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ココが変だよ時代劇!本当は「ありえないシーン5選」はこれだ!

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映画やマンガ、小説でも、不動の人気を誇る時代劇。
時に鮮烈に、時に清廉に歴史を駆け抜けた古き良き日本人の姿に共感し、現代のわれわれも居住まいを正すような気持ちになりますものね。

が、しかーーーーッしッッッ!!

何気なく出てくる時代劇のシーンの中には「本当はありえない」ことがたくさんあるのもまた事実。

もちろん、現代人にもわかりやすくとっつきやすいようにワザとそうしている場合もあれば、慣例化した表現にそもそも誤りがある場合もあり、一筋縄ではいかない問題でもあるのです。

ここでは、主にサムライがしでかしがちな「ありえないシーン」についてみてみましょう!

 

その1 剣を構えると「チャキン☆」って音がする

「おのれ父のかたき!覚悟!!」
【チャキン☆】

なんて、剣を構えた時によく聞く金属音が鳴り響くイメージがあったりしませんか?

もう「いかにも」って感じで情感たっぷりのザ・時代劇エフェクトだと思います。

しかし、実際には構えをとって剣が音を発するということはない。
というよりも「あってはならない」ことなのです。

日本刀は刀身・柄・鍔・はばき・切羽の各パーツを組み合わせてできており、鍔は切羽という薄い楕円形の金属パーツで表裏から固定されています。
そして刀身は目釘によって柄にしっかりと固定されています。

意外とたくさんの部品がある日本刀が、もしも音を発したとしたら?

「パーツのどこかが緩んでいる」ためと考えられます。

激しい斬撃に耐えるように設計されている日本刀ですが、どこかにそのような「緩み」があると衝撃に耐え切れず、刀身がすっぽ抜けたりして非常に危険です!

ですので、「チャキン☆」って音のする刀を使っているサムライは残念ながら失格と言わざるをえないのです。

 

その2「安心しろ、峰打ちだ。」

これもよく聞く(?)というかすっかり定着した時代劇シーンのひとつ。

無駄な殺生をせず、命を大切にして反省を促す武士道っぷり!
と、思いきや、実は正式には「峰打ち」という技は確立されていないとされています。

それというのも、日本刀は「反り」によって斬撃時の衝撃を吸収するとともに、自然に引きながら切る動作を実現しているため、反対方向の峰で強いショックに耐えることは難しいのです。

やむなく峰で打つことはあったかもしれません。
が、正しい使用法ではないため「一切の責任は負いかねます」という感じでポッキリ折れてもおかしくないようです。

 

その3「切腹つかまつる→ブスッ→バタリ」

サムライとして究極の責任を示す方法「切腹」。
武士道を象徴する特異な習俗としても海外にまで広く知られています。

その作法には非常に厳密、かつ厳粛な手順が定められており、ある一定以上の身分をもった武士にしか許されない方法でもありました。

ところが、時代劇などでは割と簡単に腹を切ってしまうようなシーンが散見されます。

そもそも近世においてはその場で前をはだけてそのまま腹を切ってしまうという作法はなく、事前の沐浴から最後の食事、髷の結い方まで事細かに決められており、着衣も白の小袖を死人と同じ左前に着て、カミシモは浅葱色のものを用いるなど、一般的なイメージとは随分違うのが実情です。

また、刃を腹に突き立ててすぐに絶命することはないため、無用の苦しみを避けるためにも首を打つ「介錯人」が必要でした。

残酷なイメージばかりが先行するハラキリですが、実際は腹の中を暴いて汚れなき魂を見せつけることを目的としているという説もあり、考証には細心の注意を払いたいものですね。

 

その4「くるしうない、近うよれ」「ははーっ」

嬉しはずかしお殿様への謁見です。
気さくなお殿様は近く寄るようにおっしゃいますが、実際には寄ってはいけませんでした。

「もそっとちこう」
などと言われて、ずずずいっと近づく方もおりますが言語道断!
「ははーっ」とか言いながらほんのちょっとにじり寄るだけにするのが作法でした。

貴人との隔たりというのは現代人が思うよりずっと大きなものだったのですね。

 

その5「くるしうない、おもてをあげよ」「ははーっ」

これまたお殿様への謁見シーン。
堂々と顔をあげちゃったりしてますが、これも本当はありえないことです。

主君に対し何かを上奏する際には座礼で頭を下げたままというのが正しい作法。
仮におもてをあげるよう声をかけられても、主君を直視することはありえなかったそうです。

もっとも、これじゃどんなイケメン俳優でも意味ないですよねえ。

文:帯刀コロク
絵:くらたにゆきこ

 



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