五輪の起源となった【古代オリンピック】とは何ぞや?
そんな疑問を呈すると、多くの方が『えぇと、古代ギリシャでみんなスポーツっぽいことをしていたのよね~』と、なんとな~く思う程度ではありませんか?
しかし、これが探ってみると、なかなか刺激的なもので。
2024年7月26日はパリ五輪が開催される日。
本日は大きく過去に遡り、JOCのサイトには書かれていない、古代オリンピックの裏話に迫ってみましょう。
お好きな項目に飛べる目次
お好きな項目に飛べる目次
古代オリンピックの基本情報
①どこで開催された?
→エーリス地方のオリンピュア(現在のギリシャ イリア県 アルヘア・オリンビア)
②いつ開催されていた?
→紀元前9世紀〜紀元後4世紀
③開催頻度は?
→今と同じく4年に1度
④どんな競技が行われていた
→主な陸上競技:短距離走、中距離走、長距離走
→主な格闘技系:レスリング、ボクシング、パンクラティオン(ルール無用なんでもありの格闘技)
→その他競技:戦車競走(流血もありの激しい競技だった)
害虫に襲われ、早朝から16時間立ちっぱなし
紀元前9世紀から紀元後4世紀にかけて行われたという古代オリンピック。
肉体を鍛え上げたアスリートたちが、己の限界を競い合う――。
それを観戦したいという願いは、今も昔も同じでしょう?と思いきや、古代ギリシャ人の方が熱心だったかもしれません。
なんせ観戦の環境がハンパじゃありません。
あの困難を耐えきるだけでも、相当なもの。入場こそ無料ですが、それは苦行そのものでした。
・ギリシャに降り注ぐ容赦ない日光
→おまけに雷雨のときでも浴びっぱなしです
・早朝から16時間立ったまま
→選手より辛いんでは?
・蠅が大量発生!
→それ以外の害虫にも容赦ないほど襲われます
・不衛生
→下痢や発熱を訴える者が多数
・観戦中の食事はあやしい行商人が売る
→硬く、正体がわからないチーズやパンのみ
・川は干上がっていて水不足
→水分補給はワインです
・観客の汗
→猛烈に臭くなります
・宿泊施設レオニダイオンは一部しか利用できない
→一般客は野宿と自炊で乗り切らねばならない
いやぁ、これは厳しい。
観戦するだけで死にそうですわ。
それでも見たいという情熱が半端ないっすよね。
なんせ当時、奴隷に対して、「反抗的だな。お前をオリンピック観戦させてやろうか!」と脅すこともあったほどだとか。
こうなると、いよいよ観客の気持ちが理解できなくなってきます。
※続きは【次のページへ】をclick!