飛鳥・奈良・平安時代 週刊武春

8段階の地獄のキツさ、ご存知?一番ユルくて釈放まで9125万年ですよ

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世の中、老いも若きも凄惨な事件が多すぎる。
これはいったいなんなのか?

独断と偏見だが「悪いことしたら地獄に落ちるぞ」という教育不足ではなかろうか。

そうしたわけで、一家に一台(一冊)備えておきたいのが、本物の地獄をビジュアルでガンガン見せてくれるこの本である。

 

そもそも8つの地獄とは?

この本にそって地獄に8つある地獄カテゴリーの中から4つの地獄を紹介したい。

知っておきたいのは地獄には8つのカテゴリーがあることだ。
下へ行くほどだんだんとやばくなるのだが、そもそも地獄なので最初からやばい。

等活地獄(とうかつ)

黒縄地獄(こくじょう)

衆合地獄(しゅうごう)

叫喚地獄(きょうかん)

大叫喚地獄

焦熱地獄

大焦熱地獄

阿鼻地獄(あび)

 

等活地獄:もっともユルくて釈放まで9,125万年

一番浅いところにあるのが等活地獄だ。

浅いといっても地上からなんと1000由旬(ゆじゅん)もある。由旬といってもなんだか分からない距離の単位だから、まあ適当にキロとでも考えればいいんではないか。

こんなになっても鬼が「活々」と唱えると復活

こんなになっても鬼が「活々」と唱えると復活

ここは殺人をおかした亡者が落ちる地獄。

お仕置きは、拷問されてえらいことになる。
死んでも鬼(獄舎)が「活活」ととなえると、生き返ってしまい、またやり直し。それを延々と繰り返されるのだ。それで等活地獄。

ただ、1番目の地獄だけあって、抜け道がある。
金棒をもった鬼から逃げ切ればOKなのだ!

もちろんそんな甘くはなく、地獄の門を抜け出しても、外にはさらに16の小地獄があるというトラップ。ある意味で、この小地獄が本体よりきつい。

その1 煮え立ったうんこや尿を無理やりのまされる「屎泥処(しでいしょ)」。がんばって食べたら、その中には特殊なギョウ虫がいてはらわたから食われるというオプション付き

その2 刃になった葉が生い茂った山を駆け上らないといけない「刀輪処(とうりんしょ)」

その3 皮をはぎとられたあとに熱してとけた鉄のかまで煮られる「おう熟処」

その4 鬼から数千億種類のいじめをうける「多苦処」
……
って、もうおなかいっぱいだわ。

でも、殺人者のみなさん、安心してほしい。
ここは「無期刑」ではない。なんと有期刑だ、ありがたいではないか。

500年だけどね。

ただし、この地獄での1日は人間界で500年に相当し、たったの9,125万年ですむのだ。
(500×365×500って計算だよね?約1億年って盛り過ぎですね)

まあ、がんばれば耐えられるさ。
次いってみよう!

 

黒縄地獄:のこぎりで千切りキャベツに……

第二階層の地獄は「黒縄地獄」。
地下1階は「殺し」だけだったけど、ここに落ちてくるのは、殺し+盗みつまり強盗殺人犯だ。

黒縄(こくじょう)というのは、木材などに直線をひくための大工道具のこと。
ここでは、熱した鉄板の上に乗せられた罪人が、黒縄で体中に何百、何千本もの線をひかれ、その線にそってのこぎりで……

お察しください。

設計図どおりに細切れにされます

設計図どおりに細切れにされます

付属の小地獄には、別の「罪人」が送られる。

例えば「等喚受苦処」は、真面目に働かずにウソの教えを説いたものと投身自殺をしたものが送られる。
燃える黒縄でしばられたまま崖の下に落とされ、崖の下には無数の刀と炎が待ちかまえている。

真面目に働かずにウソの教えを説いたものって、今だとひきこもってネットの掲示板で中傷を繰り返している人は要注意だよ!!

畏鷲処(いじゅしょ)は、人の食べ物を奪い飢え死にさせた人が落ちるところ。鬼が時間をかけてなぶり殺しにするんだと。
本当に困った人をきちんと話も聞かずに窓口で追い返した方、気をつけて~。

ここも有期刑です。1,000年。
ただ、ここも時間がインフレしていて、100×365×100×365×1000×365×1000日が刑期です。
だれか計算してください。

 

エッチなことしても地獄です、はい

はい、第3階です。

魔法使いのみなさん、おめでとうございます。
地下3階「衆合地獄」は、邪淫なことをしたみなさんが対象です。

のぼらなければいいのに

のぼらなければいいのに

この地獄には、木が生えています。例の如く、葉などは刀になっていて触ると痛い。
木の上には絶世の美女がいて、「かもーん」と誘うのです。

淫乱の罪で落ちてきたバカな男たちはこの美女めがけて、血だらけになりながら登る。
で、頂上につくと、今度は下から美女の声が「かもーん」。
で、下りるとまた上から……。

って、なにこれ。登らなければ楽々地獄じゃないか!

それよりここの小地獄を紹介しましょう。

ロリコンを罰する場が「悪見処」。

他人の子どもを姦淫したものが落ちるところだ。自分のからだをひっくりかえされて、高熱でとかされた銅を肛門から流し入れられる。もちろん、自分の子どもも鬼たちにえらいめに遭う。

ロリコン犯罪者の末路

ロリコン犯罪者の末路

 

アル中、嘘つき、風評被害もダメ―!

4~7階まではさーっととばしましょう。

4 叫喚地獄(きょうかん)はアル中が落ちる

5 大叫喚地獄はうそつきが

6 焦熱地獄は、デマを広めた人もアウト!

7 大焦熱地獄は、尼さんや幼女などをわいせつ目的で誘拐したものが落ちる

設定が結構細かいですよねー。
んで、最後の最下層8の「阿鼻地獄」。

別名、無間(∞)地獄と言いまして、1階から7階までの地獄をすべて合わせた1000倍の苦しみがある。
もう、子供の言い争いみたいなんだけどね。

ナメちゃいけない。
ここは、その責め苦を聞くだけで、あまりのつらさに死んでしまう人がいるというから、要注意だ。

まず、地獄に着くまでが長い。

閻魔大王に阿鼻地獄行きの判決をもらうと、鬼が阿鼻地獄への穴へ放り込む。地獄に堕ちるまでなんと2000年もかかる。

2000年間、バンジージャンプを続ける

2,000年間、バンジージャンプを続ける(慣れたら楽しめるのでは?なんてつっこんだらダメだ)

地獄には、一面の業火と灼熱の鉄が降り注ぐ。
さらには、「84,000のくちばしを持つ虫が5億匹も飛んでいる」というが、こうなると、もう表現するほうもアップアップな感じだ。

当然、ここは無期懲役である。
ここに選ばれる罪人とはどんな人物だろうか。

1 父を殺す
2 母を殺す
3 お釈迦さまについていた僧侶を殺す(殺阿羅漢)
4 釈迦教団をやめて分派活動する(破和合僧)
5 お釈迦さまを傷つける(出仏身血)

となっていて、このうち3~5は、お釈迦さまの逸話にまつわるものだ。
広く「僧侶を殺す」「新興宗教やキリスト教を信じる」「仏像を傷つける」のように解釈されたのであろう。

また、普通の罪でも
殺人×盗み×邪淫×盲語(デマ)の4つの罪を犯したものも、最下層へ直行となった。

怖いよ、地獄。
現代人にとっても恐怖だ。

刑務所の辛さを教えるより、地獄の恐ろしさを広めたほうがよっぽどよいのではないか。
昔の知恵をあなどってはいけませんぞ。

恵美嘉樹・記

【参考】

地獄絵 (ビジュアル選書)

 



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