毎週土曜日13時50分に大河ドラマ『べらぼう』をマンガで振り返る――。
第41回放送の見どころは須原屋さんの隠居と蔦屋重三郎の再起でしょう。
無茶な黄表紙販売で幕府に身上半減の処罰を喰らった蔦重。その次に、同じく身上半減の処罰を受けたのが須原屋市兵衛でした。
手堅く商売をしていたような須原屋に、いったい何が起きたのか?
蔦重は、喜多川歌麿との関係も修復しますが、母は重い頭痛を抱えており、なんとも不穏な状況のまま尾張まで出張へ……ということで漫画で振り返りましょう!
須原屋さん

◆呑気な蔦重は「よくわからん理由」と言っておりますが、幕府にとっては一大事であり、このころロシアから開国のプレッシャーを受け始めました。
黒船が突然現れた!
オドオドして何もできない幕府!
学校の授業ではそんな風に習いましたが、ペリー来航のずっと以前から開国の要望はあったんですね。
なんせ寛政4年(1792年)にロシアへ漂流していた大黒屋光太夫が帰国します。
次回の42回放送で、その辺が取り上げられそうですね。
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ちなみに本日11月1日は「紅茶の日」です。
大黒屋光太夫がエカチェリーナ2世に謁見して、日本人が初めて紅茶を頂いた日だそうで……。
ジェンダー

◆救いようのないバカですよね、滝沢。
しかし、歌麿の本質を見抜く眼力という点においては誤ったところはなく、さすが偉大な作家になるだけのことはあります。
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フォロー

◆好きな人に男も女もカンケーない――。
滝沢に芯を喰ったツッコミをされ、咄嗟にそう返答した喜多川歌麿。
いわば「LOVE」の話を「LIKE」にすり替えた手法であり、お見事でしたね。
派閥

◆家斉が大奥に入り浸りな感が凄まじい。
子供を55人作ったこの方が、それだけでなく実に在位期間50年以上だった「天明7年(1787年)~天保8年(1837年)」のが恐ろしい。
家斉の治世が幕府崩壊へ繋がったという指摘を聞きますが、まったくもってその通りかもしれませんね。
占い師

◆サイン本やらトークショーやらツーショットチェキやら。
今どきの出版イベントだけでなくアイドルの握手会イベントなど、全ての根は江戸時代に繋がってますね。
サイン会

◆山東京伝は書画会でノリノリでした。
歌麿は、まぁ、こういう場は得意な方ではなさそう。
願わくば葛飾北斎にもやらせて欲しい……。
頭のカタチ

◆大銀杏(おおいちょう)って、力士の巨躯があってこそ似合いそうな髷ですね。
好き好き愛してる

◆重度そうな頭痛からの死亡フラグがたちまくっている母つよ。
軽く受け止めながらも、初めて「おっかさん」と呼び、尾張へ出張に行く蔦重。
つよがこれほど存在感のある役どころになるとは。
高岡早紀さんの演技もよかったんですよね……というわけで次週以降も乞うご期待!
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漫画:アニィたかはし
文:五十嵐利休
【参考】
べらぼう/公式サイト




