毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――。
第16話の注目は「香炉峰」と「疫病」でしょう。
藤原定子とその一族が「今まさに頂点におわします~!」という代表的エピソードの「香炉峰」と、悲田院でゴミのように死んでいく庶民。
そんな状況の中、道長とまひろは……ということで、さっそく漫画で振り返ってみましょう!
香炉峰
◆白居易(白楽天)の漢詩「香炉峰下新卜山居草堂初成偶題東壁」が元ネタですね。
日高睡足猶慵起
小閣重衾不怕寒
遺愛寺鐘欹枕聴
香炉峰雪撥簾看
匡廬便是逃名地
司馬仍為送老官
心泰身寧是帰処
故郷何独在長安
この詩の中から「香炉峰の雪は、すだれを上げて見る――」という一句を読み取った清少納言が御簾をあげたというもので、以下がその部分。
オシャレ過ぎますのぅ。
雪遊び
◆おそらく多くの視聴者の皆さまが「子供かよ!」と突っ込まれたことでしょう。
しかし「雪山を作る」という記録は実際にあって、例えば藤原実資の日記『小右記』にも、あの花山天皇たちが興じていた記載があったりします。
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百舌彦復活
◆悲田院は、歴史の授業でも取り上げられる光明皇后によるもの(天平2年の施薬院・悲田院)が有名ですかね。
最初に設置されたのは、それに先立つ養老7年(723年)の興福寺(山階寺)でした。
平安京では、当初、九条南に東西悲田院が設立され、道長たちの時代には東五条鴨河西へ移設。
そもそもは困窮する民の飢餓を救うためのものですが、都の中の死体処理も行われるように……そんな場所に行くなんて自殺行為にしか思えませんよね。
特に貴族でしたら【穢れ】問題もありますし。
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ちなみに運営費用は、税金以外に藤原氏の援助で成り立っていたとのことです。
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