櫛橋光/wikipediaより引用

黒田家

官兵衛の妻・櫛橋光(てる)の生涯~最大のピンチを救ったのはガラシャの死?

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石田方の命令で人質とされそうになり

関ヶ原の戦いの際には、石田三成の命令によって人質とされそうになりました。

ここで、智恵と勇気を総動員された救出作戦が展開されます。

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実は以前から長政は家臣たちに命じていました。

もしも人質に要求されたら、母・光と、妻・栄(えい・黒田長政の継室/徳川家康養女であり【ねね】とも)を脱出させよ。

「もしそれが叶わぬ時は、母と妻を殺害し、そなたらも自害せよ」

生きて辱めを受けるくらいならば、いっそのこと――というギリギリの覚悟だったのです。

託された側の家臣も、これには必死にならざるを得ません。

そして、この懸念は的中します。

石田方からの使者が来る前に、黒田家は情報を掴んでいました。大坂城にも、ぬかりなく間者を潜り込ませていたからです。

このとき対応にあたったのが、以下3名の家臣たちでした。

彼らは、いざというときは商人・納谷小左衛門に匿って貰うところまで打ち合わせ済みです。

そして、そのミッションがいよいよ始まりました。

 

ガラシャの自害が二人を救う!?

このとき光は、息子・黒田長政の正室・栄ともに米俵に入り込みました。

屋敷の裏手にある湯殿(風呂場)の壁を壊し、ここから二人は外へ。屋敷の周囲にはすでに人がおり、裏手から逃げ出したのでした。

こうして出てきた二人を、商人に変装した母里太兵衛が本物の商人・納谷小左衛門の家にまで運びます。

黒田屋敷には、身代わりの女性を置くことにしました。

しかし、相手もそう簡単にはごまかせません。

「失礼ですが、顔を改めさせていただきますぞ」と、光の古い知り合いという侍女2名を遣わしてきたのです。

栄の方は、よく似た侍女を病気と称して蚊帳の中に入れて、遠目から確認させました。

ドラマでは、この身代わりの侍女はお道(福島リラさん)とされています。

また相手は光の若い頃しか知らなかったため、なんとかチェックをくぐり抜けることができました。

「御内室二名、しかと確認できました」

うまくいったわけですね。

一方、大坂では官兵衛が送り込んだ迎えの船が来ました。

官兵衛は、このころ中津城(大分県)にいたのです。

警備は厳しく、船はなかなか動けませんでした。

特に女の乗船は見とがめられ、脱出できそうにない――そんなとき、火災が発生し、町は騒然とします。

今がチャンス!とばかりに船は港を離れ、二人は無事、脱出できました。

実は火災は、大坂玉造にあった細川屋敷からのものでした。

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彼女が自害し屋敷に火を放ったことで石田方は動揺しますが、官兵衛と長政の妻も、間接的にはガラシャによって救われていたのです。

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