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西郷どん感想あらすじ

『西郷どん』感想あらすじ第3回「子どもは国の宝」

更新日:

こんばんは、武者震之助です。

明日の空模様が雪日和だからとは何ら関係なく、今週も厳しいレビューになりました。
本作を好きで楽しまれている方は、他の方のレビューをご覧いただければと存じます。

 

斉興と調所がいつ悪政を行ったのでしょう

島津斉興の悪政を正したい――。
のっけから、そんなナレーションが語られる本作。

史実では、調所広郷(竜雷太さん)と協力して借金を返し、外国船の危機も察知していた島津斉興(鹿賀丈史さん)です。
彼自身、決してあくどい殿様ではない印象ですので、いきなりディスられるのは、さすがに違和感です。

島津斉興(鹿賀丈史さん)

西郷は、その志をのために意見書をせっせと斉彬に送っているそうです。
薩摩藩には構造的な欠点がありまして、そこにメスを入れねばどうにもならないんですけどね。青いな、うん……そう思ってしまいます。

今週の西郷は裾をからげて、使用人の熊吉と猪狩りをしています。
先週は鰻を捕っていました。

毎週ドジっ子ぽい仕草をしつつ、裾をからげた西郷がセクシーに狩りをするドラマなのでしょうか。
この辺、誰得なのか、よくわからないんですよね……。

 

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今回の薩摩藩士はやせ我慢しないんですね

この頃、西郷家は祖父・龍右衛門と三男・信吾が病に倒れ、治療費に困っていたのでした。

そういえばなんだか大久保が西郷家で子供に読書を教えていました。
郷中教育の時間割ですと読書は朝食前。教える人の家に子供が赴く形式です。細かいですけど、一応お伝えしておきます。

治療費が出せないため、吉兵衛は借金をすると言い出します。
しかし西郷は、借金するくらいなら家を売るべきだと主張。んん? 11人家族で家を売って大丈夫なんでしょうか。

ここで父子喧嘩になるのですが、当時の薩摩藩では、子は親のいうことに逆らえないもの。人が見ている前でわいわい父子喧嘩というのは、さすがに違和感が拭えません。

吉兵衛は赤山靭負の前で窮状をべらべらと話して、借金の口利きをしてもらいます。

本作の薩摩武士は、なんだかやせ我慢をしないですよね……。
寒くても防寒具禁止、苦しくてもそういうところを見せるのはしないのが武士。
借金は仕方ないにせよ、現代のサラリーマン物語のように、上司の前で苦労をペラペラ喋るのはちょっとどうなのでしょうか。

 

一歩間違えれば改易の状況で気軽にって

江戸城では、島津斉彬(渡辺謙さん)が密貿易の一件を、阿部正弘(藤木直人さん)にばらしました。
って、うぉおおおおおーーーーーーいいいいいい!!!
この件、思っていたよりもだいぶ簡単にバラしてしまいましたね。

密貿易は、島津忠恒以来の財政難に苦しんでいた薩摩藩にとって「必要悪」でした。
一歩間違えば改易もありえる中、ギリギリの決断での密告です。

それを結構フットワーク軽く、なんだか爽やかにやるもんですのぅ。
しかも斉彬本人の密告ですよ。実際に実行したのは斉彬派の家臣であり、表向きは「家臣がやりました」という話なんですけど。

斉彬が、自ら、スタイリッシュに密告。
うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

阿部正弘(藤木直人さん)

ここでの阿部の反応も意味不明。目をキラキラさせながら、
「立ち上がるのを待っていた!」
って。
密貿易について打ち明けられた老中の反応じゃないだろ……。

 

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豪商は西郷の何を気に入ったのだ?

赤山のすすめもあって、豪商(のわりには家が質素)板垣の家で借金することになった西郷父子。
西郷はドタドタ走って、
「貸してたもんせ~」
とアッサリ土下座します。

武士としてこれはどうなの? って、そればっかり言いたくないんですけど、流石にどうかな、って。
11人家族で貧乏なんだと切々と訴えるんですが、それだと余計に貸すのはイヤだろうなぁ……って。

板垣屋、ここで堂々と藩の体制を批判し始めます。
商人が堂々と、大声で藩を批判するってアリなんでしょうか。

しかも特に根拠もないまま、西郷を突如、絶賛するのですから、いまいち見てる側はポカーンとなってしまい( ゚д゚)

西郷隆盛(鈴木亮平さん)

初対面で、借金するために家の窮状を語っただけの青年に、何を感じたというのでしょうか。
潔い土下座? 威張らない武士? ごめんなさい、本当に意味がわかりません。

駄目ドラマにありがちな、理由なきまま周囲が主人公を褒めるパターン……だとすると、こんな調子で篤姫も西郷に惚れちゃうんですかね。

ここで三方に載せた百両ぶんの小判がドーンと出てくるのですが……。

実は、小判って使いにくい。
ポンッと出しても、両替できなかったりするわけです。
いきなり押しかけた相手に、こんなに綺麗な小判だけを渡すのってどうかなと思います。

なんせ江戸時代の西日本は、銀貨が主流な通貨です。

2015年朝の連続テレビ小説『あさが来た』の撮影時に使った銀貨を引っ張り出してきたら間に合ったと思うんですけれども。本当に細かい突っ込みをしてしまって申し訳ありません。

 

弱者救済の安易な美談はいかがなものでしょう

ここで西郷は、子供が百姓に追いかけられているところを見かけます。

子供は中村半次郎
薬丸自顕流(やくまるじげんりゅう)の太刀筋で鋭いものがあります。

薩摩示現流&薬丸自顕流の怖さ、知ってます? 新選組も警戒した、脳天かち割る一の太刀

ただ、こう、毎度、可哀相な子供を助ける展開が好きですね。

たしかに中村の父が流罪となって、兄が亡くなり困窮したのは史実です。ただ、半次郎がこんなに汚いというのは疑問で、10才当時は父が流されたものの、兄を助けて何とか食べていました。
本当に困窮するのは、この兄の死後にあたる18才頃のはずです。

西郷父子は、借金で米を買って、皆に振る舞います。
ついでに熊吉の実家にも届けようと言い出します。

熊吉の祖母・イシは、
「米ぎっしりだあ、あいがとなあ」
と感謝します。

こういう弱い者に短絡的に施すことを、美談としてぬるく流しているのはどうなのでしょうか。
やたらとBGMで盛り上げようとしている傾向を感じます。

この熊吉の家で西郷は、夜逃げ中村一家に出会います。
「逃散」という言葉が出てきて、ピピッと来る『おんな城主直虎』のファンもいそう。

ここでも西郷は、中村一家を助けると言い出しますが、先週のフキの件に続き、安請け合いばっかりに見えてしまいます。

 

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呪いで斉彬の子が死んだ!?

江戸の薩摩藩邸では、斉彬の子が幼くして亡くなりました。
何者かが呪詛したらしき人形が出てきます。

西郷は中村一家を助けたことについて、周囲の藩士から絡まれます。
西郷の味方以外の藩士がチンピラみたいな人ばかりでちょっと……彼らも薩摩藩士で、厳しい郷中教育を受けているわけでしょうに。

主人公の周辺がぬるくてホームドラマ調。敵はチンピラ風。
もっとこう、薩摩藩士というのはピシッとして、魅力的な人が多いと思うのです。

そういう緊張感の伴った志士を見たいだけなんですけどね。

西郷は、朝見かけたから夜逃げじゃないとかウダウダ言い訳をして、さらには赤山靱負に頼ります。

赤山靱負(沢村一樹さん)

結局、西郷の人助けって、斉彬に直訴しようとしたフキの時といい、今回の件といい、上の立場の人の好意やコネで目の前の人を救うだけのものでして。
スケールが小さいというか……。

わかりますよ。
優しいってことを描きたいんでしょう。

けど、これでは短絡的に思えてしまいます。

 

「斉彬様が藩主になれば全て解決!」って正しいの?

ここで赤山の家に、大久保と糸がやって来ます。

三角関係プッシュなんでしょうけれども、ノコノコと男のいる場所に顔を出す薩摩女子の「糸どん」って何なんでしょう。
彼女は史実通りに描いて十分すぎるほど魅力的な女性なんですけどね。

岩山糸~西郷糸子の生涯とその秘話 西郷隆盛を支えた心優しき3番目の妻

西郷は藩政を批判しています。
前述の通り、今までの西郷はコネを使って人助けするのが精一杯の人です。
500万両(約5000億円)もの借金財政を建て直すべく奔走した島津斉興と調所広郷のことを批判するのは、どうにも聞くに堪えないものがありまして。
西郷本人がコネで助けられている自覚もあまり感じません。

それにしても、この西郷たちの抱く、
「斉彬様が藩主になれば全て解決!」
という発想は正しいのでしょうか。

そんなに単純な話でもないと思います。
民も武士も苦しいのは薩摩藩に構造的な問題があったからでして。
※編集部注:近日中に関連記事を公開させていただきます

※続きは次ページへ




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