土曜日の再放送に合わせて、大河ドラマ『豊臣兄弟』をマンガで振り返る――。
第15話はサブタイトルが「姉川大合戦」だったように、見どころは織田徳川軍と浅井朝倉軍の激突でしょう。
両軍で数多の被害を出す激戦だったとも伝わり、ドラマの中では戦国の転職王こと藤堂高虎も浅井方の一兵卒として登場しました。
さっそく本編へ参りましょう!
悪夢

◆足に刀をぶっ刺した後で、金ヶ崎城から京都まで100kmの道のりを戻った秀吉。
しかも背後からの敵兵を迎撃しながら……いやいや、普通はムリっしょ~~~!
小癪

◆てっきりいつもの勢いで蹴り飛ばすのかと思ったら、今回の信長は、なんとも柔道っぽい投げ方でした。
持ち上げてから叩きつけるような投げ方で、あの技の名称をご存じの方がいらっしゃいましたら、武将ジャパンのFacebookやエックスにてご教示いただければ幸いです。
空腹

◆嫁ぎ先と実家が戦争状態になったら、輿入れした姫は離縁するの?
時代考証・黒田基樹氏は「いちいち離縁しない」と御著書の中で申しております。戦争が終わった後、仮に両家が関係復活を望んだ場合、その姫が円滑なつなぎ役にもなるからです。
例えば伊達家の義姫(政宗の母)も、実家の最上家と、嫁ぎ先の伊達家の間で交渉を請け負っていたことで知られますね。
しかし家の事情で離縁となる者たちも実際おりまして……後日、別記事にてまとめます。
遅参

◆本作の徳川家康は、三方ヶ原でなくても漏らしそうな場面ばかりですね。
ただし、今回の信長はわざと異常なキレ方をしていました。
なぜなら家康が……。
策だよ

◆そう、信長のブチキレには続きがあり、叱責された家康は「姉川の戦場から逃げ出したことにして相手を油断させる」という策だったのですね。
いや、徳川軍の士気が下がって普通に負け戦になるだろ……と一瞬思うのですが。
感想

◆かつて信長の茶坊主を斬って織田家を追い出されていた割に緊張感のない前田利家。
当初は秀吉と犬猿の仲で描かれていましたが、徐々に距離感縮みつつありますのぅ。
信長の策は、竹中半兵衛には読まれているようです。
何でもサクサクと見透かす半兵衛は、もう、この物語の著者認定。
藤堂高虎

◆ついに登場しました藤堂高虎!
七度主君を替えたことで知られる戦国の転職王――というと、なんだか薄情な人と思われるかも知れません。
実はこの高虎、たしかに何度も主君を替えましたが、豊臣秀長に仕えてからは秀長の死まで仕えています。
要は相性を重視したのでしょう。
後には徳川家康にもすっかり気に入られて、単に巨体の武力頼みな人物ではありません。
今後、ドラマの中でも重要な存在となっていくでしょう。
決戦地

◆姉川の戦いが終わると、周辺には「血原(ちはら)」などの地名が残されました。
現在は心霊スポットとして有名なようで、検索したらなかなかの件数がヒットします。
キッカケはなんであれ、姉川の戦いが世間に知られることは、戦国ファンとしては喜ばしいことではないでしょうか!
戦国の転職王につきましては、別記事「藤堂高虎」をご覧いただければ幸いです。
では、また来週!
◆『豊臣兄弟』総合ガイド|秀吉と秀長の生涯・家臣団・政権運営等の解説
参考文献
太田牛一/中川太古『信長公記』(2013年10月 KADOKAWA)
岡田正人『織田信長総合事典』(1999年9月 雄山閣)
文:五十嵐利休
【参考】
豊臣兄弟/公式サイト

