まんが『大河ブギウギ べらぼう編』のアイキャッチ画像/東洲斎写楽の『初代市川男女蔵の奴一平』/土曜日の再放送に合わせて大河ドラマを共に振り返る4コマまんがです

大河ブギウギべらぼう編

まんが『大河ブギウギ べらぼう編 第47話』蔦重栄華の「夢噺」はいつからだ?

毎週土曜日13時50分に大河ドラマ『べらぼう』をマンガで振り返る――。

第47回放送の注目は「替え玉」でしょうか。

一橋治済がお忍びで歩いているところを偶然見かけた長谷川平蔵が声をかけると、その正体は阿波藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛でした。

史実では東洲斎写楽とされる十郎兵衛、この世界線では一橋治済と成り代わり、一橋家に送り込まる役割を背負っています。

そして本物の治済は阿波へ幽閉で溜飲を下げる……ってことで第47回放送を振り返ってみましょう!

📘 『べらぼう』総合ガイド|登場人物・史実・浮世絵を網羅

 

Who?

 


正体

◆史実での東洲斎写楽である斎藤十郎兵衛。

それが一橋治済そっくりで替え玉になるとは!

こりゃもう、非現実であることが確定的すね……。

 

閑話

◆本まんが著者のアニィも完全に苦悩していますね。

最終回にどんな“隠し玉”を用意しているのか。

脚本が森下佳子氏だけに「そう来たか!」と悶えたい……というか『べらぼう』序盤の蔦屋重三郎も、大田南畝から「おまえさんにゃ、そう来たか!がお似合い」と言われてましたね。

さて、ここから先はアニィ推理の始まりだ!

 

リセット

◆こちらの絵は東洲斎写楽による『初代市川男女蔵の奴一平』ですね。

東洲斎写楽『初代市川男女蔵の奴一平』

東洲斎写楽『初代市川男女蔵の奴一平』/出典:メトロポリタン美術館蔵

物語とは違って、史実の写楽が描いた浮世絵で、現在、メトロポリタン美術館に所蔵されているものです。

これを劇中での斎藤十郎兵衛(本物の写楽)が描いたことにして、それを蔦重が見たことから閃き、始まったのが『蔦重栄華乃夢噺』。

蔦重は、源内が残した遺作を書き始めるという展開へ……。

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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