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【『どうする家康』感想あらすじレビュー最終回「神の君へ」】
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学級委員長をからかいたい心理をどうする
『麒麟がくる』とは正反対だと思います。
あの作品を書いた池端俊策さんは、光秀は自分自身だと思いながら書くこともあったとか。堅物で、頑固で、融通がきかない。頼られると損なことでも引き受けてしまう。
そういう光秀には生々しさがありました。
脚本家自身の反映なのだとすれば、彼はなんて素晴らしい人なのかと思えました。
思想として根底にあった朱子学も、理解度がとても高い。
一本筋が通っている。筆を握り、スッと線を引く。そんな端正で爽快感のある美しさがありました。
けれども、だからこそか。『麒麟がくる』をどうしても認めたくない、しつこいアンチが一定数います。
「駒に耐えきれなくて切ったんやがおもしろかったんか?」
とかなんとか、いまだにネットで書き込んでは仲間集めをしているかのよう。
そんな脇役が目立つ程度で切る方がどうかしていますし、駒は別段、そこまでストーリーを引っ掻きまわすわけでもありません。
要するにミソジニーだろうと思います。男性が活躍する分野にいる女性を敵視し、やたらと叩く。典型的な心理ですね。
そんなミソジニーの影に「学級委員長タイプのいい子ちゃんw」を嫌う幼稚な心理も伺えます。
要するに光秀自身がカチンとくる。おちょくりたくなる。そう思われる言動をしています。
あの光秀は、駒と二人きりで過ごすことになっても手出ししない。遊女が袖を引こうとすれば断固断る。性に対し潔癖でした。
「男なんてみんなエロいでしょw」
こういうことを言いたい層にとっては、スカした気に食わねえ奴なんでしょうね。
けれども、そんな心理は大人になるまでに卒業してください。心の底から不愉快です。
それにNHKに問いたい。
そういう人物に迎合することはリスクでしかありません。
事件が先日ありましたね。ミソジニーにまみれてニヤニヤしている大河ドラマを、看板番組を流しているテレビ局です。こういう恥晒しは起こるべくして起きたのでしょう。
今年は本当に異常でした。
どんな傑作だろうと、大河ドラマともなれば賛否両論が混じります。
しかし、ファンがアンチを嘲笑うような、幼稚でいじめっ子じみた口調でやたらと「wwww」を連発しながらおちょくってくる今年は際立って異常です。
冷笑的で煽る文章と、こんな調子の主張も混ざる。
発言者のプロフィールには紫色のハートマークだの、ジャニーズ冤罪だの。そんな文言が踊っていると。
・私は松潤が好きな純粋な人間です!
・徳川家康なんて何も知らなかったのに(日本史の授業中は寝ていましたか?)理解できるようになりました!
・それなのに、感想と言いつつ貶す人はひどぉい……くすん、きっと友達がいないからそーするのね♪(世間は広い。ジャニオタ以外に交友関係を広げられる人間も存在することを認識してください)
こういう界隈に忖度することがよいことでしょうか?
ここからの「いいね」欲しさに、無理矢理文章をこねくり回す歴史好きとは何でしょうか?
歴史ではなく、承認欲求が好きなだけではありませんか。
私は自分の感情を散々否定されてきました。
しかし、そんなことは今更どうでもいい。むしろ、相手はなぜそうするのか、まじまじと観察してしまいます。
悪い癖かもしれません。
人間は往々にして、強い言葉で語るときは何かを隠したいもの。口汚い言葉でこちらを罵る方は、もしかして、ストレスでも隠していませんか。
匹夫の勇
姦しく、小物臭が常に漂うこのドラマ周辺。
いい子ちゃんを嫌い、ワルい子ぶりものの、思い切って悪事を為す勇気もない。
ワルいことをするにもいちいちスケールが小さいのです。
『麒麟がくる』みたいな作品を、偽善だと切り捨てたいのであれば、それこそ『首』のような描き方がある。
あの映画ほどの残虐描写を大河ドラマで描くことは厳しいとはいえ、やりようはあるでしょう。
しかし『どうする家康』はせせこましい。
最終回まで、結局悪の尻拭いは秀忠に押し付けたようなもの。
家康はネチネチグチグチと、自分だって辛いんだもんと繰り返すばかり。自主的にできる悪事はせいぜい蒸し風呂で女に手を出すあたりが関の山。
人の痛みに鈍感なのに、自分が辛いことがあるとしつこく愚痴る。嫌なことがあるとすぐ逃避しようとする。
最終回の家康のぼやきは、脚本家と主演自身の声に聞こえました。
天下を取る話なんてやりたくねーけど、なんかそういうことになっちゃって……そうくどくどと、ビールをちびちび啜りながらぼやく。そんなおっさんが目の前に出てきました。
悪党には悪党の魅力がある。姦雄だって突き抜ければそれはそれでよろしい。
そういう素敵な悪役が曹操だとすれば、『どうする家康』はせいぜいが袁術なんですよ。
甘い水を求めて力尽きる。そういう末路がお似合いです。
袁術は玉璽を持っても駄目なんだ
『パリピ孔明』のオーナー小林がそう語っていました。
このドラマは、やたらと絶賛も多い。
SNSのハッシュタグで検索すうと、大仰な絶賛ばかりだとか。
しかし、それは結局のところ玉璽だ。
ドラマ版『パリピ孔明』の気になる名言・名場面・兵法・故事を徹底解説
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忖度なしなら、こうなるでしょう。
◆2023年ワーストドラマは?3位『真夏のシンデレラ』2位『どうする家康』圧倒的1位は?【女性500人に聞いた】(→link)
このランキングでは票数が重要です。1位と2位がかなり獲得しています。
時代の流れでしょうか。主演はどちらもジャニーズです。
そうそう、こんな時こそよいニュースでも。
◆ 風間俊介、旧ジャニーズ事務所から独立「この度の問題で多くの事を考え…」今後はフリー(→link)
『麒麟がくる』の家康を好演した風間さんが、ついにフリーとなりました。
ジャニーズ問題では常に被害者のことを思うコメントを出していた風間さん。確かな演技力と知性、透き通った美しい声があります。
彼はいつジャニーズを退社するのかと心待ちにしていました。本当によかったと思います。
先ほどのランクを再考しますと、ジャニーズ主演がワースト上位にいます。もうジャニーズの時代は終わりつつある。
沈む船から降りた生田斗真さん、岡田准一さん、そして風間俊介さん。
大河でまた見たい俳優がケジメをつけたことは、私にとって朗報です。
これからもどうかご活躍ください。大河にもまた戻ってきてください。
兵形象水
夫(そ)れ兵の形は水に象(かたど)る。『孫子』
兵士は水のように変化する。
このドラマは教養が嫌いです。
真面目に勉強している学級委員長をからかいたい。そんな悪ガキスピリットが満ちています。
しかし、若いうちはそれでいいとしても、中高年となると頭がいいと思われたい。お勉強や小難しい理屈は嫌いだけど、そうなりたい!
中身空っぽな自分だけど、若者に尊敬されたいんダナ♪
そういうニーズを刺激する商機はありますとも。
聞くだけで英会話がペラペラになるとか。
パズルで遊ぶだけで脳年齢が若返るとか。
そういうしょうもない広告じみた世界が、今年の大河ドラマでは展開されました。
「このドラマを見れば徳川家康の生涯を学べるんだ! だってえらい先生もそう言ってたもんw」
こう主張できるよう、兵士の心が流れる仕組みが作られてゆきます。
◆ NHK大河に歴史学者が大満足のワケ…最新研究でわかった家康の生涯と江戸期に作られた家康像の決定的ちがい(→link)
この記事なんてまさしく典型的で、聞き手は歴史好きという演出まで為されています。
◆『どうする家康』ついに最終回…最新の研究成果はどこまで生かされたか 時代考証に聞く<上>(→link)
◆『どうする家康』ついに最終回…最新の研究成果はどこまで生かされたか 時代考証に聞く<下>(→link)
それにしても、一体どういうことなのかと混乱してきます。
例えば、関ヶ原での小早川秀秋への「問鉄砲」は後世の創作なので却下とあります。
それなのに、それを前倒ししてスライドさせた、姉川でも信長から家康への問鉄砲はよいと。
何が駄目で、何がよいのか?
光秀については、またも『麒麟がくる』が出てきます。
一体どれだけ、あの優等生が嫌いなのか。宣教師は光秀を貶しているのだから、こちらの方がむしろ近いという。
それはどうでしょう。このドラマの光秀は、下劣で、愚かで、小狡く、死者への敬意すらない。
どうしてこんなに魅力のない人間を、不惑すぎてから信長はわざわざ重用するのかサッパリ理解できません。リアリティがあまりに乏しい。
優等生ぶっていて実は狡猾な光秀像であれば、『首』なら理解できます。
あの西島秀俊さんの光秀は折目正しい人格者でありながら、残虐行為を働く。そんな二面性のある人物でした。
それに宣教師の言うことは、異教徒への悪意や偏見があるから、全て受け止められるかどうか、史料批判も必要に思えます。
そもそも最新の説をつまみ食いしたところで、城が異国情緒たっぷりではどうしようもありません。
映像作品でそこを間違えてどうするのでしょう。このトンデモ城については「威圧感の表現だ!」だのなんだの擁護もありましたが、結局間違いであることが上記の記事にも記されまいた。
清須城が紫禁城のようだ?大河『どうする家康』の描写は過剰か否か
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まぁ、私如きがこんなことを申したところで意味がありません。
なぜか?
それが兵法でいうところの「兵形象水」です。
あるインスタント食品の広告が、あまりにくだらなくてむしろ買う気が失せたことがあります。こんな調子でした。
何がどう美味しいのかさっぱりわからない。
しかし、広告としてはこれが通じてしまう。肩書きの偉い人が何か言うと、信じたくなる方向へと心理は誘導されます。
軍事心理学の古典である『孫子』は、まさにそうした現象を「兵形水象」と表しました。
インターネットの普及は、こうした心理を加速させます。
みんなが好きなものはともかく褒めよう、取り入ろう。否定する奴はめんどくせー。嘲笑ってやる。
そんな、ことなかれの冷笑主義をこじらせた結果、先回りして忖度する。
私の見るところ、今年は大物大河クラスタが褒めるモードにいるようです。ならば褒める方がイージーなんです。紫ハートマーク乱舞させる人々も、味方につきますから。
そうすると、満足感が得られる。いいねも稼げる。批判者をクズだと貶める瞬間はとても楽しい。ハッピーなことしかありません。
そうして団結する自分たちを、善良で正義を掲げた桃園三兄弟だと言わんばかりの振る舞いをしますが、私に言わせれば十常侍ですかね。
まぁ、それはいいのか。十常侍には十常侍なりの正義があるわけですし、そこは尊重すべきですね。
群れるというのは、そんなに楽しいことなのでしょうか?
どうにもわからない。私はこれまでも、これからも、“ぼっちクソレビュアー”で結構です。
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探求心よりも、承認欲求が強くなる。
オタクが陥りがちなドツボに、大河界隈もまとめて落ちる。そんな一年でした。
結局、我々は人の子。鯉のように滝登りをすることで、竜になろうなぞ、そうそうできぬものなのでしょう。
登竜門
今年、私は、深刻な「武士成分不足」に陥りました。
何を言っているのかわかりませんよね。自分自身、正直驚いています。
何が起きたか。浮世絵のジャンルである武者絵を定期的に見なければ精神的に安定しなくなりました。
あの構図。色。真剣なまなざし。命をかけた戦いぶり。
そういうものがどれだけ好きなのか、武者絵を見て再確認する作業が必須となっていったのです。
大河を見れば、武士は目に入る。それが今年は欠けていたのでしょう。
『大奥』や『首』で補えたことは幸いでした。『パリピ孔明』は兵法不足を補給できました。そうしてしみじみと考えてしまいました。
私はなぜ、歴史や武士が好きなのだろう?
苦難に立ち向かう姿。侮辱を許さぬ断固たる気概。文化を愛でる器量。そんな姿に心惹かれたのだと。
ちょうど朝ドラ『らんまん』で、ヒロインが『八犬伝』の話をしていました。
気持ちはわかります。遠い昔、あの芳流閣から転げ落ちる信乃と現八に驚かされました。
その勇気。落ちるという衝撃的な展開がすさまじかった。度肝を抜かれ、こんな面白いものはないと夢中になったのです。
そうして転げ落ちて、二人はお互いの痣を認め、決して裏切らぬ英雄同士としてわかりあう。
感情のめまぐるしい動き。そして高潔さに魅了されました。
『八犬伝』は史実云々ではない。最新研究も何もあったものではない。
ドラマとはそもそもフィクションであるからには、史実や最新の研究がどこまで反映されているのか、それは裁量次第でしょう。
だから最新研究を反映しているから喜ぶという心理もわかりません。
物語は人の心を動かすもの。
途方もない困難、それに立ち向かう勇気。
歴史物語にはそんな場面があるから、心が動かされる。だから好きなのです。
『鎌倉殿の13人』の畠山重忠は、月岡芳年の武者絵に重なって見えました。
なぜ、こんな目に遭うのか?
その無念がヒリヒリと伝わってくる。そんな凄絶さがある。
イケメン同士が殴り合うから話題性がバッチリ♪ そういうことで組み立てたドラマじゃない。最新の説がどうこうでもない。
人の心を動かすとはどういうことか。去年はわかっていた。長い積み重ねを踏まえてそうしてきた。
三谷さんはコメディタッチだと言われます。けれども私はそうは思わない。彼は極めて真面目なのだと思います。誠意は伝わってきます。
今年はそうではない……ここまで考えてきた時、ある苦い思いが蘇りました。
京都の修学旅行でのこと。
当時の私は新選組推しなので、ともかくその縁の地巡りをしたくてしかたなかった。
それが同じ班の一人が、ニヤニヤしながらジャニーズ巡りをしたいと言いだしました。
修学旅行の意味をわかっているのか? 学問を修めるという意味があるからこその旅行だぞ!
そう主張したいものの、新選組巡りなんて「キモっw」とでも言われるだろう。そう察しました。
歴史の本を読んでいると本当に小馬鹿にされる。そのことは身に染みてわかっていましたから。
その苦い思い出の修学旅行を、まさか大河ドラマで思い出すことになろうとは。
長い歳月を経て、私も言いたいことは山ほど増えましたが、あれ以来、ジャニーズファンとは距離を置いています。
私が彼らを嫌うというよりも、彼らがこちらを小馬鹿にすることが察知できました。
むろん全員ではありませんが、ジャニーズファンの方がたは、私の不快感と怒りを刺激する才能をお持ちの方が実に多い。
けれども、そうして目を逸らし続けた結果が、この帰結かと思うとやるせない。
自分に何かできたとは思えないけれども、結果的に組織的犯罪を見過ごしたことになったようで怒りが募るばかりです。
それを踏まえれば、恥ずかしげもなくジャニーズを押し出す今年の大河は褒められるわけがありません。
私にとっては、駄作でむしろ助かったのかもしれません。
そうしてみると、なおのこと理解できません。2023年末と言うのは、象徴的な出来事があります。
長いこと権力の座についたものは腐敗する。
悪だとわかっていようが、利益で釣られて加担するものはいる。
半世紀以上の年月を経た大河は、残念ながらそうした薄汚れたコンテンツになりました。
『どうする家康』を曖昧な、キラキラワードで褒めるということは、悪に加担することではないでしょうか?
どうしてそんな、長い目で見れば確実にマイナスとなるようなことを、人はするのでしょう?
今だけよければよい?
『どうする家康』は何かの未来を確実に潰したと思います。それが何かは、もう少し様子を見てから言えることなのかもしれません。
先ほど、人間とは偉い肩書きの先生が言うことを信じると書きました。
残念ながら日本では泥舟とわかっていても『どうする家康』を褒める忖度の空気が漂っています。
それはなぜか?
結局はお金ではありませんか。どうしたって戦国時代は金になる定番コンテンツですからね。そこに群がれば甘い汁は吸える。
戦国時代をモチーフにしたキラーコンテンツを作れば、金が回るシステムはあるとみてよいのでしょう。
私は驚いたことがあります。こんな言葉がネットにあった。
「大河ドラマの記事を書いて金を儲けているくせに、批判するとは何事だ!」
一体なんなのでしょう。批評家の存在意義すら理解できないのか。
そう苦々しく思ったところで、気付きました。
相手を罵倒するようで、実は己の与している状況をうっかり明かしてしまったのでは? なかなか興味深いことです。
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こういうとき兵法はどうするか?
外部の目線による率直な意見を求めることもひとつの手。
日本史ではない、歴史研究者のオンライン講義でのことです。
大河ドラマの話題が出ました。その先生は明らかに苦々しい、苛立った口調で話していました。
そして中国で教鞭をとる日本史研究者と、そのフォロワーでのやり取りにこんな内容がありました。
「講義で大河ドラマを教材に使おうかと思っています」
「えー、でも、『どうする家康』を使ったらむしろ学生の知識が落ちますよ」
「むろん、まともな大河ドラマだけを使います!」
忖度がない意見ならば、こうなるわけですね。
海外の日本史ファンは相当冷たい目でこの駄作を眺めています。
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それはそうでしょう。当たり前です。国内でコタツ提灯記事をビカビカ光らせたところで、何の意味もない。
私はそんな意味のないことに加担したくありません。今だけではなく、一手先、二手先を見てゆけば、こんなものを褒めれば後悔すると予測できます。
逆に問い掛けたい。
忖度してどうする?
この中高年の薄汚い弁明、妄想、痴漢じみたわいせつ心理、金儲けシステムを垂れ流したドラマを、若い世代が面白いと思うことは稀でしょう。
昨年、ニュースに『鎌倉殿の13人』を楽しみにしていると語っていた目つきの鋭い少年が出てきました。
彼は今年はどうしているのでしょう?
答えは想像がつきます。私が今年、まだ子どもであったならば、こんなドラマは初回冒頭で鼻で笑って見ることをやめます。
ドラマを話の枕として、気取った顔でうんちくを語る大人がいたら、軽蔑が顔に出る。
そのうえで大人が語ったミスを訂正し、根性の悪いクソガキだと嫌われたことでしょう。
「ねえ先生、どうして大人って、あんな嘘くせーバカドラマを褒めんの? 馬なんてどう見たって偽物じゃね?」
こう語っていたかもしれません。
若い心が、今年の大河ドラマを見て日本史に興味を持つとは思えません。
今年は一年かけて、未来の日本史好き、研究者を減らしました。その代償をどうするのでしょう。
駄作を褒めることで利益は得られるかもしれません。しかし、そんなものは所詮、未来の前借りです。
私はそんなことには加担できない。そんな恥ずかしいことだけは御免です。
こんな大河は忘れましょう……と言いつつ、色々とまとめることはあるので、後日、あらためて記事を出させていただきます。
とりあえず、辰年の大河ドラマ『光る君へ』が天翔る竜の加護を得られるよう、神社にでも参拝してきます。
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【参考】
どうする家康/公式サイト