こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
【戦国ブギウギ64話】
をクリックお願いします。
恵林寺顛末
◆甲斐恵林寺の快川和尚は、信長と対立して逃げてきた武将を寺の中に匿っておりました。
寺社エリアは戦国武将といえども不可侵の聖域――甲州征伐総大将の織田信忠は引き渡しを要求しますが、快川和尚に拒否され、これをついに焼き討ちいたします。
このとき読まれた「心頭滅却すれば火もまた涼し」という有名な言葉ですね。
信長の嫡男・織田信忠が生き残れば織田政権は続いた?26年の儚い生涯
続きを見る
三職推任
◆ついに朝廷における最高位を提示された織田信長。
それを断ったため
「次の皇位を狙っていたのでは!?」
なんてコトもまことしやかに語られたりもしますが、それは無さそうで。
信長が自ら天皇になろうとしたという噂は本当か? 皇位簒奪説4つの根拠を検証
続きを見る
譲位を迫る信長に天皇はなぜ大喜び?100年ぶりの院政は夢叶わず
続きを見る
むしろ朝廷すらも超越する存在(まるで神のよう)になろうとしていたのでは?
と指摘する歴史作家さんもおりますね。
というのも信長は「官位」に興味がないワケではなく、それまで右近衛大将や右大臣の任官は受けております。
単なる「肩書」に過ぎないけれど、時と場合によっては有効だから、使えるときだけ使っておこう――という感覚だったのかもしれません。
なお、こうした「官位」について、いまいち理解できてないなぁ……という方は以下の記事もよろしければご参照ください。
モヤッとする位階と官位の仕組み 正一位とか従四位ってどんな意味?
続きを見る
官職と二官八省がわかる~日本史全体が楽しくなる基礎知識まとめ
続きを見る
関白・検非違使・中納言「令外官」を知れば『光る君へ』も日本史全体も見えてくる
続きを見る
あわせて読みたい関連記事
武田勝頼は最初から詰んでいた?不遇な状況で武田家を継いだ生涯37年
続きを見る
毛利の躍進を支えた吉川元春(元就次男)の何が凄いのか 勇将の事績と奥方に注目
続きを見る
元就の三男・小早川隆景はキレ者だった~王佐の才は毛利や秀吉に重宝されて
続きを見る
秀吉お気に入りの宇喜多秀家 27歳で豊臣五大老に抜擢され関ヶ原後に島送りの生涯
続きを見る
利家の娘で秀吉の養女~プリンセス豪姫が宇喜多秀家とドラマのような生涯を送る
続きを見る
戦国の謀殺王・宇喜多直家は本当に謀将?没落の身から息子は五大老へ
続きを見る
戦国一の謀殺王が迎えた最期は「尻はす死」それは一体どんな死に様だったのか
続きを見る
前田利家~槍の又左62年の生涯~信長に追放されてもド派手に復活!
続きを見る
豊臣秀吉のド派手すぎる逸話はドコまで本当か~検証しながら振り返る生涯62年
続きを見る
信長が自ら天皇になろうとしたという噂は本当か? 皇位簒奪説4つの根拠を検証
続きを見る
譲位を迫る信長に天皇はなぜ大喜び?100年ぶりの院政は夢叶わず
続きを見る
著者:アニィたかはし
文:五十嵐利休
書籍版『戦国ブギウギ』です!