麒麟がくる感想あらすじ

麒麟がくる第11回 感想あらすじ視聴率「将軍の涙」

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麒麟がくる第11回
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この信長はサイコパスだのなんだの言われており、そのことに対しては反論したいのですが。

サイコパスっていうか、全く空気を読まないのだとは思いますよ。だから首を箱詰めにしてしまうと。

平手信秀がものすごく嫌そうな態度で、美濃から使者が来たと告げます。知多では戦しているのに相撲じゃないだろ。そう愚痴るわけです。

「明智十兵衛っしょ。帰蝶から聞いてら。あとで行く〜」

ここは綺麗なセリフ回しですが、このくらい舐め腐った態度ということで。

光秀と信長の運命はともかく壮絶だのなんだの言われておりますが、信長はいつも自分の都合がナンバーワン、俺の味方は俺、そういう性格でしょう。

なんで相撲をしてんだよ。日課かよ。ストレス解消かよ。そう突っ込みたいことはありますが、しょうもない理由だとは思います。

そんな自分の都合が光秀よりも大事だと。信長に期待するのは、もうやめるんだ!

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はい、ここでは見ているだけで胃が痛くなる、光秀と政秀の会話になりまして。

「若殿とは一度お会いになられた。その折はどのようなお話をなされましたか?」

「鉄砲のお話をいたしました」

「鉄砲以外の話は?」

「……鉄砲だけでございます」

うん、ほら、やっぱり絶望的ですよね……信長くんは、マイブームがあるとハマっちゃう。今は相撲がそうなんでしょう。

天下の話なんてしてない! 帰蝶のこともだよ! 信長に何を期待してんだ!

光秀も、楽しくなかったとは思いますよ。延々と、延々と、鉄砲。帰蝶のことを聞こうとしても、味噌の話を振ろうとしても、鉄砲。どこで地雷を踏むかもわからないし、こんな信長と飲み会で隣席になったらつらい。そういう信長なんだ!

平手政秀は絶望しつつ、今川義元と戦う話はしなかったのかと言います。

「ありませぬ」

舌打ちする政秀。

こうやって、この若殿を育ててきた。切腹はストレス由来なんじゃないかと思えますよね。かわいそうすぎるよな……。

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政秀はここで愚痴ってしまう。

若殿は今のところ、鉄砲以外眼中にない。国友の鉄砲職人に数百挺注文して困惑させるわ。尾張が傾きかけているのに、いかなるお考えか!

うーん、これは確かに絶望する。

政秀は若殿にぶち切れそうになりつつ、美濃の守護代がどう尾張を支えてくれるのかと聞いてきます。

光秀はここで、援軍を出せないという回答をするのでした。はじめにお話しておくべきだったと振り返る、そんな光秀がつらい。

おお、もう、光秀の人生はずっとこんな感じなのか……。ここで光秀が告げる利政の言い分がイラつくわけですよ。

◆蝮のええかっこした言い訳

兵は刈入れ時だから集まらないけど、末盛城の織田信秀殿の背後に迫らぬよう、織田彦五郎には目を光らせておきます。ご案じ召されますな。

嫌味かよ。織田彦五郎と内紛起こしていることへの嫌味かよ!

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政秀は「今川との戦いに参じいただけるものかと!」と絶望しております。

「その儀は平にご容赦いただきたい、申し訳ございませぬ!」

政秀は、光秀とこの場に同席している帰蝶を、ゴミを見るような目で見ています。

気持ちはわかりますよ。

利政さぁ……もっとマシな伝言ってもんがあるだろうがよぉ!

彦五郎のこと言う必要あるの? もう本当に、この空気を読めない連中なんなのよ。

 

無茶振りをされ続ける光秀の人生よ……

「私も先ほどその話を聞いたばかりで、情けなきことこの上もない……」

そんな政秀が去り、光秀と帰蝶が残されます。

地獄みがある中、帰蝶はこう尋ねてきます。

「どう思う? 私はもう美濃へ帰るべきか?」

「お帰りになりたいのですか? たとえそうであっても、お返しはいただけませぬぞ」

「左様であったな。私は人質ゆえ。父上が裏切れば、磔じゃ」

割とサラリと言ってしまう帰蝶。光秀はここで「何を考えておる?」と聞かれます。何か打つ手はないかと考えていると光秀は返します。

やはり、この二人にはそこまで恋愛感情はないと思うのです。そこをミスリードされている人は多いかと思うのですが。

光秀が燃える家の中から少女を助けた時、別に恋愛感情はありません。

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光秀は、困っている人がいれば理性が止めるまでもなく、動いてしまうところがある。

そういう人は他にも実在します。

誰だって会ったことはあるのではありませんか。困っている時、サッと助けてくれた人。電車で席を譲る、ベビーカーを運んで階段を登ってくれる。痴漢を追いかけて捕まえようとする。

そういう周囲からどう見られるか、自分の苦難をものともしない人には、何かあるのではないかという探究はまだまだこれからではあるのです。

ずば抜けたボランティア活動、臓器や骨髄提供をした人を集めて調べるとか。そういう試みはまだまだ始まったばかりなのだそうで。

でも、人類史にはそういう人の話は出てくる。

宗教の説話とか。『三国志演義』の劉備とか。『西遊記』の三蔵法師とか。『水滸伝』の宋江とか。

光秀の凄みは未解明で古典的。だからこそ、いろいろ面倒なことに巻き込まれるわけでもあります。

これは個人的な愚痴ですけれども。本作の長谷川さんのイラストは、他の作品由来の殺気だったイメージを忘れて、目の前にあるむしろ清らかなイメージなんじゃないかと思うんですよね。

実年齢の限界はあるとか言われておりますが、今週なんて見ていて無邪気で子どもっぽい場面もありましたからね。

光秀はむしろ、心優しいんだってば! 現時点では、とりあえず、そういう人です。

ここで、一汗かいてさっぱりした信長がやってきます。

楽にせよと言います。

美濃のことは平出から聞いて、理解しております。「面目次第もございませぬ」と言われても、特に気にしておりません。はなから期待していなかったのかもしれない。

熱田からの知らせでは、刈谷城の水野が食い止めているとか。三ヶ月は守ると頑張っているそうです。

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その間に兵をかき集めて、それで戦えるかどうか。

そう言いつつ、帰蝶にゴロンと膝枕。帰蝶もまったく恥ずかしげがないわけです。

帰蝶は「元好きだった相手に今のダーリンを見せつけちゃお❤︎」みたいなことは意識しないと思います。川口春奈さんのサバサバした感じがピタリとハマった、そんな帰蝶です。

そんな川口さんと共演女優が争っているとかいう、しょうもねえ記事を書く側も、信じる側も、「もっと真面目に観察しろ!」と言いたくはなります。女同士が争う記事でホクホクしたところで、読む側の価値なんざあがりません。現実を見つめないと。

信長は、分析もしっかりしているし、うつけじゃないのです。

でも、行動はすごくうつけっぽい。帰蝶の頬に手を伸ばして、光秀が目のやり場に困り切っています。

信長は、帰蝶が光秀を好きだったにせよ、はっきり言ってどうでもいいとは思うのです。

過去、どんな恋愛があろうと、この瞬間、俺が比較するまでもないほど上書きすればいいんだよ!

嫉妬なんて自信がないつまんねえ奴の感情だよ!

この瞬間にもっと熱く燃えればいいんだよ!

そういう情熱を感じる。

そういうことが、なまじ信長役ともなれば一番大事ではありませんか。生まれる前の大河を持ち出してまで、誰かがなんか言ってくる。知らねえし! 俺の信長がベストってことにすればいいし。そういう厚かましいほどの心意気がないと、大河の信長なんてつとまらないんじゃないですかね。ましてや染谷将太さんはお若いのだから。浦島太郎? ブッダ? 知らねーよ!

やっぱり空気を読めないんですよ。

自分が相撲をしようが、帰蝶に膝枕しようが、状況は悪くもよくもならない。ならどうでもいいだろ。そういう気持ちだ。むしろ状況を好転できるのであれば、わけわからんことをしても許されるという意識もある。ゆえに、生首箱詰めしちゃう。周囲は疲れるし、呆れ果てるし、絶望するとは思います。

サイコパスだのなんだの言われている信長ですが、本作で一番わかりやすくて、素直であるとは思うのです。

怖くもないし、理解できるというか。面倒がなさそうで、慣れてしまえばむしろ楽かなと。パーティション区切ったオフィスで、好きなだけ好きなものを食べさせておけば役立つと思うんです。

漫画だと『デスノート』のLタイプかな。

椅子に変なポーズで座って、好きなものを食べている。そう好きなようにさせておけば、いろんなことを思いついてくれるのです。無理にスーツを着せてオフィスワークさせたら使えないのでしょうけれども、環境を整えれば使える奴だし、そう悪くないとも思うんだな。

そんな信長は、これはもう和議しかないと結論は出ている。刈谷城を渡して、戦はここまでにしてくれと、今川を止めさせるしかあるまい。

できるかできないかじゃない。やるしかない。そう言い切ります。なんでも、村の者の喧嘩を止めたこともあるとか。強い方の顔を立ててやればよい。誰が仲立ちをするのか? そこがポイントのようです。

やはりこの信長、バカなのか賢いのかわからないような。村の者の喧嘩と、大名同士の抗争を一緒にするなって?

そこはどうでしょう。
人間の心の動きは、規模の大小には関わりなく通じるものがありますからね。

ここで光秀は、黙っていられない。

かつて、美濃で土岐頼純と頼芸が争って大戦になったことがある。あのときは、将軍家のお取りなしでおさまった。帰蝶もその話を覚えています。

とはいえ、織田家は守護ですらない。動いてくれるのかどうか。

ここで、光秀が京都で将軍の側に仕える者とよしみを結んだことを持ち出されます。それを頼ってみてはどうじゃ。そういう流れで、また光秀が旅に出るしかないわけです。

思案のしどころです。なんせ人質に出された帰蝶の命もかかっているぞ!

そう当然の顔で迫ってくる信長と帰蝶。なんなんだ、こいつらなんなんだ! もっと丁寧に頼むそぶりを見せて!

と、ここでふと思ったんですけど。信長さぁ……帰蝶の命がかかっているのに、余裕ぶっこきすぎでしょ。いや、いいんです。信長にそこは期待しないでおこう。

確かに信長は帰蝶にベタベタして入るんですけれども、心を痛めているのは光秀に見える。

あまりにいろいろ無頓着な信長。心を動かされてしまう繊細な光秀。そういうことなのでしょう。

 

ケチな上司は最低だ!

美濃に戻った光秀は、将軍とりなし和議プランを利政に語ります。

しかし、利政の反応は鈍い。

蝮のコスパチェックタイム「いくらかかると思ってる?」

土岐頼芸の時は、六角家経由で頼んで金3枚。将軍家にはそれ以上。

高いよな。

光秀が帰蝶様の命がかかっていると言っても、「逃げ出せるようなプランはある」と具体性の欠けたことをなんやかんやと言い募り(本当にそんなことがあるのかどうか……)、役目はここまでだと打ち切ります。

光秀はボソッとこう呟きます。

「……ケチ!」

うん、ケチだな、セコいな。まったく最低だな、蝮は。

光秀はこれでは話にならないと、今度は高政(斎藤義龍)に頼みに行きます。

廊下で光秀に出くわした高政は、近習を下がらせて、二人きりで一室に入ります、

「入れ」

「うん」

ここでこう言われたときの光秀は、子どもっぽさすらありました。幼なじみに戻った瞬間を感じます。長谷川博己さんは誠意があるなぁ。濁る時、狂気ばかりをどうこう言われがちですが、透き通った時は、とことんそうなると。

光秀は尾張の干物を取り出します。若君の口に合うかどうかはわからぬが、酒には合うと。

そのうえで、おりいって頼みたきこととして、土岐頼芸のもとへ連れて行ってくれるよう言うのです。

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今川と織田の戦を止めたい。その仲介を頼むのだと。織田が滅びれば美濃が危なくなるのだと。

けれども高政は、父が織田と同盟を結んだのが悪い、尻拭いなどしたくないと言い切ります。

帰蝶の命を考えていないのか? そう思いたくはなりませんか。

サイコパスだのなんだの信長ばかりが言われますが、彼よりもわかりやすく、むしろ空気を読める高政も、鈍感かつ残酷なことをする。目立たないだけで、そうしている。ここは考えたいところ。

光秀は、それをやってくれとは言いません。ただ、頼芸と引き合わせてくれと頼むのです。顔を合わせてくれたら、そなたの申すことはなんでも聞く。そう条件を示されて、高政はやっとこうです。

「よし、その言葉忘れるなよ!」

 

【凡庸な悪】の体現者

かくして、頼芸のもとへ二人が向かいます。

鼻をかみつつ、彼はこの歳になると洟が出ると言います。悲しいと涙とともに、うれしいと涙とともに出るのだとか。

そのうえで、今日は誠に嬉しい日、そなたたち若者がわざわざ会いにきたと喜んでいるような態度をとるのです。

尾張の和議について聞くと、わしに手紙を書けということかと聞いてきます。光秀は、使者も立てて欲しいと言います。その使者のお供をしてもよいとおずおずと言うのです。

一刻も早くそうしたいと光秀が、それでもきっぱりと言うと、頼芸はいやそうなそぶりになる。

「何かお差し支えがおありでしょうか?」

「将軍家にお取りなしを頼むとなると、何かと金がかかる。金5、6枚では済むまいの」

ここで高政は、父は出さないとキッパリ言い切ります。吝嗇ゆえ。

吝嗇、ケチということか。そう頼芸が返すと、高政はこうまで言います。

「出が出でございます。油売りの子ゆえ」

「その利政の子がそこまで申すか」

「子とは思うておりませぬ」

「ほお……」

「されど此度のことは、利政が撒いた種じゃ。織田と愚かな盟約を結びおって。その利政が出さぬ金をわしが出さねばならぬ」

そう頼芸は責めてきます。こいつはやはりおそろしい。高政が子ではないと父へ不信感を出した途端、その傷口を抉るようにつけ込んできた。

しかも、稲葉良通から聞いたとして、利政が守護の座を狙っていると高政に言います。

「そのような話存じませぬ!」

「稲葉が漏らした。疑うのであれば稲葉に聞いてみよ。それでもわしに、利政の失態の穴埋めをせよと?」

「それがまことなら、私にも覚悟が……」

「ほう?」

「私はお館様をお守りし、父・利政を……」

光秀がこのやりとりを聞いています。あまりのことに衝撃を受けています。

「父・利政を……」

「殺せるか?」

かすかにうなずく利政。光秀が愕然としています。

信長がサイコパスとか。竹千代がおそろしいとか。気持ちはわかるのですけれども、サイコパスを連呼することには本当に言いたいことが山ほどありまして。

その対立概念、そう言われたら一言で嫌気が差すような言葉がないか、ずっと考えていて、結論は出ました。

斎藤高政はサイコパスですか?

むしろ、空気を読めるし、周囲の支持は得られる。光秀だって親しい。彼は箱詰めの首を笑顔で贈り物にはしない。

それでも、なまじ空気を読み、周囲の心に一致してしまうからこそ、父殺しという最悪の所業へ突っ走りつつあります

信長のように、断固たる自分の意思があるわけではない。それゆえ、操られる。

竹千代のように、自分なりの理論で父を疎んじるわけではない。洗脳状態へ持っていかれる。

つまり、この高政は【凡庸な悪】だと。

これは、ユダヤ人の政治哲学者であるハンナ・アーレントがアイヒマン裁判を通して至った言葉です。

第二次世界大戦中、ナチスによるユダヤ人迫害と虐殺が起こった。それに加担した人々は、根源的に悪魔的な邪悪さを持っていたわけではない。自分の思考や判断を停止させ、外的規範に従った結果、陳腐で表層的な悪が蔓延してしまった。世界が荒廃し、多くの命を失わせたのです。

高政はまさに、この【凡庸な悪】にとりつかれてはいませんか。停止した思考に、頼芸のプライド問題という悪が流れ込み、染まっていってはいませんか?

これはまったくもって私の考えだと前置きしますが。

このドラマの信長より、定義も曖昧な【サイコパス】という極めて曖昧な概念に押し込めて、おもしろがって賛否両論だの言い続ける感想の方が邪悪でおそろしくて、差別的で偏見をばら撒いていて、ゾッとすると感じていました。

それをすっきり言語化できて、気分は晴れやかです。

首を箱詰めに持ってくるようなことはできないと言い切れても、「そうしていい、皆そうしている」と囁かれれば、誰かに石を投げて傷つける。そういうことって、案外簡単に敷居をこえてしまいそうではありませんか?

そして石をぶつけられて死んだ誰かを前にして、さしたる反省もなく、皆そうしていたと目を逸らして誤魔化す。

私は悪いことだと知らなかった。皆でそう言って、なんとなく片付けてしまう。そういう【凡庸な悪】って、どこにでも割とあるんじゃないですかね?

定義すら結構曖昧な【サイコバス】呼ばわりする前に、自分は【凡庸な悪】と無縁で生きていけるかどうか。それを問われているような気がします。これはお互い様ではありますが。

私は信長、利政、竹千代よりも、頼芸、高政、良通の方が怖いし、人間として苦手で確実に気が合わないだろうと想像できます……。徒党を組まずに、はっきりキッパリ立ち向かわれるほうが、まだしも対処がしやすい。

そうそう、【サイコパス】ですけどね。

【ヒーロー】のような人物と【サイコパス】は、先天的なことでいくと同じ枝から別れた存在だという提唱もなされているとか。平均からの外れ値にある人間が、善に向かうか、悪に向かうか。違いはそこなのだと。

プロフェッサーXとマグニートー、ホームズとモリアーティみたいなもんですね。あるいは『ジョジョの奇妙な冒険』のディオとその息子ジョルノの関係を思い出してください。

父子だけに似ている。ジョルノだってギャングのボスを目指すし、敵対した相手はなかなか残酷な手段で始末する。そこまで父親と隔たっていないのかもしれない。

それでもジョルノは最終目的に善性があるがゆえに、主人公として成立するのです。性格や手段がどこかぶっ飛んでいても、それを善悪どちらに行使するかで、ヒーローにもヴィランにもなれる。

フィクションではなく、現実でもそういう研究はなされていること。そこは考えていきたい。

信長みたいな奴が仮にあなたのオフィスや周囲にいたとしても、実はそこまで怖くない。その性格や特性をよい目標実現に設定すればよいのです。オフィスが悪徳企業、詐欺師グループあたりならば、ダメってことになりますけれども。

 

武士は病んでいる

頼芸からなんとか文を書いてもらい、光秀は京都を目指し旅立ちます。

このころ、京都はまたも大変なことになっておりました。細川晴元と三好長慶が争い、将軍・足利義輝は近江国まで落ちのびるしかなかったのです。

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堅田まで行きたい光秀。
近江近辺はじめ、取締りが厳しい中、光秀はなんとか旅をしていきます。

そして宿で、主人からもういっぱいで泊められないと言われてしまう。どこもそうだ、なんとかならぬか。そうすがる光秀。

RPGだののなんだの言われる光秀ですが、こんなRPGむしろ難易度高すぎて嫌だぞ! 薬売りや山伏から、厳しい情勢のことを聞いて、光秀は疲れ切ったまま座り込んでしまいます。

「明智殿、お見忘れか」

ここで、一人の男性が嬉しそうにそっと声を掛けてきます。

「……細川藤孝にございます」

「おう、ふじ!」

思わず口走りそうになり、あわてる光秀。あのナイスガイ細川藤孝、再登場です。

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藤孝は今川と織田の和議のことを光秀から聞いています。

光秀が堅田においでである将軍に拝謁できぬかと頼むと、藤孝は悔しそうに朽木まで落ち延びていると言うのです。

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途中で抜け道があり、そこを使って藤孝は京都と往復して、なんとか将軍が京都へ戻れるようにしているとか。そんな彼に会えた光秀はついていましたね。

藤孝はしみじみと、世を嘆くことを言い出します。
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