほどの人物です(実際はどうであれ、そう見る人もいた)。

本作のように【孝明天皇の意志が邪魔な存在だ】という駄作でやりがちなのが、孝明天皇が善良すぎるがゆえに誰かに操られていた――と描くことです。

しかし実際の孝明天皇は、そんなことはありません。

孝明天皇
孝明天皇の生涯を知れば幕末のゴタゴタがわかる~謎に包まれた御意志

続きを見る


上記の記事を読めばわかりますが、自らの意志があり、そして長州藩を強く嫌っておりました。

それが右に左に流されるような人物像というのは、不誠実ではありませんか?

まぁ、例のごとく本作は史実になんか興味がないんですよね。
西郷どんや、お仲間を綺麗に誤魔化してばかりだから、幕末を学ぼうにもデタラメが多い、そしてドラマとしてツマンネーんだからやってられません。

このドラマだけ見て、居酒屋で幕末トークしたら、どえらい恥かいてしまうはず。
ほんと余計なお世話なんですけど、その辺も心配です。

と思ったけど、そもそもドラマだけでは意味がわからなさすぎて、かえって書籍などで勉強される方もおられるかもしれませんね。
西郷本で一冊挙げろ、と言われたら、以下の本をオススメいたします。

リアルな西郷に迫るこの一冊 ミネルヴァ日本評伝選(著:家近良樹)

続きを見る

 

賭場が賭場に見えなくて、夏

ドラマにおける史実の取扱がスカスカで尺が余るせいか。
西郷どんと大久保一蔵がオンボロ岩倉邸のブービートラップに嵌ったり、挙句の果てにサイコロ博打をしたりします。
それがなぁ……。

博打のシーンなんか、本来なら面白い取り組みだと思うんですよ。
テラ銭目当てで、いかにも食えない貴族の生々しさが見えて……来ないんだ、これが。

賭場が賭場に見えん!
全くと言っていいほど迫力が、ありません(´・ω・`)

『仁義なき戦い』の丁半博打(手本引きでしたっけ?)は、なにかあるとスグに日本刀が出てきて乱闘でした。
誰かが暴れだし、だからこそ、ものすごく緊張する。
それが西郷どんと来たら……。

サイコロ振ってるお兄ちゃんからして、普通のお兄ちゃんの下着姿って感じなんですよね。もちろん髪型は髷だけど。

『仁義なき』みたいなモノホンと比べたら可哀想だと言われるかもしれませんが、いやいや、だからこそ中途半端にバクチのシーンなんぞを入れるのが間違いなんです。会話もコメディセンスもなく、ただただ虚しいだけ。

西郷主役のドラマに、これは本当に必要なシーンですか?
視聴者を小馬鹿にしているとしか思えません。

 


なぜか桂がボロ儲け

あの迷作『花燃ゆ』には、逃げ道がありました。
主役が女性であり、政局の中心・京都にはほぼ出て来ません。

しかし今年は、幕末屈指の政治的英雄・西郷隆盛が主役です。

それなのに政治劇が『花燃ゆ』レベルとは、情けないにもほどがあります。

ついでに言っておくと、主役女性が京都にほぼ出てこない『八重の桜』は、政治劇をみっちり描いておりました。
要は、脚本家・スタッフのヤル気一つなのです。

『花燃ゆ』の酷さに並び、幕末大河の薩長同盟ともいえる、本作。
※薩摩=西郷どん 長州=花燃ゆ

長州の英雄を見逃すはずもなく、賭場にはなぜか桂小五郎がおりました。
どうでもいいけど、なぜか強い。

って、何やってんの?

どうして幕末屈指の英雄が、ダラダラとギャンブルしとる?
確かに追われる身で放浪している期間はありましたが、さすがに日本の歴史を馬鹿にしすぎでしょう。

NHKが大河と言い張って作るから許されているだけで、BBCがギャグ日本史としてこういうドラマ作ったら、真面目に抗議もんでは?

こんな姿勢で明治維新150周年を祝っているつもりだとしたら、本当に悲しくなってしまいます。

朝ドラ『マッサン』チームも絡んだ本作だからこそ、玉山鉄二さんも出ねばならない圧力があったのかもしれません。
本当は、来年の『いだてん』に出て欲しかった。
エリー役のシャーロット・ケイト・フォックスさんもいて、面白いドラマに話題の華を一つ添えていたでしょう。

それと、ふと思ったんですが、
【篤姫は運が強くて】
徳川家定の奥さんに選ばれておりました。

西郷は、落ちぶれ貴族の岩倉具視に笑われるほど
【運がない】
模様です。

いいのかしら?
ドラマの流れを完全否定しちゃってません?

こういうところも雑なんですよね。

 

大久保も桂も簡単に刀をぬきすぎ

ドラマへ戻り……。
【禁門の変】に対する桂小五郎のセリフもどうかしてます。

だっていきなり西郷どんをホメだすんですよ。
どんな理屈があろうとしてもそれはあってはならない。

禁門の変」に限っていえば『花燃ゆ』以下です。

あれはヒロインの夫・久坂玄瑞が犠牲になっただけに、さすがに深刻でしたからね。長州藩は、松下村塾生はじめ深刻な被害を出しています。
それが西郷どんでは、すっかりヤンキー漫画の喧嘩みたいな話になってます。

いや、そもそも明治政府になってからも、薩摩と長州は犬猿の仲でした。

大久保は、長州がまるで「天子様に片思い」とか言い出します。

やっぱりヤンキー漫画ノリで
「やったろか!」
「来いや、ゴルァ!」
という流れで、だから簡単に刀を抜きます。

桂に続き、大久保一蔵も独特の上段構えです。

ハハッワロス、ワロス、わかりましたよ、斬るワケねーじゃん。

史実的にそう思うのではなく、「もうここまで来た以上、刀を抜かねば仕方がない><;」という追い込まれた二人になっていないので、何にも怖くない。心に迫ってこない。

要はハッタリにしか見えないんですね。

実際に、岩倉が「やめぃ!」と言えば、簡単におさめるのでした。馬鹿かよっ!

この辺の時代考証も置き去りにしすぎではないでしょうか。
当時は、リアル武士の世です。
遊び半分や脅すためだけに抜刀するなんてありえません。なぜなら本当に切り合って死人が出るから。

抜刀へのタブーが一番強いのが、他ならぬ薩摩藩なんですよ。薩摩藩士は、刀を抜いたら何もせずに鞘におさめるなと教育されます。だから、竜馬の拳銃だって同じことですよ。撃つ気がなかったら出しちゃいけない。

要は、それ以外のアクションで見所を作るとかできないのでしょう?

ちなみに史実でも薩長の歩み寄りも確かにありました。
大久保利通が畳を回していたシーンですね。その辺の事情は以下の記事に書かれておりますので、よろしければどうぞ。

薩摩藩士トンデモ伝説
とても映像化できない薩摩藩士たちのトンデモ武勇伝!大久保 従道 川路 黒田

続きを見る

 


相変わらずトンチンカンな慶喜公

一方、徳川慶喜も登場。
江戸からやってきた老中(松平宗秀・阿部正外)に、京都から帰ってこいと促され、んなもん知るか、と追い返します。

天子様に頼られているのは俺じゃねぇか!というワケですね。

相変わらず汚い江戸弁のチンピラ・慶喜。もちろん、その描写も間違っております。

史実では幕末屈指のノーブル美男ですので、よろしければ以下の記事をご覧ください。

慶喜は、薩摩出身の妾フキに石鹸をプレゼントします。

そっけない態度で、部屋を出ていくフキ。
まぁ、どうせ、西郷どんのように「民のことを考えない」慶喜が気に入らないのでしょう。

それが鬱陶しいなぁ。
この二人の会話から得られる印象が何もありません。もう、ドラマとして底が抜けております。

そして、西郷の掃除。

なんなの、これ?
どこが幕末なの?

「西郷さんでも雑巾がけしたんだよ!」
って、学校の先生に言わせたいんですかね。

時間がただただ漫然と潰され、20時38分。
大久保が「盛り上げタイムなので、もう岩倉と絡むのこのへんにします」と台詞で説明。

そして西郷どんが、岩倉レターに感動した大量の薩摩若手を連行してきて、さらに岩倉の子・岩倉周丸も連れてきます。

天子様に感謝して、なんか倒幕をエエ話にして終わりだそうです。

薩摩の若手たちも、西郷の狙いが【倒幕】だってことを知っているんですかね?

だとしたら長州の前に薩摩が征伐の対象になってしまう危険性が否めません。
そういう意味では、次が気になります。

第二次長州征伐ではなく、第一次薩摩征伐。
完全に歴史が変わってしまいますが、もう、そっちのほうが【全く先が読めなくてワクワク】させてくれそうです。

 

総論 西郷は幕末屈指の戦士ですよ

本サイト公式ツイッター本レビュー紹介に、面白いリプがつきました。

「大河に史実を期待してはいけません! こんなに文句を言うくらいなら、見なきゃいいのに」

こうした意見に対する答えは映画『バーフバリ 伝説誕生』を提示したく思います。

 

映画レビュー本『この歴史映画が熱い!(→amazon)』でも、同作品について記しているのですが、私は『バーフバリ』から『魔界転生』まで、史実無視の作品でもベタ褒めしております。

歴史をテーマにしたエンタメは、面白ければ勝利です。

一昨年や昨年大河も褒めておりますが、必ずしも史実に忠実ではありませんでした。
そこはツッコミどころじゃなかったからで、単純に作品として面白かったからです。

それで勝利なんです。

本作は史実を違えたうえで、しかも嫌らしいカタチで改ざんした上に、なおかつツマラナイというクソミソな展開なのでぶっ叩きたくもなるのです。
もしも、少しでも、次回以降の作品が面白くなれば。その可能性が1ミリでもあれば、私のやっていることは無駄ではないと思います。

とにかく本作の史実改ざんは呆気にとられるレベルです。

・倒幕=明治維新をすれば、民は飢えなくなると嘘をバラ撒く
・東日本、佐幕藩等の被害は丸無視している

ともかく西郷どんとそのフレンズがエエ人と言いたいだけではないですか。

作り手が史実を学んでいない。
だからこそ、尺を余らせてくだらないセンスゼロの時間稼ぎをするし、必要な説明をしないため、話として無茶苦茶になる。

明治維新150周年でここまでズレた史実を描くワケです。

あのツイートのように、私だって制作者に訴えたい。
「大河に史実を入れるつもりはありませんか? こんなに手抜きするくらいなら、西郷隆盛題材のドラマを作らなきゃいいのに」

と思ったら、こんなニュースがありました。

◆NHK「西郷どん」異例の現象“西高東低”視聴率 局関係者も驚き(→link

「局関係者も驚き」って、どの口が言うんだって話で。

そりゃあ明治維新を美化して、
「京都や長州を泣かすのは嫌だけど、東日本は潰して飯食える国作りまーす」
「主人公周辺はエエ人でーす」
という描き方になっていれば、それは西高東低になるでしょうよ。

明治ものは、政府側と幕府側、どちらを取り上げるかで、数字が動くのは当然です。
2013年『八重の桜』は、山口の方がクレームをつけたとか。

◆『八重の桜』の長州藩描写 山口県民は受け入れ難いの意見多し(→link

◆『八重の桜』描写 山口・福島県民の怒り温度差にNHKが配慮(→link

2004年大河の『新選組!』なんて、国会で山口県出身の松岡満寿男氏が、2004年3月30日の第159回国会総務委員会(→link)で、こう質問しております。

○松岡滿壽男君 それと同時に、先ほど、海老沢会長のお答えでございますけれども、日曜日の八時からの大河ドラマの新撰組ですよ。それで、非常にNHKらしくない荒唐無稽な、史実にないんじゃないかというものが出てくるんですね。例えばペリーの黒船が百五十年前に浦賀沖に現れた、その現場に坂本龍馬、桂小五郎、近藤勇などいて、仲良くしゃべり合っていると。桂小五郎が近藤勇の仕官の世話をする、あるいは坂本龍馬が土佐勤王党の加盟血判状を近藤勇に渡すなど、これ、もう全くあり得ない話だと私は思うんです。こうなってくると、ドラマというよりもバラエティーになってきているというふうに私は考えるわけですが。
私は山口県の出身なもんですから、新撰組には、随分、長州の先輩たちが血祭りに上げられておるわけでありまして、多くの犠牲者を我々は池田屋の襲撃事件、その他あるわけです。それで、新撰組によって暗殺された側から見ると、彼らは幕府に雇われたテロリスト集団という見方でありまして、幕府に忠勤を励むことによって、あわよくば幕府に再就職をしようという浪人集団でもあったと思うんですね。
〔理事山崎力君退席、委員長着席〕
封建制度を変えることによって日本を救おうという志で働いておる活動家を、京都警備の名によって暗殺することを目的とする集団だというふうに我々は受け止めるわけでありまして、こういう徳川幕府体制を維持するために暴力装置がこの新撰組であったということになると、少なくとも新撰組を英雄扱いにする、あるいは正当化するということは、やっぱり史実に反する部分が私はあると思うんですね。そういう誤解を生むような描き方はやはり避けるべきだというふうに思うんですが、いかがでございましょうか。

○参考人(関根昭義君) これは新撰組に限りません。歴史ドラマを私どもが作っていく上で、例えば歴史的な事実を踏まえながら現実味を失わないというんですか、そういった範囲内で、脚本家、作家の想像力といったものもある程度加えながら物語を展開しているということであります。率直に申し上げまして、歴史的な事実だけを並べて果たして面白いドラマができるかどうかという感じはいたします。
この新撰組に関しましては、私ども、この幕末の時代とか新撰組を研究されている専門家の方々、三人にお願いしまして、この時代の時代考証、そういったものも、いろんなことをお伺いしながら作っているということであります。そういう意味で、ある程度脚本家の想像力といったものを交えて、余り現実味を失わない範囲内でドラマを作っているということであります。
それと、新撰組の暗殺者集団云々という御質問がありましたけれども、歴史上の出来事とか人物、そういったものについて、例えば視点をちょっと変えて描いていくということになりますと、何か異なった歴史観とかいろんな人物像なんかが浮かんでくるんじゃないかというふうに私も考えています。
今回のこの新撰組の執筆に当たっている三谷幸喜さん、この方が新撰組の局長をやっている近藤勇について、こういった言い方をしています。若さに満ちあふれた、未熟だけれども理想に燃えた人物として描きたいというようなことを言っています。まあこれからは新撰組、京都府に、京に舞台が移りますけれども、新撰組はいろんな時代に翻弄されて、挫折を繰り返しながらも、最後まで未来を信じて生き抜いたこの時代の若者の姿といったものが描かれてくるんじゃないかというふうに思っています。

※第159回国会総務委員会(→link

んで、ですな。
こんなケチをつけられても、佐幕大河の地元や関係者は「そういうものですな」と受け流す傾向を感じるのですが、一方の薩長と来たら……。

おにぎり作りやウナギ獲りに逃げた挙げ句、「西高東低で酷いでーす」と嘆いたりして、何なの?
そういうもの。
幕末大河はそういうものです。

そこを越えて、数字を残すタフなコンテンツでしょうに。

史実に向かい合って踏まえた上で別の描き方をして作品が面白くなるなら嬉しい限りですが、今の状態では、どうにもアタマを抱えるばかりです。

西郷を一番ナメているのは、西郷どんの制作スタッフです。

日本有数の戦士気質である薩摩藩士。
その中でも、トップクラスの戦う男だったのが西郷ですよ。

色々と見方はありますが、二度の戦争(戊辰戦争&西南戦争)を起こしたのは他ならぬ西郷です。
そんな根本的なことを変えてはいけない。

「民を笑顔で食わせたい!」
って主人公を描きたいなら、武士階級を取り上げるのはやめたらいかがですか?

大河ドラマというのは、主に武士階級の男性の生涯を描くという相場です。
それなのに、駄作大河は、戦争を否定し優しい主人公にしたがるのです。

おかしいやろ。
アイスクリームを暖かくして食べさせたい、そのくらいの無茶ぶりです。

大河の原点回帰を目指していただきたいものです。

※これまでの展開からして危険そうなのが「薩長同盟」でしょうから、事前に以下の記事をオススメしておきます

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著:武者震之助
絵:小久ヒロ

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【参考】
西郷どん感想あらすじ
NHK西郷どん公式サイト(→link)等

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