火縄銃で射撃姿勢の足軽/wikipediaより引用

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戦国時代を変えた鉄砲伝来! 種子島に漂着した中国船のポルトガル人が始まり

戦国時代は「外国からの文物」が多く入ってきた時代です。

当時「南蛮」と呼ばれていたヨーロッパ人との接触が始まり、新しく輸入された中で最もインパクトの大きかったのが鉄砲とキリスト教。

教科書的には【鉄砲伝来】とか【キリスト教伝来】なんて言われたりしますね。

今回は鉄砲について見ておきましょう。

 

中国船に乗っていたポルトガル人から鉄砲伝来

日本に鉄砲が伝わったのは、全くの偶然といってもいい出来事でした。

ときは天文十二年(1543年)の8月25日。

当時、日本の最南端ともいえる地域の一つ・種子島に、大きな外国船が流れ着きました。

どうやら中国の船らしい。中国人なら話が通じるだろう。

ということで、種子島の人が中国人乗組員に筆談で事情を聞いてみたところ、船には南蛮商人(この場合はポルトガル)が乗っていて、「鉄砲」という今までにない新しい武器を持っている……ということがわかりました。

注意すべきはポルトガル船ではなく中国船ってところですかね。

また、ポルトガル側の記録では1542年となっていたり、他にも、もう少し前から使われていたなんて説も囁かれたりしますが、まぁ、ここでは通説通りに進めていきましょう。

この「新しい武器」に興味を抱いたのが島の領主・種子島時堯(ときたか)。

さっそく大枚はたいて二挺購入したのが、日本にやってきた最初の鉄砲です。

種子島時尭/photo by みっち会話) wikipediaより引用

時堯は「なんだこれすげえ! ウチでも作ろう!」と考え、さっそく家臣に火薬調合を学ばせるわ、領内の鍛冶屋に銃の筒を作らせるわというハッスルぶり。

しかし、鉄砲をバラしてみたところ、見て模倣するだけではどうしても作れないパーツがありました。

やる気だけじゃどうにもならないことがある――って、なんともリアルですね。

 

初の国産鉄砲ができた!

足りないパーツはどうするか。

幸運なことに翌年、別の外国船が種子島にやってきたことにより、この問題は解決します。

船の中にパーツの製造法を知っていた人がおり、彼から技術を学び取ることができたのです。

そして間もなく、種子島で史上初の国産鉄砲が作られました。

種子島火縄銃/photo by Gnsin wikipediaより引用

驚いたのは、ここから一年程度で数十挺の鉄砲を作ったということでしょう。

種子島にどれぐらい鍛冶屋がいたのか不明ですが、スピードラーニングにも程があるというか……。

この鉄砲は「火縄銃」と呼ばれるようになります。

発火に火縄を使うためで、まんまっすね。

初めて国産に成功した土地の名前から「種子島」や「種子島銃」という呼び名も広まりました。

モノの名前に発祥地や名産地の名前がつくのもよくある話です。

「中国や朝鮮、あるいは東南アジアからの密貿易によって、1543年よりも前に鉄砲が伝来していた」という説もありますが、まだ決定打と呼べる史料が出てきていないので、ここでは割愛させていただきます。

でも、応仁の乱までの時期や、戦国時代に入ったばかりの頃に鉄砲が伝わっていたら合戦はより悲惨な状況になっていたそうでしょうし、1543年伝来で良かった気もしますね。

まぁ、それでも【長篠の戦い】なんてのもあるわけですが。

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「てつはう」は全くの別物です

鉄砲の話は、他にも面白ポイントがあります。もう少し突っ込んでみましょう。

歴史上、特に日本史上で「火薬を使った武器」というと、もう一つ有名なものがあります。

日本が使ったものではなくて、使われたもの。

パッと思いついた方は、鎌倉時代がお好きな方か、歴史全般をバッチリ抑えている方でしょうか。

元寇で、文字通り炸裂した「てつはう」です。

元寇(文永の役・弘安の役)は実際どんな戦いだった? 神風は吹いたん?

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ひらがなのくせに読みづらい歴史用語の一つですが、これは「空洞になった鉄の容器の中に火薬を詰め、口火に点火してから投石機で放つ」というもので、今日イメージする鉄砲とは別物です。

用途としても威嚇や牽制の意味合いが強く、戦況を決定づけるほどの殺傷力はなかったと考えられています。

ただ、室町時代までの日本語では「火とデカイ音を放つもの」を全部「鉄砲」と表記していたというのもありまして。

つまり、爆竹のことも当時は「鉄砲」と表現することがあり、これをそのまま見て「1543年以前に鉄砲が伝わっていた」と考えた人もいたようです。

実にややこしい話ですが、言葉は生き物ですから、無理のない話ですね。
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