毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――。
第11話の注目は、一条天皇の即位、そして、まひろと道長の決別でしょう。
父・藤原為時の職を願うため、藤原兼家との面会を果たしながらも、呆気なく断られてしまうまひろ。
廃屋で再び道長との逢瀬の機会を得るも「北の方(嫡妻)は無理だ」と冷たい現実を突きつけられ……さっそく漫画で振り返ってみましょう!
父、失職
◆ノーテンキな弟・藤原惟規も、ここにきて現実と直面。
大学寮に通ったところで、苦手な学問でどうにかなりそうなものでもなく……。
そもそも、この時代は優れた頭脳を持っていても、出自で出世が決まる世知辛い世界であります。
当時の大学寮は一体どんなところだったのか?という記事が以下にございますので、よろしければ併せてご覧ください。
平安時代の大学寮とは?光る君へ まひろの弟・惟規が入って出世は望める?
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行動力
◆普通ならあり得ないようなシチュエーション。
にもかかわらず藤原兼家がまひろに会ったのは、自身を裏切った藤原為時への見せしめですかね。
数多の陰謀を駆使してようやく権力の頂点に立った高揚感から、それを堪能するため敗者をいたぶる、兼家のドス黒い感情が恐ろしい。
藤原兼家の権力に妄執した生涯62年を史実から振り返る『光る君へ』段田安則
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迷い込む
◆最愛のまひろを父から「虫けら扱い」されてしまった道長。
「虫けら」の「けら」は「おけら」のこと。
あの歌(ミミズだ~って♪オケラだ~って♪アメンボだ~って~♪)の“おけら”です。
そんな父に、何も言い返すことなく、弓を構えた道長は現実を前にして何かが変わってしまったのでしょうか……。
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