2月14日はバレンタインデー。
男子も女子も誰もがソワソワする日。
チョコレートの歴史を医学的に診て参りたいと思います♪
貴族や王族が口にし、通貨としても用いられていた
チョコレートの原料はカカオ豆です。
紀元前2000年ごろから、中央アメリカやメキシコ南部で栽培され、当時は大変貴重なものだったので『通貨』としても用いられておりました。
16世紀アステカ族の記録に
「雄の七面鳥1匹がカカオ200粒、アボカド1個がカカオ豆3粒」
とあるので1粒50~100円くらいの感覚でしょうか。あるいは、もっと?
ともかく通貨になるくらい貴重ですから、それを口にできたのは王族や貴族、大商人などの特権階級でした。
今のチョコレートは固形が主流ですが、アステカ族やマヤ族は、カカオ豆から作った泡状の飲みものにスパイスを加えて常飲。
当時はお菓子ではなく『目を覚まさせ、滋養強壮に良い薬』として愛飲されていたのです。
また、興奮作用を期待してアステカでは兵士にチョコレートを飲ませていたそうで……。
そうそう、アステカの皇帝の中にはチョコレートを媚薬と信じ、ハーレムに行く前には必ず飲んでいた人もいたようです。
実はこれ、あながち間違いではないんです!
戦闘で(`・ω・´)ゞシャキーン ハーレムで(`・ω・´)ゞ
ポリフェノールは植物が作る成分で、殆どの植物に含まれています。
抗酸化作用を持ちコレステロールを下げたり、心筋梗塞を予防するとの研究データがあり、カカオ豆も豊富に含む植物の1つ。
今のチョコレートは味を良くするため砂糖や脂質をたっぷり含み、健康に良い効果が薄れているため、食べすぎは肥満のモトになったりしますが、飲みもの状だった時代のチョコは砂糖も入っておらず、ポリフェノールの効果が良く発揮されていたのではないでしょうか。
また、カカオには、テオブロミンというアルカロイドの一種(苦味成分)が含まれております。
その効果は『苦いから目が覚める!』……ではないです、冗談です。
テオブロミンは神経伝達に関わる物質『cAMP』の分解を阻害し、覚醒状態を保つ作用を持ちます。
作用の仕方は違いますが、カフェインを摂取した時とと似たような感じです。
行軍で疲れた兵士たちも戦闘前にチョコを飲んだらシャキーン!
ハーレムでもシャキーン!……すいません、調子に乗りすぎました。
そして大航海時代へ。
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