マグニチュード7クラスの大地震は昭和・平成で何度起きたか?【地震歴史まとめ】

 

日本の歴史においてM7クラスの地震は何回起きたのか?

上記のテーマに沿って、古墳~平安、鎌倉、江戸時代・・・と【地震歴史】について触れてきました当連載ですが、本日はいよいよ【昭和・平成】編です。

1995年阪神淡路大震災や2011年東日本大震災など。

この時代は説明するまでもないよ、と思われるかもしれませんが、意外に見落としている地震も多く、また、今後の懸念を示唆する揺れも幾度と無く発生しております。

M7クラス地震のほぼすべてを網羅しましたので、 過去を振り返ると共に、今後の防災・減災活動に役立てていただければ幸いです。

新潟地震液状化

1964年新潟地震の液状化現象によって倒れる県営川岸町アパート

 

Contents
第一章 古墳・飛鳥・奈良・平安
第二章 鎌倉・室町・戦国
第三章 江戸
第四章 明治・大正
第五章 昭和・平成

※地震記録は、気象庁や内閣府の地震調査研究推進本部の資料、『理科年表』(国立天文台編)を元に進めて参ります。

 

昭和平成にM7クラスの地震は何度発生したか?

1925年から2016年までに日本で発生したM7クラス(M6後半含む)の地震は全部で49回です。

おおよそ1.8年に1度の割合で起きている計算。平成に入ってからは13回ですので、そのペースはほぼ変わっておりません。

むろん、その全てが甚大な被害を伴うものではないですが、1995年阪神淡路大震災のようにマグニチュードの規模は超巨大でなくても、震源の浅い内陸型地震はとてつもない悲劇となるおそれがございます。

では、下記のように地域で色分けしながら、各地震について見て行きたいと思います。

北海道
東北(太平洋側)
北陸東北(日本海側)
関東
中部・近畿
中国
九州
南海トラフ巨大地震

 

【昭和・平成のM7クラス地震年表】

1927年 北丹後地震 M7.3  死者2,925名 家屋全壊12,584軒
1930年 北伊豆地震 M7.3  死者272名 家屋全壊2,165軒
1931年 西埼玉地震 M7.3  死者16名 家屋全壊207軒

1933年 三陸沖地震 M8.1  死者・行方不明者3,064名
家屋流失4,034軒 家屋倒壊1,817軒 浸水4,018軒
津波の高さは、綾里湾で28.7mに達する。

1936年 宮城県沖地震 M7.4  小津波の発生
1938年 茨城県沖地震 M7.0  福島県で家屋被害250軒 小津波の発生
1938年 東シナ海 M7.2  平良港が津波により桟橋流出
1938年 福島県沖地震 M7.5→M7.3→M7.4 
11月5-6日に発生し、M7クラスの地震が年末まで続く
1940年 積丹半島沖地震 M7.5  利尻で津波3m
1941年 日向灘地震 M7.2  死者2名 家屋全壊27軒

1943年 鳥取地震 M7.2 
死者1,083名 家屋全壊7,485軒 家屋半壊6,158軒
この後、1945年の敗戦前後にかけて4年連続1,000名超の死者となる四大地震の始まり。

1944年 東南海地震(紀伊半島沖)M7.9 
東海地方で死者・行方不明者1,223名
全壊家屋17,599軒 半壊家屋36,520軒 家屋流失3,129軒
津波が各地に襲来し、熊野灘で6-8m、遠州灘で1-2m

1945年 三河地震 M6.8 
死者2,306名 家屋全壊7,221軒 家屋半壊16,555軒 非住家全壊9,187軒
戦時中につき報道も控えられ、記録が少ないが、規模の割りに被害大。
特に東海地方は軍需工場も多く、戦時中のため国民にはほとんど知らされなかった。

1946年 南海地震(紀伊半島沖)M8.0 
中部・西日本を中心に死者1,330名
家屋全壊11,591軒 家屋半壊23,487軒 家屋流失1,451軒
津波は高知・三重・徳島で4-6mに達する。
高知県では15平方キロメートルの田園が海面下に沈没。

1944年の東南海地震と合わせて、間隔を置いて連動した南海トラフ巨大地震との見方も。
南海トラフ地震震源域

 

1945年 青森県東方沖地震 M7.1  死者2名
1947年 与那国島近海地震 M7.4  死者1名

1948年 福井地震 M7.1 
死者3,769名 家屋全壊36,184軒 家屋半壊11,816軒 家屋焼失3,851軒
南北に全長25kmの断層が発生
この地震により北陸地方で展開する大和百貨店の福井店が全壊となった
福井地震450

 

1952年 十勝沖地震 M8.2  死者28名 津波発生
1953年 房総沖地震 M7.4  銚子付近で津波2-3m
1958年 択捉島付近地震 M8.1 
1961年 日向灘沖地震 M7.0 
1961年 釧路沖地震 M7.2 
1961年 北美濃地震 M7.0  死者8名
1962年 十勝沖地震 M7.1 
1963年 択捉島付近地震 M8.1 

1964年 新潟地震 M7.5 
死者26名 家屋全壊1,960軒 家屋半壊6,640軒 家屋浸水15,297軒
新潟市内の各所で【液状化現象】による噴砂水。
長周期地震動(長い周期でゆっくりと揺れる)による影響石油タンクで火災が発生

液状化現象により、県営川岸町アパートはドミノ倒しのように建物が倒れ
新潟地震液状化

同年5月に竣工したばかりの昭和大橋は約1カ月後に液状化現象によって脆くも崩れた
新潟地震長周期地震動による鉄橋崩壊

 

1968年 1968年日向灘沖地震 M7.5  死者1名
1968年 十勝沖地震 M7.9 
死者52名 負傷者330名 家屋全壊673軒 家屋半壊3,004軒
三陸沿岸で3-5mの津波
1972年 八丈島東方沖地震 M7.2 
1973年 根室半島南東沖地震 M7.4 
1974年 伊豆半島沖地震 M6.9 
死者30名 負傷者102名 家屋全壊134軒 家屋半壊240軒
1978年 伊豆大島近海地震 M7.0 
死者25名 負傷者211名 家屋全壊96軒 家屋半壊616軒
道路損壊1,141カ所 がけ崩れ191カ所
1978年 宮城県沖地震 M7.4 
死者28名 負傷者1,325名 家屋全壊1,183軒 家屋半壊5,574軒
道路損壊888カ所 山崖崩れ529カ所
ブロック塀などによる圧死が目立ち被害者18名
1983年 日本海中部地震 M7.7 
秋田を中心に死者104名 負傷者163名
家屋全壊934軒 家屋半壊2,115軒 家屋流失52軒 一部損壊3,258軒
場所によっては、津波警報前に津波到達
1993年 釧路沖地震 M7.5 
死者2名 負傷者967名
1993年 北海道南西沖地震 M7.8 
奥尻島で青苗地区が火災で全滅するなど、甚大な被害が発生
死者202名 行方不明者28名 負傷者323名
1994年 北海道東方沖地震 M8.2 
負傷者437名 家屋全壊61 家屋半壊348軒
1994年 三陸はるか沖地震 M7.6 
青森県八戸市を中心に被害
死者3名 負傷者788名 家屋全壊72軒 家屋半壊348軒

三陸はるか沖地震により、八戸市内のパチンコ屋は1階部分が崩れ落ちる
三陸はるか沖地震

 

1995年 阪神淡路大震災 M7.3 
活断層による直下型地震で神戸などで被害甚大
死者6,434名 負傷者43,792名
家屋全壊104,906軒 家屋半壊144,274軒 全半焼7,132軒
阪神淡路大震災

 

2000年 鳥取県西部地震 M7.3 
負傷者182名 家屋全壊435軒 家屋半壊3,101軒
2003年 宮城県沖地震 M7.1 
負傷者174名
2003年 十勝沖地震 M8.0 
死者1名 行方不明者1名 負傷者849名
家屋全壊116軒 家屋半壊368軒
北海道・本州の太平洋沿岸に4mの津波発生
2004年 新潟県中越地震 M6.8 
逆断層型地震により被害大きく死者68名 負傷者4,805名
家屋全壊3,175軒 家屋半壊13,810軒

新潟県中越地震で上越新幹線が脱線
新潟県中越地震

 

2005年 福岡西方沖地震 M7.0 
死者1名 負傷者1,204名 家屋全壊144軒 家屋半壊353軒
2005年 宮城県沖地震 M7.2 
2007年 能登半島地震 M6.9 
死者1名 負傷者356名 家屋全壊686軒 家屋半壊1,740軒

2007年 新潟県中越沖地震 M6.8 
原発で初めて被災
死者15名 負傷者2,346名 家屋全壊1,331軒 家屋半壊5,709軒
2008年 岩手宮城内陸地震 M7.2 
山間地での逆断層型地震
死者17名 行方不明者6名 負傷者426名
家屋全壊30軒 家屋半壊146軒 地すべりなど多発

この揺れで祭畤大橋が崩壊した
岩手宮城内陸地震

2011年 東日本大震災 M9.0 
死者16,278 行方不明者2,994名※理科年表
(警察庁発表では死者15,884名 行方不明者2,633名)
負傷者6,179名 家屋全壊129,198軒 家屋半壊254,238軒
死者の90%以上が津波による水死
津波の高さは最大で40mとも
869年貞観地震と1896年三陸沖地震クラスとの見方あり

2011年 宮城県沖地震 M7.1 
2011年 福島県浜通り地震 M7.0 

2016年 熊本地震 M7.3 

4月14日の震度7(M6.5)の2日後の16日に本震(M7.3)震度7が起き、熊本城の石垣や建物が大崩壊する惨事となった。

東日本大震災の前にも幾度と無く東北沖では大きな地震が発生し、1944年から1946年にかけては南海トラフ巨大地震も起きてます。

このときは戦時中・戦後の混乱期にあり、人々の記憶や、記録が少なく、大きな印象とはなっていないかもしれませんが、同震源域での地震は2040年代までに60-70%の確率で発生すると考えられております。

くれぐれも注意を怠らぬよう備えていきたいものです。

 

Contents

第一章 古墳・飛鳥・奈良・平安
第二章 鎌倉・室町・戦国
第三章 江戸
第四章 明治・大正
第五章 昭和・平成

※過去の地震記録は、内閣府の地震調査研究推進本部の資料や『理科年表』(国立天文台編)を元に進めております。

 








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