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滋賀県は京都民の貯水池じゃないぞ!三成コラボCMで成り上がれ

戦国時代で一番誤解されている。

つまりは正当に評価されていない武将を挙げろと言われれば、石田三成を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

◆大規模な戦略を実現する実務力

◆小石ながら領民に慕われ、島左近・渡辺勘兵衛(新之丞)を従えるカリスマ

大谷吉継との友情

◆亡き主・秀吉への忠義心

◆死に際の潔さ

一般的に、戦場で暴れまくる猪武者の方が人気が高くなるのは仕方ないですが、これだけの要素を兼ね備えた武将もなかなかいないのでは?

そんな石田三成に救いの手を差し伸べたのが、三成の所領のあった滋賀県でした。

 

大阪人「京都の属領」京都人「水だけくれ」

失礼を承知で申し上げますと、滋賀県もまた正当な評価が得られていない悲劇の存在でありましょう。

まず、知名度がぶっちぎりで低い(特に東日本の人たちにとって)。

ある調べによりますと、すべての都道府県を挙げていって、最後になる or 忘れられる率がナンバーワンになるそうです。

滋賀県を知らない日本人は約3億人。

これは、琵琶湖の位置がわからないのが一億人、琵琶湖の周りに薄く土地がついているのを知らないのが一億人、そしてその部分を滋賀と呼ぶことを知らないのが一億人の意という、おフザケではありますが……。

さすが映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』で舞台にされるだけありますよね。

そもそも近畿地方の人たちも、以下のような印象ではないでしょうか。

【滋賀県をどう思います?】

大阪人:京都の属領みたいなイメージ

京都人:(水をもらうだけもらって無視)

奈良・兵庫・和歌山:直接行けないのであんまり興味ない

伊賀:あいつらは敵(甲賀しか見てない)

※筆者の独断と偏見による調査

悲しみのあまり「近江県に改名する!」とか言い出す始末。

しかし「そもそも“近江”って言葉が、そんなに知名度ないだろ?」という理由で却下されるという悲しさもあり……。

 

郷土の英雄とコラボだ

同じく知名度が低めの鳥取・島根は、最近はその田舎っぷりが逆に個性になり、ときどき首都圏でも話題に上がります(スタバができて大行列!とか)。

中途半端に開発されている滋賀県にはそれすらありません。

そこでぶちあげられたのが、郷土の英雄・石田三成CM動画です。

三成の悪しきイメージを払拭し、滋賀県の知名度もあげてやろうという一石二鳥の策。

その中身を見てみますと、とにかくCMは傑作!

百聞は一見にしかず、実際に見てみましょう。

 

ローカル臭の漂う自虐っぽい画面で、妙に耳にしみる音律がクセになる。

関西にはCMの音楽でマインドコントロールを施す文化がありますが、それをちゃんと踏襲してるのがグッドですね。

もし関西の知り合いがいるなら、

「かんさいでんきほあんきょうかい」

「ありまひょうえのこうようかく」

「ハナテンちゅうこしゃせんたー」

などを「発音してみて」、と頼んでみてください。

きっと、節をつけずには発音できないはずです。

石田三成もそのうち「いしだみつーなりー」としか発音できなくなりそうですね。おそろしい。

なお、第一弾の CM の YouTube 再生数が10万回近くになったことに気をよくしたせいか、第二弾もあります。

 

第一弾よりも深く掘り下げた(ぶっこんだ)内容になっているので、こっちも必見です。

滋賀県よ、石田三成と共に知名度アップなれ!

遠巻きながら私も応援させていただきますm(_ _)m

以下は史実の石田三成人物伝ならびに三成に関連した悲しい記事もございます。

よろしければ併せてご覧ください。

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文・ やなぎ ひでとし

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