まんが日本史ブギウギ

まんが日本史ブギウギ4話 「茜さす」額田王と大海人皇子に対し嫉妬で死にそう

朝鮮半島において百済のバックアップをしていた日本は、唐・新羅連合軍と真っ向から激突!
この「663年白村江の戦い」で、完敗してしまいます。
となれば次は日本へ攻め込まれるターン。慌てて九州沿岸部の防御固めを進めたワケですが、その際、兵士として徴用したのが……。

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防人と言えば、やはり万葉集ですよね。
一家の大黒柱が兵士として取り上げられ、まだまだ幼き子供を残して九州へ旅立つ――しかも旅費は全部自腹!という鬼のようなシステムで、東国から徴収されました。
任期は3年で、しかもその間、税が優遇されるとかはなく、よくまぁ反乱とか起きなかったよなぁと不思議な気分になるばかりです。

 

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予想に反して唐・新羅の連合軍はいつまで経っても日本へ攻め込む気配はありません。
どうやら彼らは最初から高句麗征伐を画策していたもようで、百済、そして日本への遠征までは頭になかったのでした。
んじゃ、防人って何のために……。まぁ、結果論ということで、国防を考えたら当時の政策としては的外れではなかったのでしょう。

 

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大海人皇子(天武天皇)と額田王の恋愛を超有名にしたのがこの一首。
マンガに合わせて訳すとこんな感じですかね。
原文『あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る』
意訳『いやん、もう、いくら私のことを好きだからって、そんなに手を振っちゃダメでしょー。警備の人にバレちゃマズイじゃないの、プンプン♪』

 

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ラブラブ過ぎる大海人皇子と額田王。
先の一首に対し、大海人皇子はこんな歌を詠んだとされます。
原文『紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも』
意訳「我慢できねーっす! アナタはたしかに人妻(実際は兄・天智天皇の妻)ですが、もう、憎いとか、そんなんカンケーなしに、超好きなんス、マジっす!!」
大化の改新を成功させて、色々と日本を改革したというのに、切ないね……お兄さん(´・ω・`)

著者:アニィたかはし

武将ジャパンで新感覚の戦国武将を描いた『戦国ブギウギ』を連載。
従来の歴史マンガでは見られない角度やキャラ設定で、日本史の中に斬新すぎる空気を送り続けている。間もなく爆発予感の描き手である(編集部評)

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