タイタニックにフィットネス

タイタニック/wikipediaより引用

イギリス

さすが超豪華客船!タイタニック号にはフィットネスジムがあった

2015/04/05

悲劇の豪華客船として、大概ネタが尽きたかと思われがちなタイタニック号ですけど、探せばまだまだ出てくる?

当時、既にトレーニングジムがあったんですって。

先進的ですね。英国のデイリー・ミラー紙(→link)が報じています。

 

 インストラクターの1人が脱出に成功し、写真を保存

「へ〜」と思わされるのは、20世紀初めにフィットネスという概念があった事でしょうか。

専用のインストラクター職まであったのだそうです。

つまり、それで御飯が食べられるプロとして、社会に認知されていたって訳。

タイタニック号に乗り組んだトーマス・マッカリーという人が脱出に成功し、船内のジムの写真を保存し、それが今回世に出たという訳です。

サイトより引用させて頂きます。

どうやら、これはPR写真のようですね。エアロバイクの元祖みたいなのが2台あるのが分かります。歴史的にも貴重でしょう。

「施設には当時の最新鋭の機器が揃えられていた、電子ラクダや電子ホース、サイクリングマシン、ローイングマシン、ウェイト機器やサンドバックなどだ」と記事にはあります。

電子ラクダって何?とお思いの方もおられましょう。こういう機器なのだそうです。

wikia.com(→link)というサイトから引用させて頂きました。要するにエクササイズ・ライディング・マシンの元祖なのです。

これが御子孫に当たりましょうか。小ぶりになっている訳ですね。もっとも、当時の豪華客船の設備として、仰々しく大きめに作られていた可能性もありますが。

電子ホースというのも、基本的にはこのマシンと同じです。当時、何らかの理由で別の名称があったようです。

ローイングマシンとは漕ぐマシン。腕力を鍛えるためのものですね。後の2つは、お分かりでしょう。

 


1等船客に使ってもらうはずだった

ちなみに、サイクリングマシンにはダイヤルが付いており、「貴方は××分漕ぎました」と表示してくれたそうですから、先進的なコンセプトですね。

ジムは女性には午前9時から正午まで、男性には午後2時から6時まで使えるようになっていました。

にこやかに男女が使っているのは、きっとPR用の写真なのでしょう。

うしたマシンは1シリングで利用可能でした。

インストラクターが付きながら、あれこれ指導してくれるという仕組みで、主に1等先客に利用して貰うはずだったそうです。

この他にも、サウナ風呂やスカッシュ・コート、スイミング・プールなどもありました。短い船旅ながら、健康に留意していたのですね。

生き残った人(アーチボルド・グレイス)がこんな証言も残しています。

「朝食前に早めに起床し、プロのテニスプレイヤーと30分間ウォーミングアップし、その後で深さ6フィートの塩水の温水プールで泳ぎリフレッシュした」

コンセプトとして、今のフィットネス施設と変わりないのが分かります。部屋も広い。

これだけの設備が、サウナ風呂とかスカッシュ・コートともども海の藻屑と消えてしまったのですから、実に悲しい話ですよね。

南如水・記

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BUSHOO!JAPAN(五十嵐利休)

武将ジャパン編集長・管理人。 1998年に大学卒業後、都内出版社に入社し、書籍・雑誌編集者として20年以上活動。歴史関連書籍からビジネス書まで幅広いジャンルの編集経験を持つ。 2013年、新聞記者の友人とともに歴史系ウェブメディア「武将ジャパン」を立ち上げ、以来、累計4,000本以上の全記事の編集・監修を担当。月間最高960万PVを記録するなど、日本史メディアとして長期的な実績を築いてきた。 ◆2019年10月15日放送のTBS『クイズ!オンリー1 戦国武将』に出演(※優勝はれきしクン) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001159873

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