まんが戦国ブギウギ

まんが戦国ブギウギ8話 氏康氏政エピソード「汁かけ飯」は今なら何?

2019/12/31

江戸時代初期に編纂された『北条五代記』(著:三浦茂正)という書物があります。

北条早雲(伊勢宗瑞)

北条氏綱

北条氏康

北条氏政

北条氏直

という後北条氏に関する記録を収めたものです。

各当主にそれぞれの特徴はありますが、最も印象的なのはやはり三代目・北条氏康でしょう。

武田信玄と今川義元と甲相駿三国同盟を締結。

そして上杉謙信とバッチバチに戦い、「相模の獅子」とも呼ばれるようになりました。

 

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◆秀吉は猿、家康が狸ならば、信長は第六天魔王あたりですかね……

北条氏康の肖像画
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酒は朝呑め

◆いわゆる「汁かけ飯」というエピソードの変化球バージョンですね。北条氏政がご飯にかける汁の量も適切に測れない、ひいては領主としての能力が足りないことを父親の北条氏康が嘆いたというものですが……実は後世の作り話と見られています。小田原征伐によって北条家が潰されたから、という結論ありきの話でしょう。氏政自身は決して無能ではないと思います。

北条氏政
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ハンコ

◆北条早雲から北条氏綱に代替わりしたときに使われ始めたという【虎の印判(実際の画像→神奈川県立歴史博物館)】。虎のデザインと文字を組み合わせたもので、中には
【禄寿応穏(財産と命がまさに穏やかでありますように)】
という文が刻まれておりました。

北条氏綱
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麦と息子

◆元ネタは『甲陽軍鑑』です。ある日、麦を刈るところを見た氏政が「あの麦を食べよう」と言ったのに対し、信玄がバカにして爆笑!という話です。刈ったばかりの麦を食えるわけないので。

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書籍版『戦国ブギウギ』です!


 

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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