世界最高の刃物とも呼ばれる「日本刀」。
鍛え上げられた鋼と研ぎ澄まされた刃が織りなす至高の神器は、切れ味の鋭さで知られ、歴史上、度々話題にのぼってきました。
日本刀はいったいどれほど「切れる」ものなのか?

ここでは現代の科学的な実証はともかくとして、歴史に語られる【名刀の伝説】をお届けします!
No.1「童子切安綱(どうじぎりやすつな)」
源頼光の愛刀。
その昔、丹波の国に住みついていた鬼・酒呑童子(しゅてんどうじ)の首を切り落としたという。

『大江山絵巻(絵詞)』/wikipediaより引用
なんたって身の丈3mもあったという鬼の首を落としたっていうんだからものすごい!
しかも国宝として東京国立博物館に展示されているので、なんと一般600円で拝観するチャンスがあります。
展示スケジュールを要チェックだよ!
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童子切安綱(東博HPより)
No.2「瓶割刀(かめわりとう)」
戦国時代初期の剣豪にして、「一刀流」開祖である「伊東一刀斎」の愛刀。
瓶に身を潜めた賊を、その瓶ごと両断したという伝説の名刀で、代々一刀流宗家に伝承されてきたといいます。
え? 鬼を切ったほうがすごい??
考えてもみてください。普通、瓶ごと切れますか。
これはこれで十分に伝説でしょう。
No.3「へし切り長谷部(へしきりはせべ)」
あの「第六天魔王」、織田信長にまつわる名刀。

織田信長/wikipediaより引用
なんでも無礼を働いた茶坊主が棚の下に隠れたところ、激怒した信長がその棚ごと茶坊主を「圧(へ)し切った」という代物です。
「へす」って動詞はじめて知りました。
ゴリゴリっと力押しで棚ごと切ったのでしょうか。
茶坊主さん、何やらかしたのでしょう…。おっかないなぁ。
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国宝「へし切り長谷部」(福岡市博物館蔵HPより)
No.4「鉄砲切り兼光(てっぽうぎりかねみつ)」
越後の雄、上杉謙信の愛刀として知られる名刀。
川中島の合戦で武田方の狙撃兵を鉄砲ごと切り伏せたというワザモノです。

上杉謙信/wikipediaより引用
これぞリアル斬鉄剣!
伝説なので持ち主は謙信だったり家臣だったりするようですが、それは些末な問題でしょう。
次は九州の猛将に注目です!
No.5「雷切(らいきり)」
戦国時代の武将、立花道雪の愛刀です。

立花道雪/wikipediaより引用
ある日、木陰で雨宿りしていた道雪を雷が直撃!
しかし彼は半身不随になりながらも命を取り留めため、人々は道雪が「雷神を切った」と噂しました。
ゆえにそれまでの「千鳥」から「雷切」へと名を改めたとのこと。

雷切丸(戦国戸次氏年表より)
ついに物体ではなく、自然エネルギーそのものを切れる刀が登場です(忍者漫画「NARUTO」で出てくる技、千鳥と雷切の元ネタでもあります)。
この「雷切」、同じ伝説を持つ刀が複数存在し、先述の「鉄砲切り兼光」もなんと以前は「雷切」と呼ばれていたそう。
あれ? 鉄砲切りより雷切のほうがすごくない…??
No.6「にっかり青江(にっかりあおえ)」
持ち主には色々な伝説があります。
「化け物が出る」という噂を聞いて退治に向かった武芸者が、現れた幽霊を一刀両断。
翌日、現場を見てみると、石灯籠が真っ二つになっていたという伝説です。
幽霊も石灯籠も両方切れちゃうトンデモ刀です!
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にっかり青江(四国新聞社HPより)
No.7「蜻蛉切り(とんぼきり)」
刀じゃなくて槍でスミマセン。
ただし「天下三名槍」のひとつということで入れておきました。
猛将・本多忠勝の愛槍で、

本多忠勝/wikipediaより引用
穂先に止まったトンボが、その瞬間真っ二つになったという切れ味です。
こりゃすごい!
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蜻蛉切り(東博HPより)
蜻蛉切については、より詳しい記事が以下にありますので、よろしければご覧ください。
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【参考】
佐藤寒山『日本名刀大図鑑』(→amazon)
歴史群像シリーズ編集部『図説・日本刀大全 2』(→amazon)



