青天を衝け感想あらすじ

青天を衝け第6回 感想あらすじレビュー「栄一、胸騒ぎ」

青天を衝け第6回感想あらすじ

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青天を衝け感想あらすじレビュー

※文中の記事リンクは文末にもございます

こんばんは、徳川家康です――いつもの始まり方です。

今日は水戸藩の祖である徳川頼房のこと。

61歳の時にできた子であり、皇室を大事にした水戸学について語ります。

安政の大地震(安政江戸地震)で亡くなった藤田東湖は、水戸学のホープでした。

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そんな藤田東湖の訃報を聞き、渋沢栄一たちに動揺が走ります。

彼らなりに国を思い、尽くすと誓う。そんな希望に満ちた場面です。

今週も栄一が脱ぐ健康美があります。

栄一は、なぜか胸がぐるぐるしています。これぞ青春ですね。

 


慶喜の妻

徳川慶喜のもとに美賀君が嫁いでくる――吉子が徳川斉昭にそう説明しています。

当の慶喜は、平岡円四郎に髪を結ってもらっていました。

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そして慶喜の妻となる美賀君が到着します。

京都から来たお姫様。

時を同じくしてあの篤姫も出てきます。華やかで素敵ですね。

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『花燃ゆ』では大奥と言いつつ、なんちゃって大奥となるパートがありましたが、こちらは本物です。

ここで松平春嶽も登場。

彼はちょっとドジっ子、ユーモラスな描写をしているとか。

要潤さん的にはどうなんでしょうかね……。

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春嶽は強く徳川慶喜推しを公言するのでした。

 


ハリスが下田へ

場所は江戸の長屋に移って、円四郎の夫妻タイム。

美賀君のヒステリーが話題なんですと。

なんでも慶喜の母に嫉妬しているようで、彼女のキレる様子がいささか不気味でもあります。

視聴者は『急にどうしたんだ……』と驚かれたかもしれません。

そうかと思ったら、下田にハリスが到着し、突然「ミルクを飲みたい」というネタをぶっこんできます。

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下田でハリスが牛乳を要求したというエピソードにちなんでのものでしょうか。

あるいは乳製品に馴染みのない幕末を表現したのか。

これに対して徳川斉昭は激怒! 尊王攘夷の志を取り戻そうとします。

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道場破り

そのころ血洗島村では、尾高道場のところに、道場破りの真田範之助がやってきました。

一報を聞いた栄一が、慌てて道場へ向かうと、喜作が受けて立ちます。

戊辰戦争でも戦うのは彼ですので、栄一パートのバディですね。

木刀で迫力のある試合です。

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殴り合って仲良くなる。真田も多摩百姓の倅なんだとかで、これぞ青春ですね。

みんなで国のことを語り合っています。

そんな夜、またしても栄一は胸がぐるぐる! それは千代のせい……胸きゅんですね。

このぐるぐるは何なのか?

正体わからず栄一は村を走り出します。

一方、江戸の美賀君は大暴れ! さらにキレ方が激しくなっています。嫉妬でこちらも胸がぐ~るぐる。

やれやれと言いたげ、冷淡な徳川慶喜でした。

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道場破りがやってきたその夜、宴会で盛り上がる若者たち。

部屋を出た栄一は、千代と会い、恋愛コメディが始まります。

感情を処理しきれず意地を張る栄一は「ぐるぐるは!」と説明しながら走る。どっとこどっとこめぐってやがる。

栄一、薩摩藩出身ならよかったのになぁ。だいたい「チェスト!」で処理できたことでしょう……って、それは『衛府の七忍』か。チェスト関ヶ原。

歳が明け安政4年(1855年)。

水戸では皇族出身の吉子を上座に置き、斉昭ら一同が敬意をもって正月を迎えます。

いつものようで、この国は変わる――そんな予兆のある正月。

血洗島村の栄一たちはあいも変わらず元気いっぱい。

喜作は「千代を嫁にもらう」と言い出します。なんでも千代を賭けて尾高長七郎と勝負だって!

しかも!

そこへ偶然現れた栄一が、仕事で村を出ると、今度は狩りにきた慶喜とニアミスするという凄まじい偶然の連続が続きます。ドキドキですね。

そのころ幕臣は焦っています。

阿部正弘も倒れ、この国は変わりゆくようです。

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総評

アオハルかよ!

そう言いたくなる甘酸っぱさに、ほっこり、きゅんきゅん、萌え……昔を思い出します。

こんな時代があったなと微笑んでしまう。そういうセンスを感じました。

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ん? なんか違和感あるって?

真田丸』で「武藤喜兵衛……? 知らない名前ですね……」と言っていた真田昌幸思い出します?

 


暴虎馮河(ぼうこひょうが)はやめましょう

「暴虎馮河」は昨年の『麒麟がくる』で、足利義輝が引いた言葉として出てきました。

虎とバトルしたり、危ない川を渡ったり。

アイスクリームケースに入ってSNSに投稿したり。

そういうことはやめとけ、という教訓です。

『青天を衝け』は第6回放送を迎え、かなり漢籍要素が減ってきていますが、何かありましたか?

『論語と算盤』(→amazon)をプッシュするのかと思っていましたが。

虎穴に入らずんば虎児を得ず――ハイリスクハイリターンとも言います。

もはや大河ドラマが虎の子なのかどうか、冷静になった方がよいかもしれません。

何が危険か?

それは水戸学の説明です。先週、藤田東湖がいい人のような演出しておいて、後付けで水戸学の雑駁な説明がきましたね。

◆ 『青天を衝け』現在にも響く藤田東湖の言葉 江戸の町には疫病退散として“アマビエ”も(→link

◆ 「青天を衝け」徳川斉昭の側近・藤田東湖の死にネット悲しみ「ああ、東湖様」「天災はいつの時代も辛い」(→link

水戸学って、皇国史観の源流で、取扱注意です。

あんな簡単にホイホイ取り扱ってよいものでしょうか?

まさに暴虎馮河ではないかと懸念してしまいます。

作り手がどう扱うと当人の責任で終わりますが、出演者のキャリアに汚点を残すようなことは避けて欲しいです。

松平春嶽をドジっ子みたいにするそうで、歴史への敬愛が感じられません。なぜ大河でそんなことをするのでしょうか。

藤田東湖の言葉なんて現在に響かせたら危険ですよ。

そうそう「尊王攘夷」って中国由来なんですね。佐藤信弥『戦争の古代中国史』(→link)は良書です。

 

また栄一を脱がせてぐるぐる

「女性ファンはイケメンの裸とラブコメがあれば爆釣りですよwww」

とか思ってませんか?

胸がぐるぐるって、一体、いつの時代でしょう。

栄一を賢いと演出したいようですが、幕末の教養豊かな少年があれはない。恥ずかしい俳句を詠んでた土方歳三だってあそこまで酷くありません。

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恋愛をテーマにした漢詩でも取り上げればよいのでは?

そうそう「栄一は若い頃イケメンだったかも!」みたいな記事を見かけました。

しかし栄一本人は、

「若い頃からぽっちゃり系で、走るのマジつらい」

というような記述を残しています。

個人的な意見と前置きしますが、リアル栄一に歴史ドラマで近いキャラクターは『ゲーム・オブ・スローンズ』のサムウェル(→検索結果)だと思いますが。

◆ 吉沢亮 対面したひ孫が絶賛「渋沢栄一よりイケメンで素直」(→link

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