まんが戦国ブギウギ

沖田畷の戦いで大軍龍造寺が島津に負けたワケ~まんが戦国ブギウギ84話

2020/07/04

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沖田畷の戦い
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釣りノブセ

◆数万を率いる龍造寺軍と数千の有馬・島津連合軍。

隆信が失笑してしまうほど、この合戦の事前の趨勢は龍造寺有利なものでした。

しかし、相手は「釣り野伏」という戦法を駆使し、さらには古くから鉄砲を駆使した戦いの得意な島津です。おまけに鎌倉時代以来というコッテコテの名家のご子息です。

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ナメたらダメ、絶対!
鍋島直茂は釘を刺したのですが……。

 


龍造寺四天王

◆島津、大友、龍造寺――。
九州は、一瞬、この三家による『三国志』のような様相を呈しておりました。

やはり一代で勢力を急拡大させた龍造寺隆信の才覚は疑うべきものではないのでしょう。

しかしながら【沖田畷の戦い】で最期は惨めとしか言いようのない展開となったのは、酒に溺れて我を見失ったとする説が有力なのかもしれませんね。

「畷(なわて)」とは湿地帯・田んぼのなかにある小道・あぜ道のことで、そんな場所に大軍を無理に進めたどうなるのか。少し考えたら、誰でもわかりそうなハズですが……。

逆に島津は、ここで龍造寺の攻撃を受けるべく準備を進めていたと言いますから、やはり指揮官の能力が左右したんですね。

恐るべし薩摩。


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本連載の過去作品→戦国ブギウギ
もう一つのマンガ連載→日本史ブギウギ

著者:アニィたかはし
文:五十嵐利休

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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