大河ブギウギ光る君へ編 光る君へ

まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第42話』八方塞がりの道長は宇治で泣く

2024/11/09

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――第42話の見どころは弱ってゆく藤原道長でしょう。

三条天皇との政争に打ち勝つため、色々と考えを巡らせた結果、藤原彰子にはそっぽを向かれ、顕信は出家してしまい、藤原娍子と藤原妍子の一帝二后を成立させてしまう。

さっさと譲位してワシの孫を即位させてぇ~!

という思いを抱えているはずでしょうけど、一体どうしていいのやら、頭を抱えてついには自らがダウンしてしまう……第42話を漫画で振り返ってみましょう!

 

延暦寺

◆三条天皇との政争を警戒していた藤原道長は、源明子との間に生まれた息子・藤原顕信の蔵人頭就任を固辞。

これにキレた顕信が出家してしまったことが第41回放送で描かれました。

鬼気迫る顔の明子に「顕信を殺したのはお前だ!」と迫られ、道長自身も「マズい……」と思ったのか、比叡山まで出向くものの、馬に乗ったまま入山して叱られたということが伝わっています。

三条天皇の意地悪顔がナイスなシーンでしたね~。

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参加者四人

◆血筋からは無理だとされる藤原娍子を皇后にしたい三条天皇は、道長の娘・藤原妍子を中宮にするという条件を提案してきました。

いわゆる一帝二后ですね。

道長自身も強行した大技だけに真っ向からの反論もできず、そこで立后の日をバッティングさせる作戦へ。

三条天皇は時間をズラすことで事態を回避……したかに思えましたが、現実は違いました。

公卿たちが空気を読んで道長に遠慮して、軒並み宴を欠席したのです。

参加者はそんなこと気にしない藤原隆家ぐらいでした。

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読書習慣

◆最初からわかっていたことなのに、藁にも縋る思いでまひろに聞いてしまった。

それゆえ劇中の道長も「つまらぬことを言った」と謝っていたのでしょう。

しかし、執筆者を前にして「物語ではどうにもならん」と言ってしまうのはあまりに無神経でしたよね……。

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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