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信長公記 戦国諸家

神保長住を庇護した信長~狙いは越中越後エリアの監視か? 信長公記163話

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丹波の抵抗勢力・波多野氏

この節にはもう一つ、信長が家臣たちを出陣させた件が載っています。

4月10日、滝川一益明智光秀丹羽長秀を丹波へ向かわせました。

この頃、丹波の大名である波多野氏が織田家に反抗しており、放置しておけない状況にあったためです。

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一益らは、波多野氏の家臣・荒木氏綱の園部城を包囲し、水を断って降伏を促します。

氏綱はこれまでにも粘り強く抵抗していたため、力攻めではなく水断ちを選んだのでしょう。

どれだけ根性のある将兵でも、水がなければひとたまりもありません。氏綱は間もなく降参したため、光秀の軍を入れて駐留させました。

26日には一益・光秀・長秀が揃って京都に帰還しています。

彼らは冒頭の大坂出陣にも参加していますので、なかなかの忙しさです。

ちなみに、次回もこの三人は一緒に出陣しています。その相手とは……。

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長月 七紀・記

【参考】
国史大辞典
大石 泰史 (編集)『全国国衆ガイド 戦国の‘‘地元の殿様’’たち (星海社新書)』(→amazon
太田 牛一・中川 太古『現代語訳 信長公記 (新人物文庫)』(→amazon
日本史史料研究会編『信長研究の最前線 (歴史新書y 49)』(→amazon
谷口克広『織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで (中公新書)』(→amazon
谷口克広『信長と消えた家臣たち』(→amazon
谷口克広『織田信長家臣人名辞典』(→amazon
峰岸 純夫・片桐 昭彦『戦国武将合戦事典』(→amazon

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