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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第40回「天下人家康」】
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目新しいことが何もない
映画『首』は「本当に求められる新しさ」も備えています。
その一例が弥助です。
弥助はアニメにもなり、映画も控えているという話もあるほど今注目を集めている人物。その弥助すら出さないあたりが『どうする家康』のどうしようもなさだ。
三浦按針は出すようですが、どうせ使いこなせるわけはないでしょう。このドラマのチームは、カトリックとプロテスタントの区別すらろくについていない人もいそうです。
本作については面白い話も聞きました。
瀬名の酷い死を中心にしようとした結果、あのわけのわからないペース配分と展開になっているとのこと。
『どうする家康』はペース配分がヤバい?1983年の家康大河と徹底比較
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これもどうしようもなくセンスが古い。ヒーロー奮起のためヒロインを酷い殺し方にするパターンは「冷蔵庫の女」というアメコミ由来の言葉があります。
この言葉以前にも、そういうお話の展開は日本にもありました。
近代文学以来、おなじみですね。ヒロインが死に、主人公がその死をうっとりと思い出すパターンです。
それこそ『野菊の墓』から『世界の中心で愛を叫ぶ』、『君の膵臓をたべたい』まで、定番ですよね。
大河ドラマで、そんなことやられても困るのです。まさかそれが「シン・大河」だとでも思ったのか。まさに陳腐。
放送前、中国語圏からのコメントでこうありました。
「いかにも日本の陳腐なドラマ臭がして期待できない」
哀しいかな、その通りとなってしまいました。
中国語圏では徳川家康の人気は高いのに、期待されていませんでしたね。
◆ 日本人は知らない…じつは海外で「徳川家康」が信長、秀吉より評価されている「納得の理由」(→link)
家康は中国で大人気!ならば大河『どうする家康』の評価はどうだ?
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救世主も、指導もいないのでは?
こんな記事がありました。
◆『どうする家康』の救世主・北川景子…NHK関係者が語る「制作陣の本気っぷり」(→link)
茶々(淀殿)が中国語を話す場面のことで、以下に引用させていただきます。
制作陣の期待はこんなところにも現れている。NHKの関係者が言う。
「第38話、茶々が秀吉を中国に渡らせるべく、たわむれに中国語を話すシーンがありました。北川さんが『うぉだみんずしぃちゃちゃ〜(我が名は茶々である)』とたどたどしく話す姿はじつにあざとく、キャラを表現するのにピッタリでした。じつはこのシーンのために、制作陣はNHKラジオ『まいにち中国語』の講師をわざわざ中国語指導に立てた。気合の入りようが伝わってきます」
「制作陣の本気っぷり」とおっしゃいますが、この場面、字幕が間違っていたように見受けます。
「名字」とすべきところが「名子」になっていたのです。
中国語としても違和感がありました。「私の名前は茶々である」ならば「我的名“字”是茶茶(字幕では“字”が“子”)」よりも、「我叫茶茶」の方が自然でしょう。
これで講師を指導につけたと言われても、どういうことなのかと困惑するばかり。
スタッフロールには名前が出ている時代考証の意見も、制作陣はどこまでそれを反映させているのか、疑問が湧いてきます。
大河ドラマの時代考証・担当者はどこまで責任を負わねばならんのか?
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どうして『どうする家康』スタンプが出る?
LINEでスタンプが出ていました。その反応は「『鎌倉殿の13人』で出してくれ」というものが目立ちます。
確かに、使い所がありませんもんね。
しかも呆れたことに第二弾なのです。人気がないだろうに、どうしてこのドラマは商品展開ばかりが活発なのか。
◆ ⼤河ドラマ「どうする家康」LINE公式スタンプ第二弾、発売!【NHKエンタープライズ】(→link)
◆ ANIMAL COORDY Mぬいぐるみ 戦国武将 (大河ドラマ「どうする家康」ロゴライセンス商品)(→link)
どうするVFXと提灯記事
この大河ドラマは本当におかしい。こんな記事が出ております。
◆関ヶ原の合戦:大河ドラマ制作を支えるテクノロジー、エキストラもデジタル化(→link)
この記事だけを読むと、なんだか美麗な映像が期待できそうですよね。しかし現実は……。
大河ドラマでエキストラをデジタル化することの試みとしては、10年前の『八重の桜』の時点であります。モーションキャプチャで兵士を表現していました。
大河のVFXといえば『鎌倉殿13人』の壇ノ浦の戦いが第50回伊藤熹朔賞を受賞しました。おめでとうございます。
何もかも、去年と今年は大違いだ。
三谷さんのこちらの記事は必読です。
◆ゆうきまさみ×三谷幸喜 特別対談「大河ドラマの書(描)き方。」・ゆうきまさみ×三谷幸喜 特別対談「大河ドラマの書(描)き方。」(→link)
文春砲を受けてどうする?
今年の大河ドラマは歴史に残る作品となりそうです。
「文春砲」が大々的に出され、弊サイトでもその検証をさせていただきました。
文春砲で告発された『どうする家康』松本潤さんの横暴は本当か?徹底検証
続きを見る
他メディアでも多くの関連記事が出ています。
◆ジャニーズ問題で「日本社会全体の信頼が毀損」 銀行界トップ(→link)
◆【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(946) 大河よりよほど面白い? 松本潤ワガママ放題の「どうする家康」舞台裏(→link)
◆有村架純とは扱いが真逆!松本潤、文春砲で思い出される「月9共演女優への冷遇っぷり」(→link)
◆松本潤『紅白』出演は「気まず過ぎ…」パワハラ疑惑と嵐25周年“スルー”の苦悶(→link)
◆『嵐』松本潤が“のめり込んだ”女優と、井上真央との“極秘デート”火消しで奔走した元ジャニ副社長の過去(→link)
◆嵐の長すぎる“復活匂わせ”に《会費払い続ける私たちは騙されてる?》とファン我慢の限界(→link)
完全に負の方向へ勢いが偏り始めていますね。
文春では、宝塚歌劇団の問題についても報じていて、他媒体も含めて追及のフェーズに突入していますが、早晩『どうする家康』もそうなるのでは?
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