毎週土曜日13時50分(初回は2時5分)に大河ドラマ『べらぼう』をマンガで振り返る、本連載の第1話がついにスタート!
今回は、放送が始まる前の作者予想を含めた第0話(プロローグ)と第1話、あわせて2話分を掲載してまいります。
吉原で育った蔦屋重三郎が果たしてどんな“べらぼう”な生涯を歩んでいくのか。
さっそく漫画で振り返ってみましょう!
※「ありがた山の寒がらす」の意味をご覧になりたい方は、6ページ目の「サブタイ回収」をクリックしてください
予習

蔦屋

本名

圧政

見どころ

錦絵

まとめ

よろしく

◆ということで、ここまでが『べらぼう』開始前にアニィたかはし(著者)がまとめたプロローグ。
大火

◆結局、そっちを持つんかーい!
と思いきや、石像は持ち運べないので「お歯黒どぶ」の中へ放り込まれたんでしたね。
お歯黒どぶとは吉原を囲んでいた堀のことで、水が張られていたため、石像は火からは守られます。問題は、その後拾い上げられるのかどうか……。
貸本屋

◆「なんだい野暮な男だね!」「おめぇなんて江戸っ子じゃねぇ!」
というセリフ、今後、何回出てくるか。誰か数えてくれませんかね……。
読み聞かせ

◆「サザエさん症候群」とはてっきり現代日本人特有の現象かと思いきや、別名「ブルーマンデー症候群」ともいい、世界共通の概念だったんですね。
病気で弱りきった朝顔姐さんが不憫でなりません。
浄念河岸の女郎屋に落ちてしまっては、もはやその先は明らかなわけで……。
階段落ち

◆蔦屋重三郎を演じる横浜流星さんは、少年期から極真空手を習っており、中学時代には国際大会での優勝経験もあるほど。
過去に出演した他作品では、アクションシーンが見どころだったりしていて、今後、本作でも期待できそうです!
厠の人物

◆平賀源内を演じる安田顕さん。
山師ともされる源内の胡散臭さが、絶妙なさじ加減で出ていて最高ですね。
史実では、れっきとした学者でもあり、マルチな才能で生きた方です。
よろしければ以下の関連記事もご覧ください(記事末にもリンクがございます)。
-

田沼の時代を盛り上げた平賀源内!杉田玄白に非常の才と称された“山師”の生涯とは
続きを見る
山吹色

◆本放送でも、渡辺謙さんの最初のリアクションが良すぎたため、一瞬「マジか!」って思ってしまった方、私だけじゃないでしょう。
重商主義の田沼意次。
米から銭へ――という非常に難しい舵取りを任せられているわけで、賄賂で集めた金がどう使われるか、今後、要注目ですね。
単に私腹を肥やしているだけなら単なる守銭奴扱いされて終わりですが、実際は……?
サブタイ回収

◆劇中で『べらぼう』という語句は程よく登場しましたが、今回の「ありがた山の寒がらす」というサブタイはよりインパクトありましたね!
一体どういう意味なのか?
というと、シンプルに「ありがとう」となります。
田沼意次から教えられたことに対しハッとした思いで気付かされた、蔦屋重三郎からのお礼の言葉でしょう。
当時は他にも「ありがた山のとんびからす」などの言い回しがあり、単に「ありがとう」と言うのを照れ隠しから生まれたようで、江戸っ子特有の面白い感覚が見て取れます。
本作にも登場するであろう恋川春町の作品『金々先生栄花夢』の中でも、まさに「ありがた山のとんびからす」という一節が使われていたりして……今後、本作のどこかで再登場したりするかもしれませんね。
楽しみに待っておきましょう。
禁錮三日

◆基本的に当時の遊郭で用いられた私刑であり「桶伏せ」という名称が付けられています。
金を持たずに遊んだ客を閉じ込めておくのです。
メシだけは与え、トイレは中でさせる。
そして家族の者が金を持ってくるまで見せしめにしておく。むろん糞尿が中にあるわけですから臭いも凄まじいものでしょう。
蔦屋重三郎の場合は、身内だけにそこまでしないような気もしますが……いずれにせよ第一回放送から、凄まじく濃度の高い当時の風習が出てきて勉強になりますね。
皆さま、今後一年、よろしくお願いします!
あわせて読みたい関連記事
-

田沼の時代を盛り上げた平賀源内!杉田玄白に非常の才と称された“山師”の生涯とは
続きを見る
-

『べらぼう』主人公・蔦屋重三郎~史実はどんな人物でいかなる実績があったのか
続きを見る
-

『べらぼう』恋川春町の最期は自害だった?生真面目な武士作家が追い込まれた理由
続きを見る
-

直前予想!大河ドラマ『べらぼう』は傑作となるか?タイトルから滲む矜持に期待
続きを見る
-

史実の田沼意次はワイロ狂いの強欲男か 有能な改革者か? 真の評価を徹底考察
続きを見る
【参考】
べらぼう/公式サイト





