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【『どうする家康』感想あらすじレビュー第37回「さらば三河家臣団」】
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どうするしつこい半蔵いじり
半蔵が武士になったとしつこい。非常にしつこい。
なぜ、そんな面白くもないイジリネタを繰り返すのでしょう。
まぁ私も、ビッグモーター秀長とかレーシックお愛とかしつこく突っ込んでいるのは認めますが。
思わず「アチャー」と言いたくなる
ダジャレですみません。
しかし、なんなんですか、このヒロイン供給システムは。
何の前触れもなく、唐突に阿茶局(あちゃのつぼね)が出てきました。
側室Aが死ぬと自動で側室Bが補充される仕組み?
ポスターカラーをぶちまけたみたいで衣装の趣味が悪い。
ヘアメイクも工夫したようですが、こういうのは求めていない……としか言いようがありません。
どうするイキリ軍師
本多正信は奥義の使い方で曲者ぽさを出したようですが、慣れていないのか、どうにもいちいち鬱陶しい。
他にもこういうことをする人がいればまだしも、彼だけ浮いてしまっています。
抜き足差し足の歩き方とか、何かをモグモグ咀嚼しているとか、彼の演技だけが異質。
正信と服部半蔵については、褒める評価も多いようですが、周囲とのバランスが悪くなっている気もしてます。
特にこの本多正信は、戦国の軍師というより「俺って他の奴らより賢いしw」とイキリ散らしている冷笑系YouTuberみたいなんですよね。不快感ばかりが湧いてくる。
先日放映開始された『パリピ孔明』の向井理さんはシェイカーを振ってカクテルを作っていても、不思議と軍師に見えるんですけどね。
どうしてここまで差がつくんでしょう。
しかし、北条攻めの話をするのが正信と阿茶とだけって、それでいいんですか。
『真田丸』でもそうだったって?
いや、積み重ねの差でしょうよ。しかもこちらは徳川家康が主人公のドラマであり、三河武士団が他にも出ているのですから。
自分をあざとかわいいと勘違いしたヤツはどうしようもない
うっとうしいといえば大久保忠世もその最たる存在でしょう。
毎回ピンク系の衣装で、必要以上にいかつくして、かわいいとギャップ萌えさせたい狙いが透けて見える。それが非常に鬱陶しい。
「あざとかわいい♡」とでも言われたいとか?
いやいや、ダダ漏れていて、効果ゼロどころか大幅マイナスです。
もしかしたら『鎌倉殿の13人』の和田義盛とか、いかついのに愛くるしくて人気のある韓国の俳優マ・ドンソクあたりでもを意識しているのかもしれませんが、はるか遠く及びませんよ。及ばないまま脚本にはないアドリブをして、退場だそうで。
本作は信長、光秀、和正、そして彼と、脚本にないアドリブを置き土産に去ってゆきます。こんなことが続いているとなると、脚本家の精神状態が心配になってきます。
どうするすぐ死ぬ捨
なんだか怪しげで、宗教考証を踏まえてない祈祷が始まったかと思ったら、捨がいきなり死んでいます。どんだけ早回しなのか。
唐突に笑い始める秀吉も妙です。
子どもの死のショックで文禄・慶長の役を起こすと誘導したいのでしょうが、捨が生まれる前からその構想はありましたよね。
それにしても、子が生まれようと、死のうと、秀吉はほぼ同じ服装ですね。
捨が死にそうなところで、わざとらしく同席している三成というのも不自然です。
どうして伊奈忠次を出す?
どうせ扱えないだろうに、どうして伊奈忠次まで出すんですかね。
歴史が嫌いだ嫌いだ!と毎週駄々っ子みたいにジタバタしておいて、急に上級者向け要素に挑むことだけはする。
つくづくバランスの悪いドラマです。
どうする朱印状
秀吉からの朱印状が、ホイホイと気軽に剥き出しで届けられます。文箱とかないんですかね。
家康が書状を振って広げるところは頑張った。しかし所作の美しさでは『らんまん』万太郎の勝利。
しかも用件が朝鮮出兵ってさぁ。そんなホイホイと気軽に送ってくる内容でしょうか?
町内会・草野球大会のお知らせじゃないんだから。
どうする強そうに見えない三河武士団
とことん期待外れの三河武士団。
三河武士のファンだった福沢諭吉が見たら激怒しそうです。
井伊直政が「一揉みにしてくれる!」ってどういうことですか。
マッサージが上手なんだね……程度にしか見えません。あの細さじゃ甲冑すら着られそうにない。
全員「こんな三河武士団は嫌だ」大喜利状態ですよ。これで最後だと盛り上げたいようですが、関東統治は彼らがするから、それこそ最長三世紀はおつきあいが続きます。
なのにドラマの都合上これがクランクアップの役が多いからって、こんな盛り上げ方をされてもわけがわかりません。
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