今週はロゴが変わるところから始まり、石田三成が星空の下でマザーセナじみた妄想を語っています。
回想されるのは「えびすくい」おじさん。酒井忠次を演じた大森南朋さんは、これほどまであの踊りをやらされると思っていなかったとか。
彼をえびすくいに浪費した磯Pのことは一刻も早く忘れて、『首』の豊臣秀長に期待したいところです。
◆北野武監督『首』15名のキャラクタービジュアル一挙紹介(→link)
えびすくいおじさんのあとは、毛量が異常に多い淀殿の回想。
こうした映像に被せて、あのキンキンナレーションが秀吉の死を説明します。
◆ 「どうする家康」異色の副題「太閤、くたばる」はムロ秀吉自ら“回収”ネット反響「まさか」「ふさわしい」(→link)
五大老と五奉行については、ささっと説明。
西軍側の人物が、揃いも揃って見苦しいほどの悪役ヅラにされていて気の毒になってきます。
〆に出てくる家康がどう見ても最弱なのはどうしたらよいのか……。周囲に、ベタな悪役ヅラを並べたのは家康を際立たせるためですかね。
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だからどうしたオープニング
このニコライ・バーグマンの花が似合いそうなオープニングは一体何事でしょうか。
『八重の桜』は月毎に変わり、見応えがありました。あの出来と比べると、今年は本当にしょうもない。
◆<どうする家康>「最後の変身」OPタイトルバック新装 抽象から具象へ、家康の「夢や思想が形に」(→link)
夢や思想をゴリ押しされて辟易としてしまいます。この駄作は徹頭徹尾、自分の話しかしない鬱陶しいおじさんでも見ている気分だ。
ここで出てくるロゴにも結局慣れることはできません。
先日『光る君へ』の毛筆ロゴを見て心が洗われましたが、大河ドラマに求められているのは、そうした凛とした落ち着きであり、今年のように手癖の悪い妄想はとにかく不要。
来年のオープニングテーマが楽しみです。
今年はドラマが終わったら、記憶からなるべく速やかに焼き消さねば。
廊下で大事な話すな!
家康と三成は、演者同士が仲が良いそうです。
それが裏目に出ていて、三成を見つめる家康の目が「また一緒に飲みに行こーかーw」とでも言ってるようで緊張感が全くありません。
なんせこのドラマのキャストときたら、飲み会の話が大好きですからね。
◆松本潤、「どうする家康」大鼠・松本まりかとの惜別ショット投稿「#孝之と一緒にまた飲みに行こー」(→link)
三成をじーっと見つめる家康の目線もなんだかなぁ……。
どうせ「彼らは仲良し」とでも持ち上げるネットニュースが出るんでしょうね。最速は月曜の午前中ですかね。
◆松本潤が”大親友”に出演を懇願し…大河ドラマ『どうする家康』石田三成役に中村七之助が選ばれたワケ(→link)
本作は、とにかく緊張感がなく、弛緩しきってます。
三成を励ます所作も、どう考えても現代人のお兄さんでしょうよ。
緊張感が無いのは、他の連中も同じで、廊下で思ったことを全部しゃべるあたりもバカバカしい。周囲に筒抜けではありませんか。
それで「三成はめちゃくちゃ頭がいいよねw」と言われてもわけがわかりません。
カフェで機密情報を平然と処理して、そのままトイレに行きそうな奴が有能だって?
いかにもディスプレイにパスワードを貼り付けていそうな顔してますやん?
結局、三成が賢いのに空気が読めないというのは、『真田丸』の設定をセリフにして読ませただけ。
そういう「人物設定なんだよね」ということが空虚に流れているだけなので一ミリも説得力がありません。
◆カフェで大事な仕事すな! 情シスがPCを閉じて回るBOSSのCMがIT業界に刺さる(→link)
阿茶局も正信も鬱陶しい
阿茶局と本多正信は、比較的マシに描かれているかもしれません。
しかし、正信はいつも何か食べてイキっているのが鬱陶しい。
阿茶局にしても、なぜか一人だけ立膝。
ドヤ顔でいつも同じ調子で「私、頭がとてもキレるのw」とアピール感満載で一体なんなのでしょうか。見せ方が本当に幼稚だ。
正信はもういい歳ですよ。加齢を意識した所作と発声にしていただかないと、とてもじゃないけど有能さは感じられません。ワンパターンの曲者演技にはもう飽きました。
なんなんだよ朝鮮の戦後処理は
朝鮮出兵と言われても、雑なVFX処理と、同じ調子で前線にいる三成で処理されるから意味がわかりません。
三成はまるで京都大坂からテレポートでもしてきているみたい。
そしてイキリ散らす連中が「めっちゃブラック戦場だし!」と語るわけですが、説明セリフだけで言われても意味がわかりません。
間抜けなオルゴール調のBGMがますます嫌になります。ドラマ10『大奥』は音楽の使い方が本当に巧みで見事なのに大河ドラマで一体何をやっているのでしょう。
そもそも三成はどこが切れ者ですか?
「朝鮮のことは俺が責任取ります!」
なんてカタコトで言われたって意味がわかりません。三成が責任をとったから、何がどう解決するのですか?
このドラマって、責任の取り方が部活動レベルなんですよね。
部室でタバコ吸った責任をとって三成くんが退部します。次の試合も欠場します。その程度です。精神の成長が止まっています。
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しかも北政所が「飲み会でもしたらどう?」と言い出すからわからない。
「みんなでファミレスいって仲直りしよう! ドリンクバーで飲んで、パンケーキでも食べよ!」
とか提案する母親ですかね。
で、断られたら「あの子も真っ直ぐすぎる」だってさ。
わけがわかりません。だいたい、それが視聴者にわかるほと三成のキャラクターは描かれてきてませんよ。
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