どうする家康感想あらすじレビュー

どうする家康感想あらすじ

『どうする家康』感想あらすじレビュー第6回「続・瀬名奪還作戦」

ニン♪ニン♪

緊迫感のある争奪戦。

前回から続くRPGのような展開で進んでいきます。

忍者は盛り上がりますね!

せーの、ニン♪ニン♪

 

あらすじ:ドラマ通の秘書バージョン

ドラマ版『ワタシってサバサバしてるから』が終わってしまいました。

しかし、私の中のサバサバは止まらない! 早乙女京子さんリスペクトであらすじを解説します。

みなさんこんばんは。今年の大河ドラマ、楽しんでおりますでしょうか?

“闇堕ち”イケメンこと今川氏真は、なんと元康……のちの徳川家康ですわね。元康に対し「降伏しなければ瀬名たちを皆殺しにする」と通達しました。

なんてロマンチックなのでしょう。これはドキドキしますわね。囚われのプリンセスをプリンスが救うなんて、このシチュエーションにときめかない人なんていませんわ!

さて、その元康は?

なんとあの本多正信が、クレバーな策を提案してきます。

「今川家重臣を生け捕りにし、瀬名たちと人質交換する」ですって! すごい、賢い、素晴らしい策ですね!

そのぉ、やっぱり、プリンスがプリンセスを助けるなんて、今ドキじゃない、みたいな? 瀬名が自分で脱出するとか言い出さなくてよかったじゃないですか。そういうわきまえないヒロインにはもうウンザリ。

さて、かくして正信の秘策を受けた服部半蔵が、難攻不落の上ノ郷城に忍び込んで盛り上がります。

どうなるの?

でもいますよね……ネチネチした歴史通。ああいう人って「2回も瀬名救出に使うのありえなくない?」とか言いますけど、そういう人が絶賛する滝田栄主演の『徳川家康』だって第5回まで織田家の人質だったんですよ。

過去大河のリスペクトがないってもうマジで(自主規制)……ほほほ、お下品になりそうでしたわ、私としたことが。失礼しました♪ ニンニン♪

 

網浜さんならどうする?

ドラマ版『ワタシってサバサバしてるから』では番組の思惑通り、来週回ではすっかり網浜さんを好きになりました。

てなわけでリスペクトしていくよ!

あのさぁ、その『徳川家康』って1983年放映だよねw

そんなもん覚えてねえし、もとい見られねえし! そんなのと比較されてもな。

ペース配分でなくて、中身の問題だよな。セリフで「今川の恩義」ってしつこいけど、なら、それやっとけよ!

子役が用意されてなかった『真田丸』、『麒麟がくる』、『鎌倉殿の13人』とは違うんだしさぁ。

そういうペース配分がぐっちゃぐちゃなのが批判されてんだよ。いちいち往年大河でマウント取らんでもよくね?

なんかさあ、今年の大河。褒め合わないと歴史通やドラマ通でないみたいな、そーゆー流れを感じるけどさ。

なんつうか違くね?

自分がおもしろいと思ったらそう言う。つまらないと思ったらやっぱそう言う。

ドラマの感想くらい、サバサバいこうよ! ネチネチしたマウンティングってどうよ!

ってなわけで、今週も突っ込むよ!

 

どうするおにぎり

「勝て! 勝て! 勝て!」

そう言いながら、於大のもと、女たちが笑顔でおにぎりを握る場面に必要性はあるのでしょうか?

ありますね! これは『花燃ゆ』のリベンジなんですね。

あの大河ドラマは、松下村塾におにぎりマネージャーこと文ちゃんを送り込むことで、テロ計画も甘酸っぱい青春に置き換えるという、素晴らしい発想のドラマでした。

まぁ、それを視聴者が理解できず、口さがないものは「毒おにぎり」だの、「テロサー(テロリストサークル)の姫」などと言っておりましたが。

この大勝利間違いなしの大河で、おにぎりの亡霊を慰めたのでしょう。

ちなみに松嶋菜々子さんの『利家とまつ』は、まつの味噌汁が伝説になっていましたね。

 

どうする処刑シーン

心即理――幕末に大流行した陽明学にある教えです。

これを当時の維新志士は魔改造して、こんな理屈をぶん回していた。

「異人ブッ殺すと思った時は既にッ! 斬り捨ててんだよォ!」

こういう殺人三昧なことを「小攘夷」と言い、要するにテロです。

幕末の外国人は侍にガクブル~銃でも勝てない日本刀がヤバけりゃ切腹も恐ろしや

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「テロリストを美化するのはいかがなものか」

なんて言われますが、そうなると幕末もの全部洗い直しが必要になります。

◆ 日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている BBC東京特派員が振り返る(→link

依然として外国人に対しては排斥的であり、明治維新が権力抗争であったことが見抜かれています。

無理やり開国させられてから150年。日本はいまだに、外の世界に対して疑心暗鬼で、恐れてさえいる。

しかし、この明治維新は、フランス革命におけるバスティーユ陥落とは全く異なる。明治維新は、エリート層によるクーデターだった。

話を戻しまして。

『鎌倉殿の13人』も、思い立ったら即座に暴力!という世界観でしたよね。

それと比べると今作は「斬る斬る詐欺」にもほどがある。

あんな大勢で人を囲んで槍を突きつけるセンスがわかりません。

同じくNHKドラマの『大奥』第1回では、水野という侍が処刑されかける場面がありました。

白装束に身を包み、ブーっと音を立てて刀に水を吹き替える斬り手。

結果的にこの処刑は偽りでしたが、本当に斬られるんじゃないか?という緊張感がありましたね。

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人を処刑するのに、多くの人は要りません。死を覚悟した白装束や刀に水を吹きかける音で緊迫感は出せます。

そういう歴史劇のお約束を無視して、誰かが妄想して書いたネット小説みたいなことをされても、訳がわからないんです。

真面目に殺す気があるんですか?

 

どうするくノ一

くノ一を女忍者の意味して使うようになったのは、山田風太郎の忍法帖ブームからとされています。

実は『甲賀忍法帖』のような初期作品では「女忍者」とされています。

しかし、忍法帖ブームから、すでに半世紀以上が経過。

今となっては手垢のついた古臭いくノ一像を出すのはなぜでしょうか?

悲しいかなセンスが古い。

にも関わらず、くノ一にこだわるのは、エロ要員にできるからという理由ですかね。

大河でオリジナルくノ一は危険です。

『花燃ゆ』だけでなく、こちらは『天地人』のオマージュでしょうか。

◆大河ドラマ『天地人』で長澤まさみ演じる役設定が急遽変更(→link

初音は、妻夫木聡演じる主人公・直江兼続にとって、肉体関係を結ぶ“初めての女性”。当初は俳優・城田優演じる真田幸村の妹役という設定だったが、それでは兼続と幸村の年齢差から、初音が10歳以下で肉体関係を結んだことになってしまうという視聴者からの問合せにより、NHK側が対応。番組公式ホームページに掲載されている登場人物関係図も、28日(水)より初音の設定が“妹”から“姉”に変更された。これに対しNHK広報は「年齢設定の部分で混乱や誤解を招く恐れがあるので原作通りに戻しました」とコメントしている。

ちなみに、くノ一の登場で山田風太郎ファンが喜ぶかというと、そうではないでしょう。

山風好きなら『警視庁草紙』です。

コラボもあるし、こいつぁ見逃せねぇ!

◆三菱一号館美術館「芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル 」『警視庁草紙』(講談社・モーニング)とのコラボレーションが決定! (→link

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