まんが日本史ブギウギ

関ヶ原は想定外の連続だ! 秀秋、左近、輝元らの選択~まんが日本史ブギウギ180話

2020/10/23

どこで大軍と遭遇するかもわからない。

突如、出会ってしまったら最後。

ある意味、闇鍋状態でいつ起きるのかわからないのが戦争・合戦の常ですが、指揮官にとって最も難儀なのが、言うとおりに命令を聞いてくれない兵や武将たちでしょう。

それが頻発したのが【関ヶ原の戦い】。

よりにもよって日本一の大戦で制御不能な事態が起きるのですから戦は面白い――つーことでマンガ「日本史ブギウギ」第180話スタート!

 

戦の段取り

◆関ヶ原と松尾山と言えば?

そう、東軍についた小早川秀秋さんですね。

小早川秀秋
小早川秀秋の生涯|関ヶ原の裏切り者と呼ばれた男は秀吉正室ねねの甥だった

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いきなり暗い表情を浮かべておりますが……。

 


家康のオファー

◆豊臣秀頼の誕生により、関白候補から小早川家へ追い出された秀秋さん。

小早川秀秋
小早川秀秋の生涯|関ヶ原の裏切り者と呼ばれた男は秀吉正室ねねの甥だった

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最初から「アイツ、東軍だろ……」と石田三成らに警戒されていたという見方もありますよね。

そのときの備えのために松尾山の麓には大谷吉継や平塚為広をはじめとした武将が配置されておりました。

石田三成の肖像画
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空弁当

◆井伊直政の「抜け駆け」によって始まった関ヶ原の戦い――。

井伊直政
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豊臣五奉行の一人でもあった長束正家は、東軍の背後に回り込める絶好の位置を陣取っておりました。

ここで長束軍らが徳川の後続部隊(池田輝政・浅野幸長・山内一豊・有馬則頼)に襲いかかっておけばかなり展開は変わっていたでしょう。

しかし、そうはなりません。

長束正家
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長束の進軍を邪魔するかのように、味方であったはずの吉川広家や毛利秀元が動かなかったのです。

このとき広家は「兵たちがメシ食ってるから動けん!」と断ったことから【宰相殿の空弁当】などと揶揄されることになるのですが、よく見りゃ

・小早川
・吉川
・毛利

という毛利勢が関ヶ原の行方を握っていたとも言えますね。

三成は、毛利輝元を総大将として担ぐだけでなく、もっと他にケアすべきだったのでしょう。

1万を超える吉川・毛利勢が動けば、東軍は挟撃のプレッシャーに遭い、さしもの徳川軍団も動揺したに違いありません。しかし……。

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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