この苦行がやっと終わった!
チェストー!
嬉しいのはその点だけです。
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『西郷どん完全版第壱集Blu-ray』(→amazon)
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【一分あらすじ】最終回まで死ぬ死ぬ詐欺
西郷どんは、残り少ない信者と共に鹿児島へ。
「暴れられるぜ!」と故郷の鹿児島も荒らし、喜んでいます。
周囲の民たちはめっちゃ迷惑なのに、どこまでゲスなんだ……。
こんな迷惑集団も、やっと城山に到達。
一方、大久保は内国勧業博覧会の準備をしています。精神不安定だけどね。
西郷従道(錦戸亮)は、片足を失い政府軍に投降した菊次郎(今井悠貴)を回収し、西郷家に連れて来ました。
政府軍総攻撃前日、大久保は、降伏すれば西郷の命を助けるという指令を出します。
山県有朋(村上新悟)「なんでわしを無視するんか!?」
しかし、西郷どんは拒否。
やっと退場かと思ったのに、しつこく幽霊になったり、西郷星になったり、スタッフロールのあとまで出てきます。
死ぬ死ぬ詐欺か。そういうの要らんから……。
はい、いってみましょうかーい!
ナレーター・菊次郎推しがスゴい
菊次郎が、淡々と父の死を語り出します。
終盤に入ってからというもの、ナレーター・西郷菊次郎推しがしつこかったですね。
確かに原作の語り手は菊次郎です。しかし、ナレーターの予定が当初は市原悦子さんだったことを考えると、話題性狙いと子役推しが透けて見えます。辛い。
んで、この菊次郎の語る内容が、ズッコケもので。
「時代の流れについていけなかった」
ハイハイ。これ、本当に笑えるというか、舐めているというか。
今さら何言ってんの?という思いしかない。
時代の最先端を見てきて『攘夷はダメだ』と悟っていたのは幕府(幕臣)です。
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そういう人たちを、殺すなり迫害するなり文句垂れるなりしておいて、外国からボコられるまで気づかなかったのは誰なのか。
こんなとき登場してほしいのが
・福沢諭吉
・山川浩
・赤松小三郎
です。
「攘夷とかばーっかじゃねえの?!」
福沢も山川も赤松も、ときに辛辣ながら鋭い指摘を繰り返しておりました。
少し見ておきましょう。
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福澤さんどうぞ。
福沢「攘夷とかばーっかじゃねえの?!」
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では山川浩さんもお願いします。
山川「当時の京都では、脱藩浪士が外国人をケダモノ扱いして、やたらとうるさく鎖国攘夷だと叫んでいたけど、そんなものには一つとして確固たる定見なんてない。酷い奴は、元寇の時の神風を期待するオカルトレベルだったw クッソ笑うw」
薩長ときたら、ボコられた外国と手を組み、幕府を問答無用で倒すばかりか、不要な内戦・戊辰戦争まで巻き起こす。
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その流れで殺されてしまった赤松小三郎さん、どうぞ。
赤松「別に武力倒幕しなくてもよかったよね?」
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はい、そんなわけでして。
自分たちはノリノリで、幕府はオワコンだと言い張り、戊辰戦争で人を殺しまくったわけですよ。
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だから綺麗事ならべて描けば描くほど、菊次郎が語る西郷どんシンパの言葉なんて、ただの洗脳された人にしか見えないんです。
どんだけ村上新悟さんを無駄遣いすんのよ!
このあと、山県有朋と西郷従道らによる西郷糸子の尋問という、本当にどうでもエエ場面が入ります。
あーあー。
山県有朋だって『八重の桜』の猪野学さんの方がカッコよかった。
もいったいない><;
本当にもったいない。
どんだけ直江兼続……ではなく村上新悟さんの無駄遣いなんだよ!
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あまりにも残念な山県。
庄内藩のフザけた描き方といい、西郷どんは「ヤマガタ」が嫌いなんですか?
ったく、芋煮鍋で煮込まれてこい!
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CG使うにしても絶望的にセンスがない
先週、
西南戦争の戦争シーンがわかりづらい
『真田丸』のノブヤボMAPみたいに俯瞰の説明が欲しい
と、申し上げました。
そうしたら、今日は偶然、CGを無駄に駆使した移動シーンが見られたんですが……いやいや、違うでしょwww
豊臣秀吉や黒田官兵衛の【中国大返し】みたいに「移動そのもの」に面白みがあるシーンならわかりますけど、戦に負けて敗走した450kmもの長距離移動をCGで説明されても『だからなんやねん』としか思えないんですよね。
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だって、普通の視聴者さん、そんなルートに興味を持ちます?
絶望的なまでのセンス欠乏症。何かと叫ばされる桐野がバカに見えて可哀想なことよ……。
このあと、城山に到着した西郷どんを見てしみじみと感じました。
この増量は無駄。
むしろマイナスでは?
鈴木亮平さんは頑張っています。
しかし、元の顔の造作が西郷隆盛と違いすぎるのです。目がギョロリとしてこそ、西郷なんですって。
彼の目は細い。常に笑っているようにすら見える。迫力もない。
これで肉付きがよくなると、戦争の中でもニヤニヤしているふとましいカス度がアップして、辛いだけなんです!!
故郷で戦い、浮かれるなかれ
鹿児島についた彼らは
「私学校は俺たちのもんだ!」
と戦いはじめました。
って、だからそれってガチクズでしょ?
何が故郷ではつらつと戦った――だよ。
1ミリもエエ話じゃねえ。
鹿児島という生まれ故郷をむちゃくちゃにして、戦場にしてイキってたら、単なるバカですわ。
『八重の桜』で、八重の親友にして斎藤一の妻となる時尾が、
「会津の春が好きでした」
と、故郷の戦火に涙を落としたシーンがありました。
あの落差が辛い。
故郷を戦場にしておおはしゃぎってカス過ぎませんか?
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ダラダラと家族シーンをやるなら戦争描きなさいよ
そして始まる、大久保家の団らんタイム。
心の底からどうでもエエ。
それでも、故郷が戦場だぜ!とヒャッハーしていた西郷どんとバカ手下よりは、まだマシに見えます。
ようやく西郷どんが死ぬ。
西郷隆盛ではなく西郷どんが死ぬ。
早く死なないかなぁ。
そう思い続けた一年でした。もうすぐ終わりだと思うと、心晴れ晴れ爽快感が止まらない!!
糸子らの鹿児島帰還も要らんです。
なんでこんなにダラダラと家族シーンを入れるのでしょう。田原坂の戦いをもっと描けばよかったじゃん!
『真田丸』の関ヶ原と比較することは禁止しましょう。
あれは二度の上田合戦をちゃんとやっていたでしょ。こんなものと並べていいのは『天地人』の長谷堂合戦ぐらいです。
琴子も従道に対して「戦争やめてアピール」と共に怒鳴るんですけど相手が違くありません?
むしろ西郷どんでしょ?
西郷どんと愉快な仲間たちがチンタラしていたようにしか見えない。
巻き込まれた鹿児島と熊本の皆さんが可哀想すぎて、犠牲になられた方を考えると、本当にやりきれなくなってきます。さすがに鹿児島県民の方が怒ってるんでは?
それにしても、西郷従道ってなんだったんでしょうね。
戊辰戦争の軽傷を大げさに騒いだり、キャバクラで浮かれていたり、ゲスだったなあという印象しかない。
って、本作は全員そうか。
西郷糸子もバカでしたね。
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