西郷隆盛の愛人

西郷隆盛(石川静正画の油彩)/wikipediaより引用

幕末・維新

あの西郷にも愛人がいたってマジ?その名も「豚姫」という祇園仲居の人柄に惚れて

こちらは2ページ目になります。
1ページ目から読む場合は
豚姫
をクリックお願いします。

 

歌舞伎にもなったロマンス

大柄だった西郷と、これまた大女の「豚姫」。

キングサイズのロマンスとしてなかなかユニークです。

数多の浮き名を流した幕末志士たちの中で、西郷のロマンスは珍しい。

そんな“美味しいネタ”に劇作家が目を付けないワケがなく、過去には劇作家の池田大伍が歌舞伎の脚本にしました。

西郷に惚れているお玉(劇中での豚姫の名)が、彼と心中しようと思い詰め、なんだかその頃、煮詰まっていた西郷もそうしようとするのですが、大久保利通が止めるというあらすじだそうで。

大久保利通/wikipediaより引用

残念ながら現在ではめったにお目にかかれなさそうですが、大河効果で上演されるかもしれませんね。

そもそも短い演目なので上演しやすいですね。

 

大河ドラマにも出ていた?

さてこの豚姫。

そのモデルと思しき人物が大河ドラマ『西郷どん』にも出演しておりました。

仲居の「お虎」役でご出演された、お笑い芸人・ハリセンボンの近藤春菜さんです。

「角野卓造じゃねーわ!」でお馴染みの方ですね。

近藤春菜さんは「豪快さ」というよりメンタル的な「優しさ」を感じてしまうのですが、明るい方には間違いありません。

リアルに斬り合いがあり、殺伐とした京都で、彼女のようなキャラが出てくれば、少しは気持ちも楽になるのでは、と思います。

西郷だって、幾度も哀しく理不尽な目に遭い、自らも非情な決断を下しております。

まぁ、ドラマではなんだかドタバタした感じで、愛人という雰囲気はほとんどなかったのですが。

今回の大河で再現するにはあれが限界だったのかもしれませんね。

あわせて読みたい関連記事

木戸孝允(桂小五郎)
木戸孝允(桂小五郎)の出世道~なぜ維新の三傑に数えられる存在となれたのか

続きを見る

木戸松子
幾松こと木戸松子の波乱な生涯~デキる美人妻は夫の孝允をどう助けたのか?

続きを見る

久坂玄瑞
久坂玄瑞は幕末一のモテ男だった~松陰の遺志を継ぎ夭折した25年の生涯に注目

続きを見る

西郷隆盛
西郷隆盛~幕末維新の時代を最も動かした男~誕生から西南戦争まで49年の生涯とは

続きを見る

勝海舟
なぜ勝海舟は明治維新後に姿を消したのか?生粋の江戸っ子77年の生涯

続きを見る

大久保利通
大久保利通49年の生涯まとめ~紀尾井坂に斃れた維新三傑の最期は自業自得なのか

続きを見る

近藤勇
近藤勇が新選組で成し遂げたかったことは?関羽に憧れ「誠」を掲げた35年の生涯

続きを見る

文:小檜山青
※著者の関連noteはこちらから!(→link

【参考】
勝海舟/江藤淳/松浦玲『氷川清話 (講談社学術文庫)』(→amazon
歴史読本編集部『物語 幕末を生きた女101人 (新人物文庫)』(→amazon

TOPページへ

 



-幕末・維新
-,

×