戦国史を現代風に大胆アレンジして楽しむマンガ『戦国ブギウギNEO』の第9話。
今回も舞台は関東。北条氏康が息子の北条氏政へ語る関東の歴史をさっそくご覧ください!
祖父の思い出

◆北条早雲から始まる北条五代は以下の通り。
北条早雲
│
北条氏綱
│
北条氏康
│
北条氏政
│
北条氏直
早雲こと伊勢宗瑞(そうずい・盛時)は今川義忠の義弟でした。
早雲の姉・北川殿が義忠に嫁いで子の今川氏親を産み、さらにそこから今川義元へと続いていたんですね。
当初は早雲も今川方の武将であり、明応2年(1493年)に堀越公方・茶々丸を攻めて伊豆討ち入りを果たすと、その後は相模へ進出しながら、同時に今川家の合戦にも参戦する縦横無尽な働きを見せています。
今川と北条の深い関係は、初代・早雲から始まっていたんですね。
山吹の里

◆太田道灌のエピソードとして知られる「山吹の実」は非常に示唆的な内容であり、江戸時代に湯浅常山が成立させた『常山紀談』に記されています。
そのせいか相当面白いです。
↓
あるとき、道灌が鷹狩に出かけると、急な雨に遭い、民家で雨よけの蓑を借りようとしました。
しかし、出てきた娘は山吹の花を一輪渡すのみ。
「んだよ、ワケわかんねー! しかも、結局、貸してくんねーのかよ!」
怒りながら帰った道灌は、家臣から娘の真意を聞かされ、己の無学を恥じます。
というのも彼女は、以下『後拾遺和歌集』の歌を踏まえて、花を渡してきたのです。
◆兼明親王
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに 無きぞ悲しき」
【意訳】山吹は、七重にも八重にも花は咲いているけど、実の(蓑)が一つもないことが哀しい(蓑をお貸ししたくともできないのです)
関東の貧しい農家の娘がそんな教養ないやろ――そんなツッコミは野暮であり、これぞインテリジェンスというお話でしょう。
主家の招待

◆鎌倉幕府の二代目将軍・源頼家も風呂場で暗殺されたと伝わりますしね……。
道灌の最期

◆暗殺した扇谷上杉も、敵対していた山内上杉も、結局は北条によって関東を追われます。
守護代だった長尾家出身の謙信へ引き継がれるわけですね。
障子の話だろが!

◆おそらく神童だったのでしょう。
でなければ、あれだけ活躍できませんしね……というわけで、道灌の詳細については別記事「太田道灌の生涯」をご覧ください。
なお、ショート動画で楽しめる、アニィたかはし『大河ブギウギ豊臣兄弟編Youtube』はこちらから👇️
参考書籍
湯浅常山/大津雄一/田口寛『戦国武将逸話集―訳注『常山紀談』巻一‐七』(2010年2月 勉誠出版)
文:五十嵐利休

