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おんな城主直虎レビュー

『おんな城主 直虎』感想レビュー第47回「決戦は高天神」

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こんばんは、武者震之助です。

織田信長により、嫡男・松平信康と正室・瀬名を失った徳川家康
彼を救ったのは「負けは次に勝つためにある」という井伊万千代(井伊直政)の言葉でした。

信康と瀬名の墓前で、後を追うために自刃しようとする石川数正
か、数正、やめてくれ!

と、間一髪のところで、本多忠勝が止めに入ります。
忠勝のこのモヤモヤを吹き飛ばす豪快さがいいですねえ。

 

一本気な言葉に全三河武士が泣いた

岡崎では今回の事件に絶望し、出奔したり後を追ったりする者が続出しておりました。
そこで家康自らが乗り込み、動揺を抑えようとします。現場にやってくる上司・家康、理想的ですね。

家康は家臣の前で、織田の前に力が及ばず、二人を守れなかったと言います。
榊原康政はそこまで言わずとも、と止めようとします。康政は彼なりに、主君を守りたいわけですね。
康政は感情をはっきりと出さないほうですが、それでも言動の端々から溢れる家康への敬愛がにじみ出ていて、尊いのです……。

その康政を万千代が制します。万千代にも万千代なりの、家康への思いがありました。

家康は、改めて信康と瀬名を褒め称え、その死を悼み、誠意ある謝罪と反省を述べます。家康は瀬名の望みである駿河を支配することを誓い、そのために皆の力を借りたいと言うのでした。

一本気な言葉に、全三河武士が泣いた……状態です。こんなんテレビの前で私も泣くわ。

「やりましょう! やりましょうぞ!」

熱い「やりましょう!」コールの中、家康が再起します。
酒井忠次は、数正に向かって「そなたも恥じておるだろうが、わしも生き恥じゃ……ともに恥を背負ってはくれんか」と声を詰まらせつつ言います。

 

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憎たらしいヤツが、次々に可愛いヤツに変身しやがって!

私も恥を忍んで掻きますけど、最近忠次のいじらしさとかわいらしさがぐんぐん上昇していて見ていて胸がときめくんですよね。

近藤康用といい、今川氏真といい、酒井忠次といい。
憎たらしい奴が、こんなにも上手く可愛い奴にチェンジする本作の現象は何なんですか一体!

ここで数正も、忠勝に促され、家康の前に向かいます。
ほんと、忠勝のこの明るい豪快さが救いです。

康政は、万千代に尋ねます。
「腹を割って話すよう進言したのはそなたか」
自分にない美質を持った後輩に驚きつつ、うっすらと嫉妬する康政もいいよなぁ。

かつて直虎が百姓に自分の力不足を詫び、力を貸して欲しいと言った事があった、その百姓は今も味方になった、と語る万千代。なんだかんだで結局、義母であり義父ともいえるおとわが大好きなんですよね。

「まずは高天神じゃあ!」
心新たに、「エイエイオー!」と武田攻めに向かうことになる徳川勢なのでした。

 

「できませんでしょう、織田の天下布武」

井伊谷では、おとわが白い碁石を見ながら、どうすれば戦のない世の中に出来るのか、頭を悩ませていました。
あまりに大きな夢ですが、苦難の人生の果てに彼女が見つけた答えでもあります。

そこへ中野直之と奥村六左衛門が、高天神に向かうと告げに来ます。
材木伐採の腕を生かせると意気揚々とする二人ですが、戦がなくならないものだ……とおとわは浮かない顔です。

おとわは、南渓和尚と最近の情勢について語ります。
そこまで織田が強いのか、力の差があるのか?
今や右大臣、天下布武ももうじきと言われていると南渓が淡々と言います。

しかし……。
「できませんでしょう、織田の天下布武」
おとわ、真っ向から信長の野望を全否定します。
あんな卑劣な男が、天下から戦をなくせることはできない、愛する者を奪われた者は従い続けないはずだ、というのです。

「織田の天下布武とは、まことの天下布武とはならないように……私には」
そう確信するおとわです。

ただしこのおとわの思いは、信長が画面の端にちらっとでも映ると否定されると言いますか。
迫力満点なんですよね。
信長には彼なりのやり方がある、と出てきただけで雄弁に物語るのです。

 

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ユキロックの参上!

一方、徳川勢は高天神に砦を作り、粘り強く籠城戦を戦おうとします。

テキパキと支持をする万千代の後ろ姿を見て、思わず直之がつぶやきます。
「小便垂れておったのがのう……」
ハッ、と振り向く万千代。
凛々しい彼にも少し、虎松時代の可愛げが見えた気がしますね。

はい、ユキロック(公式サイトでも認められた中野直之&奥村六左衛門コンビの相性)の参上です。

高天神攻めを始めて足かけ四年……とユキロックに説明する万千代。
砦の普請がもう少し少ないほうがいい、山が元に戻るには時がかかるから、と直之が説明します。自身の幼い頃を知るユキロックの前では、さすがの万千代もちょっとおとなしめです。

六左衛門は人足たちと、各国の「竜宮小僧」の名前について語っています。

ここで人足の一人の言葉に、直之は何か引っかかっているようです。
人足の一人も、何か相手に目配せしています。

「河三郎……河三郎」
直之は夜になって寝る直前になっても気になっています。
そして六左衛門が思い当たったのは、高瀬の生まれ育ったところでは「河三郎」というと。

「よし、これで眠れる」と直之。
いやいや、そこで寝てしまっては駄目だ!

 

いきなり手柄を挙げるユキロック

「……待て! 高瀬様はどこから来た。あの者、武田領から来たということではないか!」
謎が解けた直之。
こうして見ると、直親の戯れと、その結果の隠し子・高瀬がなんだか役に立っている気がしてきました。

案の定、人足二人が、河三郎のことで「迂闊なことを言いやがって!」とモメていました。
そこへ直之の矢が。久々の直之の活躍、まぶしいです!

高天神攻めのポイントは兵糧と水を断つこと。
なんとかして水源を知りたいと徳川家臣団が話し合っているところへ、ユキロックが武田の間者を連行します。
万千代は間者に対して、言うことを聞くならば召し抱えてやるといい、水源を聞き出すことにしたのでした。

「織田が高転びに転ぶ?」
ここで舞台は龍潭寺。

南渓は、安国寺恵瓊(毛利家に仕える参謀的僧侶)のコメントをおとわに告げました。
信長への反発は根強く、おとわと同じ考えの者も多いわけです。

そこへ万千代から書状が届きます。

 

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万千代の石高も2万へ激増!

万千代からの書状に、目玉が転がり落ちそうなほど驚く直虎。
そこにあったのは、高天神で水の手を絶つことに成功した功績で、二万石になったいう吉報でした。

これは井伊谷の石高と同じです。
万千代は、ここでユキロックを改めて召し抱えたいと言ってきます。
それだけ石高に余裕があるということ。

おとわは万千代の気持ちを確かめるため、高天神までやって来ます。

何故かここで男の半裸フェスティバルになっており、万福と忠勝の肉体美が見られます。

忠勝は男ばかりでむさ苦しいところに、おとわが来たことに喜び、ちょっとそわそわしていて、茶目っ気たっぷりです。
後輩の義母がこんなに若々しい美女なんて聞いていないぞ、というところでしょうか。

おとわが好みのストライクゾーンど真ん中だったんですかね。
そわそわするけど、湿っぽいいやらしさがなく、むしろ愛嬌たっぷりで不器用なのがいいですねえ。高嶋政宏さん、好演!!

デレデレと照れながらおとわをもてなす忠勝。
二人は織田の高飛車な家臣たちを目撃します。

忠勝は、織田はせっかちだから援軍を送ってきたとみるからに不満そうです。いやぁ、素直でいいっす、さすが忠勝。

 

成長著しい万千代 今は御家第一で励んでいる

万千代の様子をおとわから聞かれた忠勝は、その成長ぶりを褒めます。
来たばかりは自らの手柄ばかりを考えていたのが、今は徳川の家のためを考えていると。

確かにその通りです。
万千代は今や大きな器になりつつあります。

そこへ、ちょっと疲れた様子の万千代がやって来ます。

武田は籠城しており、城から出てきません。
かつてなら文句たらたらかもしれませんが、今は生真面目に土木工事をこなしている様子の万千代です。どんどん彼は大人になってゆきます。

五月に色がどんどん濃くなる若葉のような万千代。見守って来た一視聴者としても、これは嬉しい。

万千代はおとわに、家康の作戦を語ります。
兵糧を絶ち、それから降伏をすすめて、武田の家臣を丸抱えにする――。
こうした家康の方針に対して、万千代も一度は「甘い」と進言しました。

しかし、家康はやる気なのです。
なんだか家康がかつての直虎らしくなってきているような。
そしてこの家康の方針は、のちの幕府のやり方にもつながっているように思えます。それに、昨年の『真田丸』で見られたような、大名をどんどん吸収して味方に付けるやり方にも通じています。

食料や水を絶つ干し殺しは、現実的には凄絶な追い詰め方ではあるんですけどね。




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