麒麟がくる感想あらすじ

麒麟がくる第2回 感想あらすじレビュー「道三の罠(わな)」

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麒麟がくる第2回
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「エイエイオー!」

「エイエイオー!」

「エイエイオー!」

嫡男の高政も、そんな父に畏怖の念を抱いているようです。

光秀の頬には血がついています。
武功を上げたのに、その目は暗く濁っている。長谷川博己さんが光秀である理由は、彼自身が透きとおった水晶の器のようになれるからだと思う。そういう器だからこそ、中に濁った何かが入ると、見ている側まで心が動かされてしまうのです。

信秀はすっかり落武者状態になっているのです。側の家臣に、信康の安否を聞きます。

「討ち死にされたよし」

家臣も、神官の千秋殿も、同じく討ち死にした。そう聞かされ、悔し涙すら滲む信秀なのです。

「皆討ち死にか……城に帰って、寝るか」

そう言う信秀は、どこかコミカルですらある。
本作のこういうコミカルさは、毒を持っていて怖い。深作欣二や、そんな深作のファンであるタランティーノの映画を思い出させるのです。

人が死ぬ。傷つく。そこにユーモアすら入れてしまうというのは、はっきり言って異常。人があまりに簡単に傷つくものだから、いっそ笑い飛ばしてしまう。そんな荒廃の極みです。

笑いそうになってから、信秀が哀れで哀しくなってしまった。

実の弟が死んで、家臣もそうなって、信じていた神官まで死なせてしまって。
それでも笑うしかない。そんな状態を想像するだけで、もう、胸が詰まってどうしようもない。

そのころ、稲葉山城下では歌声が聞こえています。

敵を追い払った喜びを分かち合い、酒が振る舞われています。山の上まで、篝火がみえるのです。

けれども、負傷者はいる。
苦しみに顔をしかめた人々を、東庵が治療しています。

光秀は叔父の光安を見つけます。
光安は、油断してここをやられたと笑い飛ばします。

そんな叔父をじっと見つめる光秀。東庵は、添え木になる柳の枝を用意するよう駒に指示を出しています。奥で手当てをすると案内されてゆく光安は唖然として見ています。

駒は光秀に声を掛けます。

「おめでとうございます。お手柄をお立てになったと聞きました。侍大将を討ち取られたそうで、叔父上様も喜んでいらっしゃいましたよ」

光秀は認めつつ、こう言います。

「おめでたくもない気分です……」

討った侍大将の顔は、叔父上に少し似ていた。ためらい、それで首を落とすのが遅れてしまった。

「その時、妙なことを思うていたのです。これが武士の本懐かと、武士の誉かと。こんなことが……しかし戦は戦だ、勝たなければ自分が討たれる。戦がある限り、勝つしかない。首を落とすのをためらう自分を愚かだと……武士の誉を……」

「よいではありうませんか。それでお勝ちになった」

そう慰められても、光秀は傷ついている。こんなにも心が濁ってゆく様を見せられて、こちらもどうしたらよいのかわからない。

東庵は、駒を叔父上に付き添わせようと言い出します。駒はそのことを承諾し、祝いつつ光安の元へ向かいます。

 


蝮の牙と毒と、苦しみと

そのころ、利政は。

守護様を本陣に迎えて欣喜雀躍だと、誰かを出迎えております。

その喜びを分けてもらおうと、馳せ参じたという御曹司めいた青年は、土岐頼純です。妻の帰蝶ともども、喜びを申し上げに来たそうです。

土岐頼純
戦国時代の美濃で起きた兄弟骨肉の争い~やはり土岐頼純は道三に暗殺されたのか

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城をたつ時、どちらが勝つと思われましたか。そう聞かれ、頼純は舅殿だと答えます。

織田が2万で、こちらが4千なのに?  そう突っ込まれても、苦労はひとしおだが勝てるはずだとおべんちゃらを言う。

「では何故、鎧兜を身につけてはおいでにならぬのですか?」

帰蝶がそう聞く。
土岐源氏の流れを汲む武門でありながら、義父が合戦をするなら加勢をしろと問い詰めるのです。

そのうえで、父に我が夫をお許しくださいとまで言う。

先週も書きましたが、帰蝶は清々しいほど儒教規範を踏みにじっています。嫁いだら、その先に従うべき。これは戦国大名でもそうなのです。

『信長の野望』の顔芸で有名な二階堂盛義の正室・阿南姫は、実家伊達家の当主である伊達政宗に徹底抗戦しました。嫁ぎ先のために戦うことこそが、当時の女性の規範なのです。

【大坂夏の陣】のあと、徳川秀忠は娘である千姫に怒りました。嫁ぎ先の豊臣に殉じるべきだと考えていたのです。
そんな我が子を抑え、孫娘に温情をかけたのは徳川家康でした。

そうした例を踏まえると、帰蝶は非常識で面倒な女です。

「もうよい、そなたは下がっておれ」

利政は娘を下がらせ、義理の子と向き合います。そのうえで、挑発にかかります。

娘の不調法を詫びるでもなく、帰蝶は守護様の事情を知っていたようだと言います。

織田信秀と取引なさいましたな」

美濃を攻め、利政を討ち果たしたあかつきには、領地を与える――そう書かれた書状を見せつけるのです。

見つけたのは乱破か、帰蝶か?

土岐家は織田家とつながりがある。
こんなことを探るくらい、利政からすればわけのないことではあったのでしょう。

利政は美濃のために、土岐家のために、どれだけ尽くしてきたか、と語る。それをよくご存じのはずであると。しかし頼純には通じません。

土岐家を分裂させ、叔父に相続を持ちかけ、弱体化をはかっている。そのことを頼純は知っている。そう罵倒に転じます。

「美濃を飲み込まんとする蝮めが!」

そう言われ、舌先でチロリと唇を舐める利政。そのうえで、異な事を仰せだと言い返す。

「黙れ黙れ、油売りを温情をかけて見出したのに、その恩を忘れ、土岐家を二つに裂き、美濃を我が者のように振る舞うておる成り上がり者!」

「恩を忘れたのはどちらでございます? 守護の座に押し上げ、娘まで差し上げた」

「それがどうした! わしはそなたの言いなりにはならぬ!」

頼純はもう勝てない。
物的証拠を持つこの義父が、逃すはずもないから罵倒をしている。けれども、利政だって心の底から冷えてゆくような気持ちはあるかもしれない。

蝮と言うけれど。
悪どく、人の気持ちを傷つけると言うけれど。
そういうお前は、その見下す目線が、こちらを傷つけていることには気付こうとすらしない。蝮の毒が必要なのに、そのことを認めない――。

利政は、頼純に座るように言います。この城の主人は身ども。出口はありません。そうして座らせると、不満はあるだろうと認めたうえで、それを聞かせて欲しいと言います。

茶を立てながら、百姓が好きだという風流踊りを覚えたと言い歌うのです。

「面白やこの宿は 縦は十五里 横は七里……薬師寺詣でその道に 梅と桜を 植え混ぜて……」

茶を飲んだ頼純は、むせて苦しみ、倒れてゆきます。

カッとわざとらしく吐血しない。リアリティのある苦しみがそこにはあります。

「おもしろや この宿は……」

そう歌いながら、義理の息子の死骸を見る。そんな斎藤利政(斎藤道三)でした。

 


MVP:斎藤利政(斎藤道三)

悪モッくんが見どころだと、製作側も言っている。

でも、ここで考えたいことはいくつもあります。

彼はそんなに悪い奴なのでしょうか?

嫌なところはたくさんある。旅費返済を光秀に迫るわ。敵だけではなく、嫡男を含めた味方まで騙すようなところがある。

おまけに、娘婿を歌いながら毒殺した。

誰がどう見ても悪い!

でも、これも結局は見方によると思うのです。

暗殺は悪いという。その悪事を、まざまざと彼は体現したけれども。

本当に暗殺は悪いことなのでしょうか?

むろん現代人からすれば、悪いことではある。ただ、殺害人数を考えてみましょう。

たった一人です。
戦と比較したら、一人殺して話が終わるなんて、むしろ効率的な話ということになりませんか?

暗殺を多用する人々は、陰険だということにされてきた。

スコットランドのクラン。

ボルジア家をはじめとする統一前のイタリア。

東北の戦国大名等。

こうして並べると、共通点が見えてきます。

集団の構成員が少なく、乱立しているとそういう傾向が出てくる。

最低限の犠牲者数で勝ち上がるためには、暗殺はうまい手段なのです。

「暗殺するあいつらは陰険で最悪!」

「数の問題じゃない!」

「人の心を踏みにじるようなことをするな!」

暗殺への批判は、こういう道徳心への問いかけとなってゆく。

※『ゲーム・オブ・スローンズ』最低最悪の場面とされる「レッド・ウェディング」。犠牲者が多いとはいえ、合戦よりは被害者は少ない

合理的な勝利手段を用いる相手には「それは不名誉だ」と返すしかなくなってゆくわけです。

今回は、前回と前後編の作りになっていると言います。

向き合う相手の心を動かす。たった一人の少女を生かすために、危険をものともしなかった光秀を描いた先週。

相手の心を踏みにじり、罵詈雑言を言われて傷つく自分の心すら、見ないようにして生きることを選んだ利政を描いた今週。

人としての情か?

それとも道理か?

この対立する概念に、この世界を生きる人々は引き裂かれてゆく。一年間、その苦しみと歪みをじっと見つめてゆく。

それこそがこの作品の訴えかけたいことなのだと思うのです。

 


総評

今週を批判する声は、だいたい予想ができてはいる。

光秀は甘っちょろい。うっとうしい。こういうのは求めていない。戦国武将をなんだと思っているのか――先週の時点で、後半の医者のところでシラケたという感想はちらほらとみかけました。

しかし、それは本作の仕掛けた罠にスッポリ落ちている気がしてなりません。

「光秀が金を見せた状態で飲むのも変!」という批判あたりもそう。

戦国武将は冷酷で、殺人くらい平気!
戦国武将であれば、いつでもガード万端!

それはどうでしょう?
戦国時代人に対する侮辱や偏見ではないかと思うのです。

当たり前ですが、戦国武将だって人間です。

織田信秀は、弟や家臣、宮司の死に衝撃を受けていました。やはり心が苦しいものなのです。

むしろ目の前で娘婿を暗殺して、平然と歌える利政がおかしいって? でもそれは、利政の苦しみを無視しているとは思えます。

心に訴えようとしたけれども、相手には通じない。成り上がり者の心を、相手は踏みつけてゆく。蝮としての毒だけを求めて、あとは追い払おうとする。
相手がこちらの心を無視してくるのに、どうしてこちらが気遣ってやらねばならぬのか?

そういう気持ちは、戦国時代だろうと現代人だろうと、同じことなのです。程度の問題はあるでしょうけれども。

人間の心は傷つき、折れてしまう。
そんな当たり前のことを、実は人間は見ているようで見ていなかったのだと。それが本作の追い求めるところなのでしょう。

人間が知っているようで、実は知らない。まだ追い求める旅がやっと始まった分野の知識を踏まえて、本作は展開してゆくのです。

本作を鑑賞するうえで、過去の大河ドラマを遡る意味はある意味あまりない。

2016年、2017年は前段階と言えるとは思いますが。

本作は、作り手も演じる側も「今までの戦国ものではない」としつこいくらいに言っています。過去大河、日本史の本はとりあえず横に置いて、もっと別のものを考えてゆきたいのです。

気持ち悪いと断ったうえで言います。

あの利政の暗殺劇――自分でも嫌気がさすくらい感情移入してしまった。

こんなことでは、ドラマ枠やNHKごとぶっ壊れると思って、それなりに分析してレビューを書く。

すると罵詈雑言がボコスカふってくる。私や役者の心を傷つけるな、って。まあ、いいですよ。実際態度悪いし、利政と同じで、相手の心を敢えて踏みつける仕掛けはいくつもいくつも考えた。

私は成り上がり者であるとも思えた。レビュー対象枠を、全部見ていたわけじゃない。

むしろテレビ番組の話題についていけずに、ぼっち飯だったほうだ。

まさしく、こういうコーナーを担当するのは、編集さんの温情ではあるのだけれども。

開き直っていたけれども、やっぱり、嫌なことは嫌だったんだな。

そういう気持ちがあると、毒を飲ませたうえで歌うような、いやらしい発露を考えるようになってしまう。

人間の心は、自分でも気がつかないうちに傷つき壊れ、それがよろしくないことを起こすらしい。それはお互い様だ。

そう痛感できた、おそろしい夜でした。

 

オマケ:『麒麟がくる』はナゼ好調なのか?

ここからはオマケです。せっかくだから、思考実験してみませんか?

『麒麟がくる』はナゼ好調なのか?

これに対する私の答えはコレですね。

「まったくわからん!」

真田昌幸だよ!

今年も、『真田丸』と『おんな城主 直虎』にはさんざん言及します。本作と通じる要素があるのです(あ、戦国時代だから、という点じゃありませんよ)。

真田昌幸は賢い。ぶっ飛んでいる。それがどこからわかるか?

この「まったくわからん!」がそうなのです。

ただの三谷流のジョーク? だったらよいのですけれども。

実は世の中で、一番言いづらい言葉を昌幸は口にしました。

「まったくわからん!」

です。は? どういうこと?

この言葉を聞いて、どう思いましたか?

「賢いはずがぶん投げていて、なんかバカみたいなパパおもしろい〜!」あたりでしょうか。

バカっぽいと思えますよね。ここが、ポイントなのです。

「わかりません」

このセリフはバカっぽく思える。だから人は、なるべく言わないようにする。職場ですと、クビにされちゃうかもしれない。言えないから、まぁ、なんか推察するわけですね。

でも、私は昌幸と同じ気持ちです。

「『麒麟がくる』が高視聴率であった理由? まったくわからん!」

もちろん、いくつか推論はあります。

ただ、それが正しいのか?と自身に問うてみると、やっぱりワカラナイ。敢えて言えば、失敗要因が少ないから成功したってことじゃないですかね。

それなのに、ネットニュースはじめ、おもしろい理由の推察はたくさん出てきます。

なぜか?
わからないでぶん投げたら、アクセス稼げないから。

私の原稿が通るのは、編集さんの寛大さのおかげ(と言いたいところですが、意味不明すぎて今年と再来年の大河予測は無事ボツになりました。いや、小出しにしていきますけど)。

ネットニュースでは、趣旨なんざ、正直どうでもよろしい。肩書きと実績と見出し、それに想定読者のニーズを満たせば、それでよろしいのです。

具体的にみていきましょう。

『麒麟がくる』が好調な理由は各メディアでどう描かれているか?
その分析です。

・昨年大河の反動
・ジジババ、本来の視聴層は戦国ものが好き
・時代劇に飢えていた

このあたりの理由は、ありきたりすぎておもしろくありませんので、別のところからいきますね。

◆「王道!」

→王道という言葉は奥深くて、それを考えるだけで厄介です。ただ、ドラマレビューでこれを使う意図はわかります。

「この味噌汁は味噌を使っている! つまり王道!!」

まあ、いちいち指摘するまでもない「スゴイからスゴイ!」みたいな話ってことです。個人的には使いたくない。

ただ、一発でわかるほど「王道」だと、考えたいところはある。「王道」に勝る遮蔽物はありません。新たな策を練るなら、むしろ「王道」でやると盤石。

◆沢尻エリカさん騒動のご祝儀だ! 川口春奈さん効果!

→これは書き手と想定視聴者層がゴシップ好きなのでしょう。でも、その理屈でいくと昨年はもっと伸びたはずではないでしょうか?

「ご祝儀」という言葉からは「まぐれあたり」という悔しさが滲んでいる。大コケ事前予想でもあり、引っ込みがつかないのかもしれません。

ついでに言うと、女優のルックスが見たい欲求がダダ漏れかな? と突っ込みたいところでもあります。

◆主役を集めたのは川口春奈さんとお笑い芸人!

→それは書き手の注目点、ってことでしょうね。

松永久秀の爆死に期待!

→どうやら書き手、あるいはネット投稿者は最新学説を追えていないようではあります。むろん本作が松永久秀の死に様をどう描くかは想像もつきませんが。

信長を2度も裏切った松永久秀は梟雄というより智将である~爆死もしていない!

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◆『国盗り物語』を思い出す! RPGぽい! 大塚明夫さんに大歓喜!

→同作品を好きな方が多いようですね。声優ではしゃぐということは、そういう層の書き込みもいると。

◆圧倒的映像美だ!

→ここに本質があると私は思えません。ナゼか? 受信環境でどうにもなるものに、本質的な改革を宿すことは危険なのでできません。

◆SNSでは、AIの分析によると、こんなにファンアートが投稿されている!

→AIのツイート分析。SNSを眺めること。そこに何らかの答えを求めるのは避けた方が良い気がします。さしたることはわからないどころか、分析そのものが危険をもたらしかねないのです。

ナゼか?
特定の投稿を集める系の雑な記事は、書き手のバイアスが入る。

だからこそのAI?
というのも、どうでしょう。

どんなAIでも、投稿者の背後に何か誘導があるということは分析できない。

ハッシュタグを投稿する。タイムラインを見つめながらドラマを見る。このことで鑑賞者側の集中力も減衰している。悲劇的であるのは、本人すらそれに気づかず、誤誘導に簡単に引っかかるということ。

ファンアートもそうです。

「どんな絵を描けばフォロワーさんに受けるかな?」

こう思った時点で、残念ながら数パーセントであれ、集中力と解析力が落ちてしまう。AIなり、人間の脳なりを、過大評価しては危険です。

そもそも、こういう「ネットでは」が未だに通じるということは、海外では疑念を持たれているネット評価万能論が、未だに日本では生きているということでもある。
そのことそのものが危険です。特に「『電車男』がスゴイ!」気分を潜在的に抱えていては危ない。

◆(演者が同じだから)あの朝ドラ、映画のキャラにしか見えない!

→衣装、時代、言動が異なるにもかかわらずそう思えるのであるとすれば、鑑賞者および書き手は疲労その他原因で認識力が落ちているようです。休養を推奨します。

◆昨年の大河で若者層を獲得した。これぞNHKの戦略! 前年にコケてでも若者層を獲得した!

→この手の著者および想定読者層は、昨年の大河が大好きで、強烈な執着があり、なんとしても成功作にしたい。そういう情熱はわかります。ただ、昨年はまったく参考になりませんし、そんなわけわからん捨て身の策を取るとも到底思えません。

好悪でなく、ここは数字を出してみます。

通常の大河視聴率範囲をざっと15パーセントから20パーセントとする。

そうすると、その2割となれば、3パーセントから4パーセント程度。

これを踏まえますと、昨年は全年齢層が大幅に下がり、かつその傾向が高年齢層で顕著であったということが推察できる。ここまで違いすぎると、あれは不幸な例外処理とした方がわかりやすくなる。

今年と昨年の比較については、四文字で片付きます。

月明星稀――月が光れば、星の光は見えなくなる。それだけのことよ!

文:武者震之助
絵:小久ヒロ

※麒麟がくる第3回「美濃の国」については、土岐頼芸斎藤義龍、そしてその母・深芳野(みよしの)の話になります。予習をされたい方は以下の記事をご覧ください。

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麒麟がくる感想あらすじレビュー

麒麟がくるキャスト

◆麒麟がくる全視聴率

【参考】
麒麟がくる /公式サイト


 



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