大河ブギウギ光る君へ編 光る君へ

まんが『大河ブギウギ 光る君へ編 第22話』一筋縄ではいかない越前国

2024/06/08

毎週土曜日13時50分に『光る君へ』をマンガで振り返る――。

第22話の注目は一筋縄ではいかない越前ですね。

クセのある越前介・源光雅がいたり、腹に一物ありそうな朱仁聡が宋人を束ねていたり、そうかと思えば宋人だったはずの周明が流暢な日本語を話し、一体どうなっとんじゃ!……ということで、さっそく漫画で振り返ってみましょう!

 

佇む男

◆越前編で最も注目されるのが「周明=ヂョウミン」でしょう。

朝ドラ『スカーレット』で一躍注目されるようになった、松下洸平さん演じる謎多き宋人。

医者設定ということで以下にその考察記事がございますので、よろしければ併せてご覧ください。

周明(光る君へ)
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ラムチャップ

◆肉に慣れてない状態からの羊肉はあまりに辛い。

「何も食べる物がない!」と嘆いていた幕末使節団のことが頭に浮かんでまいりました。

文久遣欧使節団
マズい! 醤油をもう一杯! あの福沢諭吉も苦労した文久遣欧使節団の食事情とは

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アンタッチャブル

◆源光雅が「越前介(えちぜんのすけ)」で大野国勝が「越前掾(えちぜんのじょう)」ですね。

介(すけ)やら掾(じょう)とは何なのか?

というと国司の中でもランク付けがあり、それは以下のような並びでした。

守(かみ)

介(すけ)

掾(じょう)

目(さかん)

藤原為時は越前守(えちぜんのかみ)であるからして、当然、越前国ではトップ。

現地へ出向く受領になればウッハウハというのは、藤原宣孝も語っており、詳しくは以下の記事にもございます。

国司と受領と遙任の違い
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しかし、まぁ、いくら為時が越前守であろうと、一人で実務すべてを回せるわけがなく……。

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アニィたかはし

漫画家。現在は武将ジャパンにて、まんが『大河ブギウギ べらぼう編』シリーズを連載中。 2014年より歴史漫画家として活動を開始し、2015年には連載作品をまとめた商業コミック『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社)を全国発売。 以降、独自のポップ表現と歴史知識を融合させた「ブギウギシリーズ」を継続し、戦国・江戸・幕末など幅広い時代を題材とした作品を制作している。 2024年からは大河ドラマの各回を題材にした“ドラマ考証型マンガ”へと表現領域を拡大し、作品の幅をさらに広げている。 ◆主な著書 『織田信長の戦国ブギウギ』(鉄人社、2015年、ISBN:978-4865370324) ◆国立国会図書館データ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/001200494

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