戦国武将御長寿ランキング

wikipediaより引用

戦国諸家

戦国武将の御長寿ランキングBEST10!最年長記録は一体誰で何歳まで生きたのか?

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大島雲八 享年97

岐阜県関市出身の大島雲八(実名は大島光義)。

93歳で関ヶ原の戦いに参戦した武将ですね。

大島雲八(大島光義)/wikipediaより引用

生まれが永正5年(1508年)ですので、天文3年(1534年)の織田信長はもちろん、大永元年(1521年)の武田信玄や享禄3年(1530年)の上杉謙信よりもずっと上。

それが関ヶ原の戦場にいたのですから、信じがたい健康体ですよね。

地元の関市でもその活躍が称えられていて、「関鍛冶伝承館」に展示されている甲冑は凄まじく迫力があります。

以下の関連記事にその画像がございますので、お手数ですが、そちらでご確認よろしくお願いします。

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南光坊天海 享年108?

”戦国~江戸時代初期の長寿”といえばこの人を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

南光坊天海/wikipediaより引用

彼も生年不明ですが、寛永二十年(1643年)に108歳で亡くなったとされます。

ちょうど煩悩の数になるのは作為的なものなのか、本当にそうだったのか。

天海は徳川秀忠や家光に健康の秘訣を伝授していたそうですので、本人が心身の健康管理に積極的だったからこその長生き、という可能性も無きにしもあらずですね。

享年から逆算すると、天海は天文四年(1535年)前後の生まれということになります。

これが正しければ織田信長や島津義弘丹羽長秀らと同世代。

天海といえば「正体は明智光秀説」もありますが、光秀の生年が永正十三年(1516年)説や享禄元年(1528年)説など諸説あり、まぁ、あくまで飲み会用の冗談と考えておきましょう。

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さて、ここで終わってもよいのですが、もう二人だけ見ておきたいと思います。

出自が不明だったりリアリティが薄かったりしますので、ロマン枠として受け止めてください。

 


滝川益氏 享年108?

滝川一益のいとことされる人物で、一益に従って各地を転戦していたようです。

大永七年(1527年)生まれで寛永十二年(1635年)没らしいのですが、一益が天正十四年(1586年)に亡くなった後の動きがよくわからず、従って享年についても不明瞭です。

天海と同じく享年108なのも、やはり作為的なものを感じるような……。

 

渡辺幸庵 享年130?

天正十年(1582年)生まれ、宝永八年(1711年)没とされます。

徳川家に仕え、江戸時代に入ってからは徳川忠長(三代将軍・家光の弟)の傅役を務めていた人です。

徳川忠長/wikipediaより引用

しかし忠長が寛永十年(1633年)に切腹させられたためお役御免となり、その後は中国や東南アジアを40年(!)放浪した後、帰国して亡くなったとされます。

亡くなった時は130歳だったらしいのですが、人間の遺伝子的な限界が120歳くらいらしいので、本当はそれ以下のはず。

もしくは途中から息子と混同されているか、生年の記録に誤りでしょう。

事実であれば、科学がひっくり返りますので、記録ミスと考えるほうが自然だと思います。

諸々の理由で長生きに関する価値観も多様になってきましたが、やはり古い時代に長命だった人についてはシンプルに「すごい」と思ってしまいますね。


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長月 七紀・記

【参考】
歴史群像編集部『戦国時代人物事典(学習研究社)』(→amazon
『戦国武将事典 乱世を生きた830人 Truth In History』(→amazon
日本人名大辞典

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