土曜日の再放送に合わせて、大河ドラマ『豊臣兄弟』をマンガで振り返る――第41回のテーマは家康の上洛と臣従でしょう。
秀吉の母・大政所(なか)が人質に送られることでようやく重い腰を上げた家康は大坂へ出向きます。
宿泊所としたのは弟・秀長の邸宅。
そこで酒を酌み交わし、秀長をぶっ殺~す……ということでマンガ本編で見てまいりましょう!
俯瞰

◆確かに本作は、畳の上で会議をしている豊臣一家を頭上から撮影する構図が好きですよね。
ただ、あの様子がどうにも弛緩しきった感じで……まるで正月休みで暇な親戚がトランプや花札でもやっているような。
『ゲーム・オブ・スローンズ』の小評議会のように「そのテーブルにつくとピリつく話が出てくる!」というような緊迫感も欲しいっす。
里芋

◆里芋が、百姓時代のシンボル的なアイテムで出てきます。
豊臣兄弟と直接結びつけるエピソードでもあるのかな?と思ったら、そうではないようです。
ただ、尾張や三河でも古くからよく食べられていて、二人が実際に口にしていた可能性はかなり高いでしょう。
愛知県には郷土料理として味噌田楽とか、あるいは「里芋入りおはぎ」なんてのもあるそうで、食べてみたいっすね!
薪

◆大政所で最も著名なエピソードは、もしかしたらこれかもしれません。
そう、徳川に人質へ送られたとき、屋敷の周りを薪で囲まれたという話です。
「殿(家康)に何かあったら、即オマエを焼き殺す!」
そんな意図で本多重次が準備させたと言います。
ではいったい重次の「火の用心の手紙」とは?
もう一人の本多

◆大政所を焼き殺す!と脅していた本多重次が、自身の妻に宛てた手紙では「火の用心よろしく」という歌を送っていました。
なかなかシュールな構図ですが、それにしても重次は、同じ本多でも忠勝や正信と比較して名を知られていませんよね。
詳細は以下の記事に譲りますので、本マンガ終了後に併せてお楽しみください。
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秀吉の母・大政所は屋敷ごと焼かれそうになった?薪を積んだ本多重次のその後
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盃

◆ガチ目のアル中、戦国時代は結構あり得ました。
毛利一族あるいは足利将軍の中にも、“酒”が原因で死んだのでは?とされる人物が少なからずいます。
射手

◆そもそも家康のサインがユルすぎるんよ!
酒を飲んでる最中、意図せず盃を落としてしまうなんて実際ありえる場面でしょう。
それを暗殺の合図にするほうがヌケサクですので、家康に矢を放った刺客係は無罪で許してあげたい。
というか、豊臣政権のNO.2を暗殺しようだなんて、あまりにも危険すぎませんか……。
鋸引きや釜茹でで処刑されまっせ。
月代

◆未遂とはいえ暗殺事件の処罰が“月代(さかやき)”とは秀吉が優しすぎる。
まぁ、ここで家康を追い詰めて殺してしまえば、おそらく秀吉の母と妹の命もないわけで。
家康がなかなか上洛せず、最終的に人質を2人もあずかった理由が納得いきますね。
さし飲み

◆石川数正との再会を果たし、互いの真意を理解し合えた二人。
しかし、このシーンは欲しくなかったなぁ。二人はもう二度と、ゆっくり話などできない状況でいて欲しかったっすわー!
数正は、徳川のために働くつもりで豊臣方にいる。
その思いが果たして徳川方に通じているのかどうかわからない。
家康にしても真意がわからず歯がゆい。
それでも数正は……という苦しい状況にいるほうが、視聴者も思い入れして涙を誘われちゃうのでは?
実際、秀吉だって目を光らせていて、二人の接点には厳しい態度でいるでしょう。
ということで、次週またよろしくお願いします! 本多重次の薪エピソードは以下に詳細がありますので、よろしければ併せてご覧ください。
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秀吉の母・大政所は屋敷ごと焼かれそうになった?薪を積んだ本多重次のその後
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◆『豊臣兄弟』総合ガイド|秀吉と秀長の生涯・家臣団・政権運営等の解説
参考文献
- 黒田基樹『羽柴秀長とその家臣たち ―秀吉兄弟の天下一統を支えた18人―』(2025年6月 KADOKAWA)
- 河内将芳 編『図説 豊臣秀長 ―秀吉政権を支えた天下の柱石―』(2025年3月 戎光祥出版)
文:五十嵐利休
【参考】
豊臣兄弟/公式サイト


