松平容保

松平容保/wikipediaより引用

幕末・維新

松平容保(会津藩主)の迎えた最期は悲劇だった?天皇と藩祖に捧げた生涯

天保六年(1836年)12月29日は、実質的な最後の会津藩主・松平容保(かたもり)が誕生した日。

幕末の話題では欠かせない人でもありますよね。

容保は、実は現在の徳川宗家から見て直接の祖先に当たります。

そもそも容保自身が水戸藩初代・徳川頼房の子孫なので、家康の血が確実に受け継がれていることになるんですね。

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そんな容保の生涯とは?

※文中の記事リンクは文末にもございます

 

高須藩邸で生まれた松平容保

容保は、江戸・四谷にあった高須藩邸で生まれました。

会津若松のイメージが強い容保が江戸っ子(?)というのは意外な気もしますけれども、当時、大名の妻子は基本的に江戸にいるので当たり前ですね。

10歳のとき叔父の会津藩主・松平容敬(かたたか)の養子となり、16歳のとき家督を継承。

上記の通り水戸藩主の血を継いでいるからなのか。

桜田門外の変】の際には水戸藩討伐に反対し、調停に動いています。このとき容保は24歳なので、若い頃から随分苦労していたことになりますね。

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京都守護職に就いたのは26歳のときのことです。

徳川の血を引いている上に、元々美男子で有名だった容保ですから、そんな人が都を守ってくれると言われれば、男女問わず宮中の人々は心強かったことでしょう。

 

いきなり「幕府がなくなる」と言われても

松平容保は十四代・徳川家茂の警護や、新選組、京都見廻組を組織して都の治安維持に努めました。

孝明天皇からは直筆の手紙や御製の歌をいただいたりして、

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絶大な信頼だったことは間違いありません。

その後は十五代将軍・徳川慶喜に付き従い、大坂から船で江戸へ戻りました。

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この時点で幕府は朝敵扱いにされてしまっていましたので、どこの大名家でも調停に恭順するか、徹底抗戦するか、意見が分かれて揉めに揉めていた頃です。

慶喜には朝廷へ逆らう意志などありませんでしたから、そのまま順当に行けば、容保を含めて徳川の血を引く家は慶喜に従ったことでしょう。

江戸藩邸の人々は容保に従おうという向きもありました。

しかし、国許ではそうは行きません。

事の経緯も何も知らず、いきなり「幕府はもうなくなった。我々も新しい政府に従わなくてはならない」と言われたって、納得なんてできませんね。

当時の会津藩の人々もそうだったようで、ここで容保と会津藩の支えとも足かせともなったのが、藩祖・保科正之の遺した教訓【家訓十五カ条】でした。

 

容保は徹底抗戦の覚悟を決めてしまい……

家訓十五カ条・その第一にいわく。

「将軍家に忠義を尽くすこと。もし将軍家に逆らう藩主が現れたら、例え私と血が繋がっていたとしても、我が子孫ではないから従わなくてもよい」(意訳)

上記のような状態で、これを遵守すべしとする人々の声が高まれば、いかに藩主といえども押さえつけることはできません。

この動きを察した新政府軍も、容保以下会津藩が素直に恭順するとは思っていませんでした。

キナ臭い空気の中、他の東北諸藩は伊達家を中心にして奥羽列藩同盟を組み「ちょっとちょっと両方とも落ち着いて」と仲介に動きましたが、とき既に遅し。

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容保は徹底抗戦の覚悟を決め【会津戦争】が始まりました。

そもそもが天皇の意思を尊重し、幕府からも頼まれて行動していた会津藩です。フザけるな! という気持ちは相当強かったでしょう。

しかも新政府軍が執拗に松平容保の首を要求していたため、藩士らもそれを呑むことなどできません。

戦国時代であれば主君の首と引き換えに将兵や民の命が助けられる傾向にありましたが、江戸時代の武士は、主君の命を守ってこそ――という考えが強かったからです。

特に長州に対しては【長州征伐】において幕府サイドが温情を見せた結果になっていただけに、

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それが一転「松平容保の命を差し出せ!」と言われても、とても納得できるはずがありません。

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