『おんな城主 直虎 完全版 第壱集 [Blu-ray]』/amazonより引用

おんな城主直虎感想あらすじ

『おんな城主 直虎』感想レビュー第24回「さよならだけが人生か」

こんばんは、武者震之助です。
龍雲丸率いる盗賊団は「ガラじゃねえんで」という言葉を残し井伊谷から去りました。
って、なんじゃこれは~!
すっかりしょげかえった井伊直虎は、井戸端で失恋気分を味わっております。

するとそこへ小野政次がちょっと嬉しそうな口調で「此度は残念でございましたな」とやって来るのでした。
直虎は龍雲党の自由な生き方にあこがれを感じているようです。

好きなように生きるっていいよね、としんみりする直虎。あなたも結構自由に生きていますよね。政次は「買いかぶりが過ぎますな」と言い残して去って行きます。
政次なんて呪われているのか、と思うくらい行く道(しかも向かう先は破滅)が決まっていますからね。

直虎は百姓に読み書きだけではなく、薬草知識、護身術も教えることにします。百姓の子に手習いも教えるようにしました。
こうした善政のおかげで、直虎の名は広まっていくのでした。

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信長ついに登場! 家康は威圧感に押されっぱなし

時は永禄10年(1567)。駿府に呼び出された政次は、今川氏真から何かを頼まれます。
その頃、今川家では武田家への報復として、塩留めを行うことにします。塩という必需品を止める、経済制裁です。海がない武田にとって苦しい状況です。

こうなると俄然張り切るのが瀬戸方久です。このような状況では塩を密売するだけでぼろ儲けが期待できます。塩留めでビジネスチャンスを見いだす商人の姿というのはなかなか面白いです。

政次が今川から頼まれたのは、新野左馬助の三女・桜と今川家重臣・庵原家の縁談でした。縁談というのは表向きで、国衆から人質を集めているのです。井伊としては受けたくない話ではありますが、断ったらば痛くもない腹を探られます。

一方、岡崎では徳川家康がある人物を前に緊張した表情でおりました。
こちらも縁組の話です。金糸モールをつけたで踏みそうなほどに長いマント、立て襟、ブーツ(つまりは土足)細い口ひげ。そして迫力に満ちたこの口調。

織田信長です!!

薄暗い謎の照明(灯りくらいつけようよ)、大事な同盟相手を脅しつける圧迫縁談持ち込み、「弟を二度殺すのは御免だ」という明白な脅し。
史実の信長は、家康のことを丁寧に扱っているのですが、まあ、初登場ですしね。パンチを効かせたい演出でしょう。

信長の威圧感に家康はコテン、とひっくり返ってしまいます。
二年連続のビビリっぷりを見せ付ける家康でした。

 

久々に訪れた夫を膝枕で迎える瀬名は……

直虎は桜のことで思い悩んでおります。
母親の祐椿尼は、瀬名と家康のように望んでいない縁談でも結果的に良縁となることもある、と諭すのでした。
直虎の乳母・たけは仕事上のミスを注意されます。歳のせいもあってか疲れた様子です。
直虎は祐椿尼に名を出された瀬名のことを思うのでした。

その頃、瀬名は、実質的に軟禁されている岡崎・惣持寺で久々に夫・家康を迎えておりました。
家康の訪れは滅多にないことのようで、念入りに化粧をして夫を待ちます。

瀬名は息子・竹千代(のちの信康)に、信長の姫(徳姫)との縁談が持ち込まれた、と瀬名に説明します。
結局、飼い主が今川から織田にかわっただけだ、今川はのどかだったなあ、別に駿府なんていらないのに、と愚痴る家康。瀬名は夫の愚痴にちょっとあきれているようです。

妻に癒しを求めて愚痴をこぼしたい家康は、膝枕をしてくつろぎます。
瀬名は家康に駿府へ入ってもらいたい、と叱咤激励します。
家康は皆そうやって野心のために俺を利用するよね、とやはり弱気。長生きすれば信長も信玄もいなくなりますよ、と励ます瀬名です。

短時間の訪問で去ってゆく家康。その夫に、瀬名は井伊のことをお忘れなきよう、と念を押すのでした。
夫を見送る表情が、何とも切ないです。

 

庵原家に嫁ぐ新野の姫 なぜか三女の桜が選ばれて

新野家に縁談が持ち込まれると、三姉妹は複雑そうな反応を見せます。
なんで長女と二女をさしおいて三女、というのはそりゃあ思いますよね。そもそもこれが良縁かどうかも難しいところですし。

直虎は祐椿尼に、当時、敵対していた今川から井伊に嫁いで嫌ではなかったのか?と尋ねます。
祐椿尼は夫(井伊直盛)が素敵だったのでどうでもよくなった、とのこと。

直虎は念のため、庵原家の嫡男と面談したいと南渓に頼みこみます。
女だからと舐められていた方が気楽だった、と成長を見せる直虎。縁談相手がもしも駄目男なら、機会を見て離縁させちゃえばいいし、と相談します。

南渓は猫と遊び戯れながら、「つまらんなあ。わざと粗相して断らせてしまえばいいじゃない」と言い出します。
そういう策は以前の直虎なら言いだしそうではありますが。

直親の正妻だったしのは祐椿尼に、この縁談はよろしくないのではないかと不安に思っていると意見をしに行きます。
祐椿尼はしのに、直虎も同じ考えで既に手を打っていると言います。
なんとあのしのが「いっぱしの殿様みたいになってきたじゃない。なら出しゃばることもないわ」と微笑み立ち去ります。あのしのが。
「スケコマシ」と共に叫んで(第20回)友情が芽生えたということか……しのも成長しました。

そこへたけがやって来て、何かを祐椿尼に頼みこみます。

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