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【戦国浮世絵ANARCHY】長篠城のスーパー足軽・強右衛門は鉄骨に磔だ!

わずか2,000の兵で3~4万の今川義元を討った織田信長とか。

緻密な戦略と非情な決断力の連続で領土を急拡大させた武田信玄とか。

関ヶ原で敗退したにもかかわらず、真正面から敵陣を突き進んで、ある意味一番目立っちゃった島津義弘とか。

戦国時代って、とにかく全員ぶっ飛んでやがる!

清々しいほど我が道を行ってやがる!

そんなクセの凄い世界観が爽快で戦国時代にどハマりしている方は少なくないと思われますが……。

私(編集人:五十嵐利休)、この度、

「コンビニ袋に生首を入れたままタピオカミルクティを飲み、アメリカンドッグを美味しそうに頬張る雑兵」

というイラストに出会ってしまいまして……えーと、何を言ってるかワケわからんと思います。

説明してもアレなんで、次のツイートをご覧ください。

描いたのはイラストレーターの鞘ェもんさん。

なんちゅう、ポップで狂気な世界でしょう。

ジャージを着た足軽が干し飯をポリポリ……ではなくアメリカンドッグを涼しい顔して食べています。

『このクセの凄い世界観、もっともっと見てみたい!』

そうして描いてもらったのが今回の鳥居強右衛門(とりいすねえもん)です!

鳥居強右衛門――名前からして相当なクセ者ですよね。

イラストの完成図は画面を下へスクロールしてもらうとして、「いったい鳥居強右衛門とは何者なんだ?」という説明から見ておきましょう。

 

強右衛門の強烈エピソード「長篠城に後詰を!」

実はこの強右衛門さん、日本一有名な足軽として戦国ファンには知られる存在で、強烈なエピソードが残されております。

それはザッと以下の通り。

 

鳥居強右衛門の強烈エピソード

天正三年(1575年)、徳川方の城だった長篠城が、武田軍に包囲された。

長篠城は山家三方衆やまがさんぽうしゅうと呼ばれる国衆の一人・奥平信昌が治める城であり、当時の【武田vs徳川】最前線にあったところ。

強力な武田軍に囲まれた奥平軍の兵糧は尽きかけ、今まさに落城――というところで城を抜け出した鳥居強右衛門が徳川家康の下へ走り、後詰め(援軍)を願うと、強右衛門は休む間もなく長篠城へ戻った。

しかし、そのとき城に戻れず武田軍に捕まってしまう。

長篠城の前でそのまま磔にされた鳥居強右衛門。

武田軍から「(長篠城の味方に向かって)援軍は来ない!」と叫ぶことを強要される。協力すれば褒美も取らせる。もしも抵抗するならばそのまま処刑――。

絶体絶命の場面で、いざ城の前に出された強右衛門が叫んだ言葉は「援軍は来る!」だった。

当然のごとく処刑される強右衛門。

その姿を見て奮起した奥平軍は最後の力を振り絞って城を守りきり、その直後、救援にやってきた織田徳川連合軍は【長篠の戦い】に勝利するのであった。

長篠の戦いの見方がガラッと変わる!鳥居強右衛門の意地と信長の戦術眼に注目だ

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かように出来すぎた話ゆえ、史実的には色々な「?」もついています。

もっと詳しく知りたい方は金子拓氏の『鳥居強右衛門:語り継がれる武士の魂 (中世から近世へ)』(→amazon)という一冊がオススメ!

ともかく、そんな強右衛門の磔シーンを鞘ェもんさんに描いてもらったらどうなるのか?

 

信玄なら空中から甲州金を散布しただろうなぁ

完成図がこちらです。

廃材のような十字鉄骨にくくりつけられた強右衛門。騎馬ならぬ騎バイクに乗った武田軍に囲まれながらも、何やら大声を張り上げております。

ツーブロックの髪型、凛々しい表情の強右衛門には反骨の精神が滲んでいます。

(Netflilxの『全裸監督』ではありませんが)ドローンもナイスですね~♪

おそらくや武田方が、籠城中の長篠城を上空から徹底監視しながら投降を呼びかけているのでしょう。

もしも本当にこの時代に存在していたら、信玄なんていち早く大量投下して、北信濃の山中の城や平野まで空飛ぶ物体で埋め尽くしていたはず。なんなら空中から甲州金を散布して、寝返り工作を平気でやったに違いありません。しかし……。

史実では、このあと両軍の激突は【長篠の戦い】へと発展し、武田軍は山県昌景や馬場信房などの武田四天王をはじめ真田信綱・真田昌輝兄弟(真田昌幸の兄)やその他の国衆たちが斃れていきました。

織田方の勝因は、信長が設楽ヶ原で城塞化させた「陣」とも。まるで城のように防御を固めて、武田軍は攻城戦のような難しさを強いられたんですね。

一般的に城攻めは、防御側の3~10倍の兵力が必要などと言われますが、このとき織田徳川連合軍の約4万に対し、武田軍が1万5千という規模でしたので、最初から不利を強いられたんですね。
言い換えれば、そこへ誘い込んだ織田信長がクレバーだったということで……。

次回は足利義輝永禄の変で乞うご期待!

※今後は当イラストのTシャツ化も予定しております

絵・鞘ェもん(ツイッターサイト
文・五十嵐利休

 



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